🌈音楽:義太夫:忘れられた長老の椅子Ⅱ
[Intro (Narration)]
むかしむかし 山と川に抱かれた村の広場に
一脚の古い椅子 ぽつんと置かれとった
[Scene]
名は「長老の椅子」
昔は年寄りが 村の出来事をじぃっと見守った
けど今は 誰も座らず
ただの“古いイス”と呼ばれとる
[Vision]
ある日 いたずら好きの男の子 かんた
「景色ええし 座ってみよか」と腰をおろす
その瞬間 ふわぁっと視界がゆがみ
村の上空から 全部が見えた
[Elder’s Voice]
誰が困っとるか 誰がさびしがっとるか
誰が傷つけそうか 見えんものまで見える
「なんじゃこりゃ!」と叫ぶかんたに
空の向こうの声が言う
「よぉ見えるやろ これが“長老の目”じゃ
速う走らんでも 見とることで守れる」
[Awakening]
気づけば かんたは椅子の上で目をさます
それからは ガチャガチャ走る前に
広場で 友だちを見てから動く
けんかを止め 泣く子にハンカチを渡す
[Closing]
速さだけが えらさじゃない
じっと見て 聞いて 寄り添うこと
それも村を支える 大事な力じゃった
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