🌺ウメばあちゃんのひとり語り「うちの梅干し、変わらん味やけど…」(repost)
—— 塩と手間と、ちょっとだけ心を入れとるんよ
毎年な、梅雨入りの声が聞こえる頃になると、
うちはソワソワし始めるんよ。
「今年も、梅、漬けよか」ってな。
庭の隅っこにある梅の木。
そこの実を、ぽつぽつ拾いながら、
「今年も、ええ子が生まれたわ」ってつぶやくのが、毎年のはじまり。
黄色うなって、ふわっと甘い香りがしてきたら頃合いや。
ひと晩水にさらして、あとは塩でぎゅっと漬け込む。
ただそれだけのことやのに、
なんやこう、気持ちの芯が“すぅっ”と静まるんよ。
——不思議やろ?
うちはな、この作業をすると、なんや心が整うてくるんよ。
怒っても、泣いても、疲れても、
梅に塩まぶすと、全部“しゅん…”って引いていく。
干す日は、天気と相談や。
梅をひとつひとつ並べて、昼間は陽の香り、
夜は夜露でしっとり包んでもろて、
三日三晩かけて、うちの梅干しは育つんよ。
そら、スーパーで売ってるんよりは固いし、しょっぱいで。
けどな、あれは“保存食”ちゅうより、“祈りの味”や。
「誰かが元気でおってほしい」って、
そう願いながら、ひと粒ずつ手ぇをかける。
若いもんには、しょっぱすぎるかもしれへんけど、
あの塩っけが、うちにはちょうどええ。
「変わらん味やなぁ」って笑ってくれる人がおるだけで、
うちはもう、十分や。
——あんた、よかったら今度、うちの梅干し、ひと粒かじってみ。
味だけやのうて、なんか“昔”も一緒にしゅんでるはずやから。
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こうしてひとりでポツポツしゃべっとるけど、
読んでくれるあんたがいてくれて、うちはほんまに嬉しいんよ。
よかったら、「スキ」と「フォロー」、ぽちっとしてってな。
また会える日を、楽しみにしとるけんね。
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