🌸昭和のトリビア:『近所の回覧板』!手書きの紙がつないだご近所づきあい(repost)
ポストに入らない“厚紙の板”
夕方、玄関のチャイムが鳴る。
戸を開けると、隣の奥さんが「はい、回覧板です」と差し出す。
厚紙にバインダーで紙を挟んだ、独特の存在感。
中には町内会の行事予定やゴミ当番の知らせが書かれており、
回覧板は地域の暮らしに欠かせない“紙のSNS”だった。
手書きと印鑑で流れる情報
印刷機やコピーが普及する前は、
行事予定も役員からのお願いも手書きが当たり前。
「読んだ証」としてサインや印鑑を押す欄があり、
うっかり忘れると「◯◯さんとこで止まってるよ」と
井戸端会議の話題になったりもした。
地域の目があるからこそ、きちんと回す責任感が生まれていたのだ。
子どもにとっての“おつかい役”
「これ、隣に持っていきなさい」
母に渡された回覧板を小脇に抱えて走るのも日常の仕事。
呼び鈴を押すと「ありがとうね」と飴玉をもらえたりして、
ちょっとしたご褒美に胸が弾んだ。
子どもにとっては、地域の大人とつながる小さな交流の場でもあった。
デジタル化で失われた温度感
今ではメールやLINEグループで一瞬にして共有される情報も、
昭和では一軒ずつ手渡し。
効率は悪いが、その分「顔を合わせるきっかけ」になっていた。
手書きの文字や受け渡しの会話には、
デジタルにはない人間くささがあったのだ。
――回覧板が回る速度は、町のぬくもりの速さでもあった。
昭和の風景を懐かしく掘り起こすシリーズです。
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