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京セラへの株主提案(6971)会長がやめれば、資本効率が高まる?(一部有料記事)

割引あり

京セラ株式会社から「株主総会招集通知」が届きました。
議案は全部で12個あり、1号~8号議案は「剰余金の処分」や「取締役の選任」など、どの会社でもよくある内容です。
その一方で9号~12号議案は大口株主(※)からの株主提案。

その中には「取締役1名解任(会長解任)の件」と不穏な提案も……

さらに後日、「議決権行使のお願い」なるハガキが会社から届いており、そこには赤字で「株主提案に取締役(会社)は反対している」の記載が…

ただ事ではなさそうなので、今回はこの株主提案(9号~12号議案)にスポットを当て、内容をかみくだいて事実のみ解説します。

※提案した大口株主はOasis Management Company Ltd(通称:オアシス)


第9号議案:自己株式取得の件(会社の株を買い戻す提案)

提案の内容

会社が自らの資金を使って、普通株式を「1億4000万株(取得価額3,500億円)」まで市場から買い戻すことを求める提案であり、株主総会から1年以内の短期間で行うべきと主張しています。

提案の理由

京セラは、会社が持っている資産をどれだけ効率よく使って利益を上げられたかを示す指標(ROE:自己資本利益率)の目標を低く設定しすぎているため、株価が過小評価されていると主張しています。

具体的には、過去5年間の平均ROEは3.5%と、上場企業に求められる水準8%を大きく下回っているとしています。
また会社はROE改善を重要な経営課題としている割には、2028年3月期に5%、2031年に8%を目標としており、あまりに保守的だと指摘しています。

そのため早急に市場から自社株を買い戻し(自己株式取得)資産効率を高め、株価を上げるべきだと主張しています。

取締役会が株主提案に反対する理由

会社(取締役会)は、すでに株主への利益還元や資産効率の改善に取り組んでいると反論しています。

具体的には、今後2年間で営業活動から得られるお金(約8,000億円)などを基に、これまでの規模を大きく上回る「2年間で最大5,000億円の自社株買い」を計画しています。
事実、第72期(2026年3月期)には約2,000億円の自社株買いを行っており、次の第73期には約2,500億円を行う予定を立てています。

このように、会社はすでに十分な規模の株主還元と、資産効率の向上ロードマップを示しているため、この株主提案をわざわざ受け入れる必要はない(反対である)としています。

※なお株主資本が約3.4兆円ある中で、「今後2年間で最大5,000億円程度の自社株買い」は資本効率改善には程遠いと、株主側は反論しています。

第10号議案:取締役1名解任の件(会長を辞めさせる提案)

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