#131【治療体験記】「てんぶろ」の正体
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本稿は【だまさんの治療体験記】十二指腸がん編の第71回です。
無念のPD
2025.9.22 169/199(←168 ※休薬期間28日延長による)
祝日(敬老の日)の影響で本日より開始予定だった6サイクル目。
ところが5サイクル目と同様に骨髄抑制が回復しておらず見送りに。
そして更に残念なことが・・・。
先週(9/18)の造影CTで腹膜播種と思しき2個の陰影が更に増大、更には縫合部付近にも新たに陰影が確認されました(これで計3個に…)。
私の強い要望で開始されたCAPOX療法でしたが、無念のPD(Progressive Disease)という結果となりました。
CR(complete response):腫瘍が完全に消失した状態
PR(partial response):腫瘍の大きさの合計が30%以上減少した状態
SD(stable disease)腫瘍の大きさに変化がない状態
PD(progressive disease):腫瘍の大きさの合計が20%以上増加し、かつ絶対値でも5mm以上増加した状態や、新病変が出現した状態
不幸中の幸いだったのは、本来10/15に予定されていた造影CTを同僚の勧めで1ヶ月前倒しにしたことで、薬剤の変更時期が早まったこと。
がん性疼痛が出現しないうちに治療が開始できたのは御の字です。
加えて、血栓が消失していた(リクシアナのお陰?)ことも朗報でした。
PEMBRO=pembrolizumab(キイトルーダ)
という訳で、今日から二次選択薬に変更することとなりました。
「え?今日からですか?」
聞けば、主治医が再三口にしていた「テンブロ」は私の聞き違いでした。
てんぶろ
↓
PEMBRO(ペンブロ)の聞き違い
↓
pembrolizumab(キイトルーダ)
キイトルーダは2017年2月発売のヒト化抗ヒトPD-1モノクローナル抗体。
免疫チェックポイント阻害薬の一種であり、細胞毒性のある既存の抗がん剤とは別物です。
免疫チェックポイント阻害薬とは
がん細胞がリンパ球などの免疫細胞の攻撃を逃れる仕組みを解除する薬剤。 PD-L1というタンパク質ががん細胞に多く認められる患者はPD-1抗体やPD-L1抗体の有効性が高いと報告されており、がん細胞の組織標本を用いてPD-L1免疫染色という検査が行われる。
主治医に服薬指導のオーダを希望したところ、何と今日は後輩・たかぢくんの担当日でした。
CAPOX療法➤キイトルーダに変更するメリット・デメリットは次の通り。
≪キイトルーダのメリット≫
・不快な副作用(骨髄抑制・末梢神経障害・味覚異常など)からの解放
・(副作用が出ない限り)支持療法(制吐薬等)が不要
・点滴時間の短縮(CAPOX療法:2時間半 vs キイトルーダ:40分)
・原則3週毎(200mg/回)だが、6週毎(400mg/回)も可能
・リンチ症候群の場合、奏効率が高い傾向にある
≪キイトルーダのデメリット≫
・捉えどころのない重篤な副作用が多い(間質性肺炎・内分泌障害等)
・高額(1回量(200mg)の薬価:428,996円)
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病院薬剤師が早期リタイア&起業した話
病院薬剤師だまさんが早期リタイアし、個人事業「医薬品集制作の大学堂」を営む奮闘記です。 病院薬剤師が起業するなんて、親の薬局を継ぐ以外は激…
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