書籍編集者が「見出し付け」で大切にしていること
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
今回お伝えする内容は、小説や文芸といったフィクションを除いた、いわゆるビジネス書や人文・心理、健康実用書といったノンフィクションジャンルの場合という前提で読み進めてください。また、個人的な独断と偏見が入っていることもご承知おきください。
なぜ編集者は「見出し付け」を重要視するのか?
実際の本づくりをする中で、編集者として重要な作業の1つとして、「見出しをつける」というものがあります。
なぜ見出しが重要なのか?
それは、本の内容の魅力を伝える重要なパーツだからです。読者の皆さんが書店で本を手にしたとき、まずどのような行動をとるか、ご自身が読者の場合、どんな行動をとるか、想像してみてください。
気になる書名タイトル、帯コピーを目にして手に取ったら、まず何をするか?
帯のコピーの詳細を読んでみたり、本の裏側(表4)のコピーをチェックしてみたり、「まえがき」「はじめに」を読んでみたり、その順番は人それぞれだと思いますが、一連の行動の1つに、「目次」をチェックするでしょう。
「この本は、どんな内容なんだろう?」
「読んだら何を得られるんだろう?」
「自分の悩みや課題解決にマッチしているだろうか?」
といった視点で目次をチェックするのではないでしょうか。その目次内容次第で、「おもしろそう」「読んでみたい」「自分の本だ」と判断するわけです。
私たち編集者、本をつくる側、買っていただく側は、「目次」をとても重要視しています。その目次を構成しているのが、今回のテーマである「見出し」です。見出しの内容次第で、その本をレジまで持っていってもらえるかどうかを判断される、重要な要素だと言えます。
だから、「目次」、目次を構成する「見出し付け」をとても大切にしているわけです。
見出しの階層別種類とその役割
見出しをなぜつける必要があるのか。
見出しは、通常本文(ベースの原稿)の中に、内容的なかたまりをつくって、文章の中身をよりわかりやすく区切る役割があります。ベースの原稿に挿入していくのが「見出し」です。
「見出し」とひと言で言っても、いくつか種類があります。階層の高い順番からお伝えすると、「大見出し」「中見出し」「小見出し」「極小見出し」があります。階層の高い順番から1つずつ簡単に解説していきます。
①大見出し(章見出し)
その本における最上位の区切りになります。例えば、第1章、チャプター1などがそれにあたります。その本の流れと期待を方向付ける見出しです。その流れがいいかどうかが重要になってきます。
②中見出し(節見出し)
章の中の大きなまとまりをつくる見出しです。節見出し、セクションがそれにあたります。章の中の流れをブロック分けするイメージです。章の中で、内容の論点やサブテーマが2つ以上あるときに使います。内容によっては、中見出しがないケースもありえます。
③小見出し
小見出しは、中見出しの中の細かい単位になります。先ほどお伝えしたように、中見出しがなくて、章見出しと、この小見出しで構成される本もあります。ビジネス書や自己啓発本だと、結構多いパターンかもしれません。小見出しでは、具体的な話題、例示、手順、論点整理などを示す役割があります。
④極小見出し
小見出し内の話題の中で、箇条書きや短い説明導入に使います。手順を細かく説明していく必要のある実用書や技術書によく使われます。ただ、使いすぎると、逆に読みづらくなったりする場合もあるので、使いすぎは要注意の見出しです。
見出しを劇的に変える6つの思考パターン
ここまで、見出しの種類を構造面からお伝えしてきましたが、文章にどんな目的を持たせるかでも、いろいろ種類があります。つまり、文章を目の前にして、どのような見出しを付けていくかを考える上でのパターンがいくつかあります。私の経験上、大きく6つのパターンがあると考えています。
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