「テンプレート活用でクラス・レイヤー設定がスムーズに」──森田信太郎建築設計事務所が取り組んだ、設計の質を高めるための”ワークフローの統一化”
森田信太郎建築設計事務所様 事例インタビュー
住宅設計を中心に活動される森田信太郎建築設計事務所。代表の森田信太郎氏は、奥様と協働しながら店舗設計も手がけるなど幅広い案件に取り組んでいます。日々の実務の中で感じていた課題や、フローワークスの「建築BIM標準パッケージ for Vectorworks」導入による変化について、お話を伺いました。
◎お話を伺った方
森田信太郎 様 森田信太郎建築設計事務所 代表
◎本記事のポイント
・標準テンプレートでクラス・レイヤー設定作業を大幅削減し、設計に集中
・修正対応が効率化し、BIMを戦略的に活用
・将来的な改修や次世代設計にもBIMデータの活用機会を見出す
準備作業に追われ、本来の設計時間が奪われていた
――はじめに、貴社の事業内容について教えてください。
森田様: 主に住宅設計を中心に、妻と一緒に取り組むときには店舗設計も行っています。規模は大きくありませんが、一つひとつの案件に丁寧に向き合うことを大切にしています。
――BIM導入前に感じていた課題は何でしたか?
森田様: 一番大きかったのは「クラスやレイヤー設定」に時間を取られていたことです。案件ごとに毎回設定を見直す事が多いのですが、延べ半日から1日を費やしていました。設計本来の仕事ではない作業に時間をとられ、ストレスになっていましたね。
ArchiCADからVectorworksへ──協働を見据えた選択
――BIM導入を検討されたきっかけは?
森田様: 同期の設計者がArchiCADを使っていて、刺激を受けたことが始まりです。私自身もしばらくArchiCADを試してみましたが、妻がVectorworksをメインに使っていたため、協働するには課題がありました。VectorworksでBIMを活用したいと考えたのですが、独自にカスタマイズするのは難しく……。そんなときに出会ったのが、フローワークスの標準テンプレートでした。
――フローワークスを選んだ決め手は何だったのでしょうか?
森田様:まず「自分1人でもできそうだ」と感じられたことです。マニュアルが分かりやすく、少しずつ導入できる手応えがありました。また、Q&Aの充実度も安心材料でした。他のサービスでは難しさを感じた部分が、フローワークスでは解決できそうだと確信できたのが大きな理由です。
半日かかっていた作業が不要に
――導入にあたって苦労したことはありますか?
森田様:長年試行錯誤しながらやってきたクラスやレイヤー設定を改め、統一ルールに基づいて設計を進めるのは最初こそ大変でした。でもフローワークスのテンプレートを使うことで、その部分が一気に改善されました。以前は半日以上かかっていた作業が不要になり、その分、設計やクライアント対応に時間を割けるようになりました。テンプレートは登録ビューが初期設定されているため、プロジェクトごとにレイヤーやクラスを一から確認する必要がなく、とても重宝しています。

――導入後に感じた効果について教えてください。
森田様:修正作業が格段に効率化しました。住宅設計では見積もり調整に伴い、複数回修正が発生するのですが、モデル化によって変更が即座に反映されるので、ストレスなく対応できます。店舗設計ではまだBIM活用できていないですが、大きな案件では積極的に試してみたいと思っています。
――設計の進め方にも変化はありましたか?
森田様:はい。まだ手探りではありますが、スタディ段階ではBIM化による負荷を避け、実施設計の後半でモデル化を進めるなど、プロセスの中で使い分けるようになりました。導入前にはなかった発想で、BIMを戦略的に使えるようになったのは大きな変化です。
住み継がれる建物に、設計情報を活かしたい
――今後、BIMを活用して実現したいことは?
森田様:竣工時のBIMデータを納品し、建物が住み継がれる中で増改築やリノベーションにも活かせるようにしたいです。設計情報を世代を超えて引き継げるのは大きな価値だと思います。今後は、3Dモデルから美しい2D図面を生成する機能やレンダリング環境の強化にも期待しています。
――これからBIMを導入する設計者へのアドバイスをお願いします。
森田様:いきなり全てをBIM化しようとせず、何か一つの機能から始めるのがおすすめです。私自身、建具のグラフィック凡例を使って一瞬できれいに図面が描けたときは、本当に驚きました。フローワークスのQ&Aも充実しているので、困ったときに検索して解決できるのは心強いです。
森田信太郎建築設計事務所の取り組みは、効率化と設計の質向上を両立させるBIM導入の好例です。属人的な作業を標準化し、修正や調整を柔軟にこなす仕組みを整えることで、設計の新しい文化が生まれています。フローワークスは今後も、設計者が本来のクリエイティブな業務に集中できる環境を支えていきます。
「建築BIM標準パック for Vectorworks」には、木造・RC造、S造に対応した標準テンプレートに加え、ワークフローに沿ったヘルプシステムと法規情報が実装されており、法的要件を確認しながら、迷うことなく安心してBIM設計業務を進めることが可能です。詳細は以下より御覧ください。

