旭川市内 林床植物の展開観測(2026年4月)— 旭川・季節観測録 —


Sevrin Virel|記録

【概要】
2026年4月29日、旭川市内の林床にて春植物の展開状況を観察した。林床ではエゾエンゴサクやカタクリがピークを過ぎつつある一方、オオバキスミレやエゾノリュウキンカは見頃を迎えていた。シラネアオイは開花直前、オオバナエンレイソウやニリンソウ、エゾイチゲなども確認でき、春の林床が次の段階へ進みつつある様子が見られた。

【観察記録】
■ 日付
2026年4月29日

■ 場所
旭川市内 林床

■ 天候
晴れ/午前10時ごろ/10℃


■ 確認種
エゾエンゴサク、カタクリ、オオバキスミレ、エゾノリュウキンカ、ショウジョウバカマ、ギョウジャニンニク、ゼンマイ、エゾイラクサ、ヨブスマソウ、シラネアオイ、サクラソウ若葉、オオバナエンレイソウ、ニリンソウ、ミズバショウ、オオヤマザクラ、キタコブシ、エゾノイワハタザオ、エンレイソウ、エゾイチゲ、キバナノアマナ

【状態と環境】
林床全体では、フクジュソウが少なくなり、エゾエンゴサクとカタクリは見頃の盛りを過ぎ、花の勢いはやや落ち着き始めていた。一方で、オオバキスミレは各所で鮮やかな黄色の花を広げ、エゾノリュウキンカも水辺を中心に明るい群落を形成していた。

ショウジョウバカマはピークを越え、ギョウジャニンニクは葉を大きく展開中。ゼンマイは巻いた若芽を伸ばし始め、エゾイラクサやヨブスマソウも確認できた。シラネアオイはつぼみがふくらみ、開花直前の状態であった。

また、オオバナエンレイソウ、エンレイソウ、ニリンソウ、エゾイチゲ、キバナノアマナも確認した。水辺ではミズバショウが白い仏炎苞を開き葉を成長させ、春の湿地らしい景観を見せていた。

樹木では、オオヤマザクラとキタコブシの開花を確認。市内でもオオヤマザクラとキタコブシが咲き進んでおり、林床植物だけでなく樹木の春も進行していることが分かる。

【所感】
4月下旬の旭川では、春植物の展開が一気に重なり合う時期に入っている。青紫のエゾエンゴサク、紫のカタクリ、黄色のオオバキスミレやエゾノリュウキンカ、白いニリンソウやオオバナエンレイソウが同じ林床に現れ、短い春の密度を強く感じる観察となった。

特に今回は、ピークを過ぎる種、今まさに盛りの種、これから開花する種が同時に見られた点が印象的であった。林床の春は一枚の景色として美しいだけでなく、日ごとに主役が入れ替わっていく動きそのものに価値がある。

【今後の観察ポイント】
シラネアオイの開花、サクラソウの展開、オオバナエンレイソウとニリンソウの進行状況を引き続き確認したい。また、エゾエンゴサクやカタクリがどの程度まで残るか、オオバキスミレやエゾノリュウキンカの見頃がいつまで続くかも記録しておきたい。

ショウジョウバカマ
ギョウジャニンニク
エゾノリュウキンカ
エゾイラクサ
ヨブスマソウ
サクラソウ
オオバキスミレ
ゼンマイ
シラネアオイ
キクザキイチゲ
カタクリ
オオバナエンレイソウ
ニリンソウ
ミズバショウ
オオヤマザクラ
キタコブシ
市内オオヤマザクラ
市内オオヤマザクラとキタコブシ
チシマザクラ
エゾノイワハタザオ
エンレイソウ
エゾイチゲ
キバナノアマナ

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