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好き、を集めること

雑誌の街角スナップ特集が好きで、そういう時はよく買うのですが、今回はメンズファッジに引かれて、初めてメンズ雑誌を買い求めました。少しだけ女性のスナップも載ってます。
色の組み合わせや、シャツのサイズ感、パンツのシルエットを眺めながら、「やっぱり私は雑誌が好きなんだな」と改めて思いました。
私はパンツスタイルが基本なので、「こういう合わせ方があるんだ」とページをめくるたびに楽しくなります。 パリやロンドンのスナップを眺めていると服を見ているというより、「こういう空気感が好きなんだな」と思います。

昔から雑誌が好きでした。
OLIVE、ELLE、FIGARO、VOGUE…。
ストレスがたまると、なぜか本屋さんで雑誌を何冊も抱えて帰りました。
社会人になった頃から好きなページを切り抜いてコラージュも作っていました。
洋服だけではなく、広告も、写真も、インタビューも。 好きだな、と思ったものは切り抜いて、構成も考えて貼っていました。

気取っていないのに品があること。
その人にしか出せない雰囲気。
歩いている姿や横顔まで含めて美しく見えること。 
そして、もう一つ、いつも惹かれるのが笑顔です。
作った笑顔ではなく、その人の暮らしや考え方まで映っているような自然な表情。
「人生を楽しんでいます」と言葉にしなくても伝わってくる笑顔を見るたびに、心から笑うというのは、きっとこういうことなんだろうなと思います。
私は、こんなふうに笑えているだろうか。
そんなことを、ふと考えてしまいます。

社会人になりたての頃、当時は趣味という意識もなく、たまに「何のためにこんなことしてるんだろう」と思いつつ、作っていたスクラップブック。 
今は「好き」を集めているうちに、自分がどんなものを「美しい」と感じるのかを少しずつ積み重ねていっていたのかなと思います。
その「美しい」は、服だけではなく、自然な表情や飾りすぎない佇まい、暮らし方。そうして「好きを集めることは、自分を知ることだった」のかもしれません。

ヨーロッパの街角スナップは単にファッションの参考だけではなく、「こんなふうに歳を重ねられたら素敵だな」という、自分にとっての小さな道しるべ、なのかなとも思います。

メンズファッジを手にして、久しぶりにそんな気持ちを思い出しました。
あの頃、夢中で切り抜きを貼っていた自分は、ちゃんと自分の「好き」を見つけようとしていたんだなと思います。
今見ても「いいじゃん」と思えるスクラップブックを眺めながら、若い頃の自分に「やるね」と声をかけたくなりました。


















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