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「昭和の工場物語」ビアガーデンと汗

夏のビアガーデンは一次会、そして二次会以降が問題なんだ。

ひとり者は損をする


先輩の汗を疑え

夏の赤とスイカ

夏の太陽がガードレールの白を輝かせ、反対側の建物の影を引き立たせている。川沿いの道を、溶けそうなアイスを咥えて二人で歩いていると、20メートルほど前方の大通りがぶつかる三叉路で、建物の角から現れた歩道に二人乗りの自転車が見えた。

二人ともジャージを着ていて、荷台の男は進行方向とは逆に座っている。赤いスニーカーの両足を少し開いてバランスを取り、自分の頭の三倍はある大きなスイカを抱いていた。

咥えていたアイスを口から離して、
「3組の坂本じゃ」
「うん」ともう一人が頷く。

自転車の運転手は、ふらふらと歩くより少し早いスピードを保ちながらペダルを踏み込み、荷台の坂本らしき男は、これから食えるスイカの味でも考えているのか斜め上を見ている。
その姿がなぜか猿回しの猿のようでおかしくて、俺はお腹を押さえて笑った。

それから夏休みが終わり、学校で体育祭の合同練習があったとき、坂本に会ったのでスイカのことを聞いてみた。
「俺じゃなかばい」と、坂本はニヤニヤしながら言った。
ただ、坂本の履いているスニーカーはコンバースの赤だった。

夏の赤いジャケットで・・・・
Ain't No Man (You've Got The Love Mix) Dina Carrol AI Cover


もう一つ・・・・
Finis Henderson「Skip To My Lou」


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