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仕事から帰ると本が読めない。「時間はあるのに読めない」夜の本との付き合い方

帰ったら、少し本を読もう。

朝はそう思っていたのに、仕事を終えて家に着くと、本棚に手が伸びない。

夕食を済ませて、シャワーを浴びる。ようやく自由な時間になったころには、ソファでスマホを見ている。

動画なら見られる。SNSも眺められる。

それなのに本を開くと、文章がなかなか入ってこない。同じところを読み直して、結局そのまま閉じてしまう。

時計を見ると、寝るまでまだ時間はある。

こんな夜に「時間はあったのに、また読めなかった」と考えると、読書できない理由が自分の意志にあるように見えてきます。

でも、仕事後の読書は、空いている時間の長さだけでは考えきれません。

時間は残っていても、文字を追える夜とは限らない

予定が終わって、寝るまで自由に使える時間が残っている。

それだけを見ると、「本を読む時間はある」と言えそうです。

けれど、同じ自由時間でも、朝や休日と仕事を終えたあとでは過ごし方が違います。

予定外の対応が続いた日もある。人と話し続けた日もある。長い通勤を終えて、ようやく家に着いた日もある。

そんな夜は、スマホで短い動画を見ることはできても、まとまった文章へ入っていくのは重く感じることがあります。

ここでスマホを悪者にする必要はありません。

「動画は見られるのに、本は読めない」という違いがあるなら、少なくとも問題は「自由時間があるかどうか」だけではないということです。

本を読みたい気持ちは残っている。

ただ、今夜は文字から入る形が合っていない。

そう考えると、「もっと時間を作ろう」とする前に、別の見直し方ができます。

「30分読む」より、今夜どんな形なら本へ戻れるか

帰宅後に読書を続けようとすると、

「夕食のあとに読む」
「寝る前に30分読む」

のように、読む時間を決めたくなることがあります。

その形で読める日は、そのままで構いません。

ただ、仕事後の状態は毎日同じではありません。

本を開いて自然に読み進められる夜もあれば、数行追うだけで重く感じる夜もあります。

後者の日まで同じ方法を守ろうとすると、

「今日は読めなかった」
「明日こそちゃんと読もう」

と、読書そのものがもう一つの予定になっていきます。

そこで変えられるのは、自分の頑張り方だけではありません。

仕事後の自分を読書に合わせるのではなく、その日の自分に本との触れ方を合わせる。

今夜、紙の本を開くのは重い。

でも、前から読みたかった本の続きは少し気になっている。

そんな夜なら、「読む」以外から本へ戻る方法もあります。

文字が重い夜は、耳から続きを追う

本に触れる方法のひとつが、オーディオブックです。

文字を目で追う代わりに、ナレーションで内容を聴きます。

夕食後の片づけをしながら。

洗濯物をたたみながら。

あるいは、ソファに座ったまま少し休みながら。

「これから読書をする」と机に向かわなくても、耳からなら本へ入れる夜があります。

オーディオブックサービスのひとつが、AmazonのAudibleです。

たとえば、前から読みたかった一冊を思い浮かべてみます。

今夜はページを開いて文章を追う気にはなれない。

それでも、その本の続きは少し気になる。

そんなとき、ソファに座ったまま続きを聴いてみる。

話を追えそうなら、そのまま少し聴く。

今夜は音声も重いと感じたなら、そこで止める。

Audibleを使えば、仕事後でも必ず本が入ってくるわけではありません。

変わるのは、「文字を読めないなら今日は本に触れられない」という一択ではなくなることです。

仕事から帰ったあとに本を読めない夜が続いても、

「自分は平日に読書できない」

と決める前に、もう少し細かく見てみると、

「仕事後は、文字では本に入りにくい夜がある」

ということかもしれません。

そうであれば、次の平日夜に残る選択肢も変わります。

本を開けそうなら読む。

文字が重いけれど続きを知りたいなら、今日は耳から戻ってみる。

帰宅後に読書できる自分を毎日作ろうとするのではなく、帰宅後の自分でも本へ戻れる入口を一つ持っておく。

そうすれば、本を開けなかった夜にも「今日は一冊も読めなかった」で終わらず、気になっていた本の続きを耳から追える日ができます。

「文字が重い夜なら、Audibleを使えるかもしれない」と感じたら、次は自分の生活で使えそうな場面があるか、聴きたい本との相性や料金までまとめて確認できます。

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