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『オデュッセイア』は気楽に観ていいモンスター活劇 だけど尾てい骨は痛い

IMAX先行上映字幕版を観てきました。

2時間52分、予告など含めて3時間以上。上映時間を知った時若干怯みました。鑑賞数時間前から水分制限を開始し、入場前に念入りにトイレへ。お陰様で尿意の類に苦しむことはなかったですが、いかんせん尾てい骨が痛い。

普段2時間程度の映画でも終盤痛くなるのですが、『オデュッセイア』では後半1時間ずっともぞもぞ体を動かして痛みをやり過ごしながらの鑑賞となりました。

飲食しながらの鑑賞は、たぶん途中退席待ったなしでしょう。人や環境によっては冷房への対策もしっかり取る必要があります。2時間52分という長尺は、それなりの気構えが必要になるもののようです。

ですが映画そのものは「長えな…」と時計をチラチラするような内容ではありませんでした。絶えず飽きさせません。面白かったです。そしてこの大作を、「第一部」などと分割せず一本にまとめたのは、とても誠実だと感じました。

私はあらすじなどをGeminiに聞いた上での鑑賞でした。

「聞きすぎて失敗したな」とその時は思ったのですが、ホメロスの方の「オデュッセイア」を「ざっくり」知っているくらいでちょうど良かったかもしれません。お話につっかえることなく、迫力を楽しむことができました。

さらに「化け物と戦ったりしながら10年かけて妻のところに帰る話らしいよ」という私のふわっとした呼び込みだけを事前知識として鑑賞した妻も「すごかった!面白かった!」と十分以上に楽しんでいました。

古典を扱った作品、ましてや前作が多分に「政治的」な作品だったクリストファー・ノーランですからどうしても構えてしまいますが、あまり気負わず、予告編を観て映画館に向かうだけでも楽しめる、気楽に鑑賞できる娯楽映画となっているのではないでしょうか。(ただし長尺への構えは必要になります。)

原典と比較してどうかなどの読み解き、テーマがテーマだけに「戦争とは」「為政者とは」などのメッセージを読み解く考察、これら深い鑑賞も可能でしょう。けれど根本的にこの古典を選んだのは「映える」作品だったからじゃないかなと思ったりします。

『長編映画史上初全編IMAXフィルム撮影』はこの映画の惹句ですが、見合った迫力ある映像を撮る素材として、冒険と化け物だらけのこの物語は、理にかなっていたのじゃないかな、制作意図なぞ知る由もありませんがそんなふうに思います。

確かにスクリーンいっぱいの活劇は迫力があります。けれど映像だけだと人はそれに慣れてしまうものです。大画面であることは鑑賞中に「当たり前」になるのですが、「音」の演出には絶えず翻弄され続けました。音というよりも、もはや「振動」のレベルです。そして振動に見合った映像は、多分大画面でなくてはいけないのでしょう。IMAXの真骨頂は案外「音」の方にあるのかもしれないと思ったりしました。

そういった「体感」を重視した鑑賞の場合、「字幕ってどうなんだろう・・・」とちょっと不安でしたが、全く問題なかったです。かなり前の方の席で鑑賞しましたが、字幕を追うことに手一杯で映像が見れない、なんてことはなく、自然に鑑賞できました。この辺は字幕をつける方達の創意工夫があってこそかもしれません。


以上が私の『オデュッセイア』鑑賞体験記です。「予習」は予告編だけでも十分じゃないかな。せっかくの娯楽大作鑑賞機会、気楽に楽しむのがいいんじゃないでしょうか。ただし長尺対策をお忘れなく。劇場版『ちいかわ』でお馴染みの「セイレーン」もちらっと出るよ!




以下に好きだったポイントをネタバレを含めて箇条書きします。




・一つ目の化け物に弓を放っちゃうの負けず嫌いすぎるだろ。
・サマンサ・モートンが出たのが嬉しかった。『ギター弾きの恋』超好き。
・あの場面「千と千尋」のリアルグロテスク版みたいな感じだった。すごかった。
・アン・ハサウェイの鬼気迫る「オデュッセウス!」は痺れた。
・最後のカタストロフィーはなんとなく三池版『十三人の刺客』とかを思い出した。こういうためにためて爆発する時代劇って結構ある気がするけど、『オデュッセイア』には時代劇っぽさを結構感じた。殺陣の感じとか。無事オデュッセウスもバケモンでしたエンド。
・お助けアイテム投入係、ゲームみたいで面白かった。
・鑑賞にあわせてポスターをもらいました。さまざまなところでキービジュアルにされてるこの場面、鑑賞後だとミスリードすぎて笑っちゃう。全然勇ましくない場面なのに。




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