◼️ 細胞内での物理事象の発生は保留されうると予想される


  1. 予備情報

  2. 細胞内での物理事象の発生は保留されうると予想される

  3. 説明の可能性

  4. ATPの加水分解の保留についてのもう少し詳しい説明

  5. 深刻な問題

  6. 生物の活動は物理法則に違反していると感じられる

  7. 自由意志の関与

  8. 生成される熱の副次的な効能

予備情報

生物学によれば、動物の細胞内にはたくさんのマイトコンドゥリアが共生しているそうです。このマイトコンドゥリアは、ADP(アデノシーン2リン酸)からATP(アデノシーン3リン酸)を合成します。このATPはエナァジ通貨と呼ばれますが、細胞内での、エナァジの必要なほぼ全ての物理事象に使われます(消費されます)。たとえば、筋肉運動・細胞膜を横ぎるアイオン輸送・細胞内への栄養物質の取りこみなどです。

そして、その消費で、ATPは加水分解によりADPに変換されますが、その時に熱が発生します(放出されます)。

つまり、動物の体では、ほぼ全ての事象でATPが使用され熱が発生するのです。しかも、動物が見掛けじょう活動していなくても、基礎代謝はかならず果たされるので、動物の体では、程度の差はあれ、熱はつねに発生していることに、なります。

細胞内での物理事象の発生は保留されうると予想される

動物が活動すると体に熱が発生します。(より正確には、体の動きを実現するため関係する細胞におき何らかの物理事象が発生すると、ATPが消費され、熱が生成されます)。そして、その発熱量は、ほぼ動作量に比例します。

そして、動物の体が飢餓状態にない限り、動物が動作を起こすことは、ふつう、簡単にできます。そして、その動作におうじ、熱も発生します。そして、このことは、暗に、その動作を起こすための材料(物質)が細胞内にもう準備されていることを意味します。

しかし、化学反応をふくめ、物理事象は、それが発生する条件が満たされるなら、即座に自動的に発生します。

このため、もしも細胞内で何らかの物理事象を起こすための準備がもう完了しているならば、その物理事象はただちに発生し、それに伴い熱も発生するはずと、思われます。つまり、物理事象が起きる準備が完了しし時点で、その物理事象はただちに発生し、熱も発生してしまうです。

ところで、動物の身体動作は、その動作をおこそうとする、意識の意図にもとづき発生します。(たとえば、発話では、意識に形成される考えに基づき関係する筋肉運動が生じます。話す内容が意識に形成されない限り、発話の筋肉運動が生じることはありません)。つまり、身体動作は、かならず、意識での思考(目的・方針・設計・指令)にもとづき生じるのです。

(ちなみに、こういうことから、観念と物質のあいだには接点あることが理解されます。そして、このことからは、さらに、観念には物質的な(物理的な)側面あることも予想されます。こういうことは物理学により認識されることが望まれます)。

そして、身体動作に限りて言えば、熱は、その動作が起こされることで生じます。

しかし、身体動作にともなう熱は、動物の体において定常的かつ均等に発生してはいぬように思われます。(そのように見えます)。なぜなら、動物の動作は、意識に形成される考えに基づき果たされるのでありて、つねに遂行されているわけではないからです。

すると妙なことになります。物理事象は条件が満たされるなら直ちに発生します。物理的にみて、条件が満たされている状態で物理事象の発生が保留されることは有りえないです。しかし、それにも拘わらず、細胞では、熱は定常的かつ均等に発生しはしないです。このゆえ、準備が完了しているはずの沢山のATPの消費--または、マイトコンドゥリアでのATPの合成とそれの細胞内での消費--も定常的かつ均等に果たされはしない、と推測されます。

そしてそういうことは保留と見なせます。細胞では、ただちに発生するはずのATPの消費は、意識での思考に起因する必要が生じるまでは、保留されうるのです。そして、その必要が生じ、初めて、その保留が解除され、ATPが使用されるです。そのように評価するほかはありません。

(細胞だけでなく、組織や器官でも同じかも知れません。さらに、細胞内で保留されうる物理事象はATPの消費だけではないかも知れません。なぜなら、動物は、定常運転されているマシーンではないからです)。

(ちなみに、細胞内でのATPの消費は、胃液や酵素などの物質の、それが必要な場所への分泌とは異なります。なぜなら、それらの物質は、一般に、体内での物理的刺激におうじ分泌されるのに対し、筋肉細胞でのATP消費は、根本的に、意識での思考に起因して開始されるからです)。

(ちなみに、このことは、また、物理法則への違反と見なせます。そういう明解な物理法則はないとは思われますが。そして、これは、動物の活動が物理法則に違反していると感じられることの原因の一つ、とも思われます)。

いずれにしても、動物の体内におき、物理事象は(物理法則に違反しながら)保留されうると、推測されます。(もしかして、植物でも、保留される物理事象があるのかも知れません)。

そして、物理事象が現実に保留されるとすれば、それを可能とする何らかのメカニズムないし枠組が必要です。このことを事実と認識し、その解明に着手することが、生物学と物理学には望まれます。物理学がその直接の担当になると思われます。

説明の可能性

物品の製造では、材料の調達は欠かせないです。しかし材料が調達されしだけでは製造はまだ開始できません。製造は、必要なすべての材料が製造の現場にまで移送されて初めて開始できます。

調達されし材料が製造に実際つかわれるまでのあいだ、製造は保留されている、と見なせます。

そして細胞でのATPの消費についても同じです。マイトコンドゥリアにより合成されしATPが細胞内に放出されても、それが、それの必要な場所にまでまだ移送されてはいないなら、それは実質的にATPの使用--物理事象の発生--の保留になります。

筋肉運動やその他の物理事象の発生は、こういう、必要な材料をまだ現場にまで移送しないことで保留にできる、と予想されます。

ATPの加水分解の保留についてのもう少し詳しい説明

ATPの加水分解は、ATP分子が水分子とただ接触するだけでは生じないようです。そして、細胞内部では、ATPの加水分解は、ATP分子が、ATPエイスと呼ばれるATP加水分解酵素に結合することで発生するそうです。

マイトコンドゥリアにより合成されしATP分子が細胞内部に放出されようと、それは即座にATPエイスと結合しはしないです。放出されしたくさんのATP分子が細胞内部にランダムに散在するにせよ、それらは、必要あるまでは、加水分解されぬままに留まるのです。

しかし、それでも、細胞内部では、なんらかの原因により、ATP分子は、それを必要とする場所に存在するATPエイスのそばに移動して、それと結合し、加水分解を施されるです。(しかも、ATP分子がATPエイスにうまく結合するためには、微妙な姿勢制御も必要かも知れません)。

しかし、ATP分子をATPエイスのそばに自然に正確に移動させうるようなきめ細かな物理的力は存在しないです。ATP分子の移動にそのような力は働かないのです。

このゆえ、ATP分子の移動は、自発的かつ能動的かつ個別的であらざるを得ないです。それは目的的で意図的とも見なせます。

そして、ATP分子が目的的に移動するまでのあいだ、そのATPの消費は(暗に)保留されている、と評価されます。

つまり、細胞内での物理事象の発生はこういう遣りかたで保留されうるのです。

そして、こういうことは、細胞などの生体の動きが、それらの意識での思考(目的・方針・設計・指令)にもとづき生じることと、矛盾はしないです。

そして、こういうことが、生物(生体)の能動的な動きが何らかの物理法則に違反していると感じられることの根本的な理由、と思われます。

ただ、ATPだけでなく、そのほかの物質も、必要あるなら、能動的かつ目的的かつ個別的に動けるだろう、と推測されます。(そして、それらが関係する物理事象はそれまで保留されうるです)。なぜなら、細胞の構成要素の物質として、ATPとその他の物質のあいだに違いはないからです。

深刻な問題

ただ、深刻な問題があります。

物理事象を開始するにはATPなどの材料(物質)を現場にまで正確に移送するという操作が必要です。(そして、迅速に化学反応を起こすため、物質の姿勢制御も必要かも知れません)。しかし、細胞という生体内部での事象という特殊な条件はついてはいるにせよ、こういう動きは対外的な力学的事象です。そして、それを果たすことのできるきめ細かな物理的力は存在しないです。

(このことは、ATPだけには限らなく、細胞内での物質の移動全般に当てはまります。たとえば、mRNAの現場への移動などがあります)。

つまり、植物をふくめ、生物が自発的かつ能動的に活動できるためには、細胞内で物質を正確に能動輸送することが不可欠ですが、そのメカニズムはまだ明らかにされてはいぬように思われます。

その解明も物理学の担当になると思われます。

生物の活動は物理法則に違反していると感じられる

生物の自発的かつ能動的な活動は物理法則に違反していると感じられますが、細胞内で物質が(物理法則に違反しながら)(言わば意図的に(目的的に))能動輸送されているらしいことが、その根本的原因と思われます。

なぜなら、(物理法則に違反する、意図的な)能動輸送が可能であることに基づいて、物理事象の発生が保留され、生物の(身体的・物質的)活動が(物理法則に違反する)意図的な(目的的な)ものになりうると、思われるからです。

生物の活動は物理法則に違反しておりますが、細胞内で物質の意図的な能動輸送が遂行されたり延期されたりすることが、その違反の根本原因と推測されます。

(ちなみに、生物の活動(= 根底に存在する物質の動き)が意図的(目的的)であるということは、そういう動きの根底に観念が存在することを意味します。生物という物質の動きの根底には、観念が存在するのです。そして、どこかに観念と物質の接点があるのです。観念には、物質的な(物理的)な側面があるのです)。

自由意志の関与

生物の自発的かつ能動的な活動は、また、自由意志により実現される、とも思われるかも知れません。すると、自由意志は、細胞内で物質を能動輸送することに関与できなくてはいけないことになる、かも知れません。

しかし、もしも、能動輸送が、自動的に形成される(物理的)意識での思考(目的・方針・演算・設計・指令)にもとづき果たされるなら、自由意志は必ずしも必要ない(関係ない)ことになる、と思われます。

((物理的)意識は、物理事象(物理現象)なので、完全に自動的に形成されます。このゆえ、意識に生じる思考も、(物理的秩序を形成する方向で)、完全自動で形成されます。(思考と身体感覚を合わせし全体がすなわち意識と思われます。また、その意識に自動形成される思考は物理的秩序です。思考は物理的秩序です)。つまり、厳密な意味で、自由意志はないのです)。

生成される熱の副次的な効能

細胞でATPが消費されると熱が生成されますが、この熱は無駄になりてはいない、と推測されます。熱は、品位の悪いエナァジであり、使いづらいですが、しかし、そういう熱の生成は、むしろ、生物の活動--生物の生存の持続--にとり不可欠と思われます。

なぜなら、発生しし熱が外部に排出されるなら、細胞内のエントゥロピー生成速度が減少するからです。そして、エントゥロピー生成速度の減少には、エナァジにそなわる自己創発作用(または、自己融合作用)を活性化させる効果がある、と推測されるからです。

そして、このエナァジの自己創発作用によりて、細胞の構成要素の物質の本体である物理的作用のうちの観念的作用--自己状態測定作用と自己次期状態操作演算作用--が1つに融合し、それが細胞の意識に昇格する、と予想されます。

(物質は無数のエナァジの統合的な集合体です。そして物質の物理的作用はエナァジで体現されます。このため意識もエナァジで体現されます。物理的作用も意識もエナァジそのものです。

(ちなみに、細胞を構成する物質の動きには統合性と協調性と個別性が具わりています。これは、物質が組織化されて、それらの動きが制御されるようなことです。しかし、そういうことは、なんらかの包括的な物理的メカニズムないし枠組の働きなしには実現されえない、と思われます。その解明は物理学の担当になると思われます))。

細胞の活動や生存は、構成要素の物質と細胞意識のコラボレイションによりもたらされている、と思われます。

このため、もしもATPの消費による熱の発生がなくなれば、エントゥロピー生成速度の減少が根本的になくなりて、細胞意識は速やかに消滅し、細胞の活動も停止して、細胞は死亡してしまいます。

細胞(生体)の全体的な働きは以下のように果たされると予想されます。

a) ATPが必要とされる場所におき、なんらかのトゥリガァにより、ATPが加水分解されてADPに変換される。この化学反応の発生に起因して、筋肉運動などの物理事象が実現される。そしてATPの消費によりて熱も発生する。

b) 発生しし熱の外部への流出により、細胞全体のエントゥロピー生成速度が減少する。

エントゥロピー生成速度を減少させるには、根本的に熱の発生が不可欠です。熱の発生がないならば、エントゥロピー生成速度の減少もなく、細胞意識は消滅し、細胞も死亡します。

c) エントゥロピー生成速度の減少により、エナァジの自己創発作用(自己融合作用)が活性化されて、細胞の構成要素の物質にそなわる作用のうちの、観念的な機能をはたす作用が融合しつづけて、細胞意識を更新しつづける。

d) 細胞意識の情報収集作用--自己測定--と演算作用--設計--によりて、構成要素の物質のつぎの瞬間の状態や動きが設計される。

e) その設計結果にもとづいて、物質の動き--空間移動・自転(姿勢制御)など--が制御され促進される。(もしかして、化学反応も影響うけるかも知れません)。

ここには物理学にとり深刻な又は興味ぶかい問題が潜在していると予想されます。

f) 細胞意識によりて更に情報収集と演算が行なわれる。

g) もしも、物質の動きをさらに制御する必要があるならば、さらにATPが消費され--さらに熱が生成されて--、ここまでの手順が繰りかえされる。

h) もしも、もはや物質の動きを制御する必要がないならば、手順はいったん休止して、細胞の活動度は低くなる。(ただし、細胞意識を持続させるため、最低限の基礎代謝は果たされつづける)。

こういう次第で、ATPの加水分解により細胞に生成される熱は、細胞の活動や生存にかんし極めて重要です。そして、細胞での基礎代謝の遂行は、細胞を生存させつづけるという点で不可欠です。


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