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cozy_quokka1514
【詩】 トラジェディ
深海に堕ちゆく少年
ぬるりと鈍く
光る腕には
鮮やかな傷なぞる泡
ひとの最期を
美しく想う
孤独に眠る猟奇
そう、いつか
彼の如く
太平に散る為に
水面の向こう
ゆらめく蒼穹
幾千の命棄てられた海
硝煙が蝕んでゆく大気
悲哀の蝋燭は燃え続け
溶けきる日を未だ見ず
記憶が叫びを上げて
戦火が心臓を抉る感触
時を戻したら、
復た失うなら、
誰にも知られず
ひとり朽ちよう
身体は深淵に呑み込まれ
形骸化した奇跡を嘲笑う
醜い正義の奪い合い
時代の秒針は歩みを進めている
「何事」も無かったような顔で
尊き双葉よ、きみは今
摘まれた夢に何想う
変わらぬ碧空
雨上がり
少女は呟く
「虹がきれいね」
太陽が産み出す幻
疑いもしない空の色
雨の犠牲者
生命の連鎖
歴史に溺れた
名も無きトラジェディ
