【公務員あるある】企画・計画・予算部門ってそんなにスゴイの?
先日モヤッとしたことがあったので、ちょっと気持ちを整理したいと思います。
サムネのとおりなのですが、みなさんの職場の中で「花形職場」ってありますか?
今回は公務員職場での「花形」について、私の若干毒づいた考えをお伝えします。
行政職の花形職場とは
私の所属する自治体は規模が大きく、非常に多くの組織で構成されています。
かなりザックリ言うと、「〇〇局」「〇〇本部」というのが本庁にあって、それ以外に出先機関(病院、保健所、福祉事務所、税事務所など)があって、さらに学校や消防などがあります。
専門職(医師、看護師、教員、消防、土木など)はそれぞれの職種に応じた勤務先があり、当然ながら出先機関になることが多いです。
今回私がお話するのは行政職(事務)の配属先についてです。
私自身も行政職なのですが、公務員行政職って、
「国家資格は持っていないので特段の専門性はないけれど、公務員ペーパー試験には受かる程度の能力はあるので、まあまあ色々なことができるはずのゼネラリスト」
って扱いだと思っています。
で、行政職採用後の初職場って、だいたい出先機関が多いです。
期待されている人ほど、最初は出先に行かされます。
私の同期の優秀な男性二人は、採用直後、「島」に辞令が出ました。
(二人のうち一人は、1年で辞めて、その後、弁護士になったと聞いていますが……)
そこの出先で2~3年頑張って、住民目線での業務を経験後、本庁勤務となり、管理職試験に受かって……というのがエリートコースとされています。
このエリートコースの中で、いわゆる「花形職場」なのが「企画・計画・予算」部門です。
自己肯定感アップできる部署
なぜこれらが花形なのかと言うと……
■企画・計画部門→新規の目玉事業を立案し、事業計画する部署。プレス発表となる事業が多いため、知事や副知事と距離が近い。管理職になると、議員との接触も多い。
■予算部門→お金を握っているところ。各事業を査定する権限を持つところ。多くの部署が予算獲得のために、この予算部門に頭を下げる。
つまり、かなり「自己肯定感アップする部署」だと思います。
嫌な言い方になってスミマセン。
実際に、これらの部署で働く方は仕事熱心で優秀、かつタフな人が多く、こういう人たちが「自治体行政を動かしている」と言えると思います。
そして、こういう部署で偉くなる方々は、若いころは「出先の困難職場」で住民対応の経験も豊富なことが多いです。
「困難職場」とは住民対応や団体対応が困難な出先機関のことをいいます。
困難職場として昔から真っ先に挙げられるのが、精神科病院、同和対策などの部署です。
これら「困難職場」で様々な状況の人と接する経験を経て、「花形職場」で人格者として活躍する人も多いです。
人事異動を繰り返して、「花形職場」で自分の能力を十分に発揮する。
これは、公務員人事の「光」の面で、良いことだと思います。
適性のある方には、どんどん頑張って欲しいと思います。
ただ、冒頭で私がモヤッとしたというのは、ごく一部に、
「どう考えても花形職場に行くべきでない人が、行きたがる」
ということです。
承認欲求の危うさ
「花形職場に行くべきでない人」とはどういう人を言うかというと、別に能力の有無ではありません。
これは私の考えですが、
「承認欲求が強すぎる人」
は、花形職場、いわゆる権力的な部署に行くのは組織にとって危うさを伴うと感じています。
承認欲求が強いというのは、「自分を認めてもらいたい」という気持ちが強い人ですよね。
そういう人はもともと自己アピールも強く、「自分が、自分が」の人です。
こういう人は「自分の立案した事業」「自分が予算をつけた事業」という事実が欲しいんですね。
そして、その事実を身にまとって、自分を大きく見せることに必死になります。
「イタい人」「哀れな人」ともいえますが、粛々と仕事をせず、自己顕示欲ばかりを表出すると、一緒に仕事をする職員は迷惑この上ないです。
私がこんな話をするのも、今まさに自分の部下にこのタイプがいるんです(汗)
先日も「次は企画の仕事やりたいっす」って言われ、閉口したとこです。
その人は、私(アラフィフ)より年上なんですけどね(汗)
これが20代とかの職員なら、いろいろ経験してもらって、次の職場へしっかり送り出そうという気にもなりますが……。
まず、今の自分の仕事をしっかり覚えましょう、と言いたい。
もちろん、今は「何歳からでも学び直しOK」の時代ですけどね。
ただ、明らかに畑違いなのに「公務員なら一度は企画、計画、予算部門へ!」って思っている、変に意識高い系、少なからずいます。
私も病院勤務になる前は、本庁のそういう部署の近隣にいたことはありますが、本当にできる人って自分から「自分は花形部署に行きたい」って決して言いません。
本当にできる人は、周りが自然に「あの人は」って認め、盛り立てていくものですよね。
民間企業ってそういう人が生え抜きで出世していくものだと思いますが、公務員はいまだ管理職になるのも自分で申し込みして、試験に受かる必要がありますからね。
だから、時々「?」って人が管理職にいるんです。
おまけの話
私がまだ病院勤務になる前、本庁にいたとき、その時の上司が、
「俺は前の職場で企画行政をやっていて、〇億の金を動かした」
とドヤっていたのですが、一方でその人は「奥さんからもらう小遣いが少ない」と、しょっちゅうぼやいていました。
「家計の管理もロクにせず、奥さん任せなのに、〇億の金を動かしたっていっても……」と当時20代の私は苦笑ものでした。
やや毒舌記事になってしまいましたが、私が言いたいのは、承認欲求を無理やり職場で満たそうとすると、周囲がどれだけ迷惑を被るか、ということです。
承認欲求って誰にとっても「こじらせ注意」ですよね。
仕事だけでなく、プライベートなどでも少しずつ自分が満たされる経験をしないと、本当にこじらせます。
それこそ、幼いころからの「愛される経験」に行きつく問題かもしれません。本当に奥深い話ですね。
