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百も承知の「百」の意味わかってる?


あなたの日本語大丈夫?


歌舞伎の名セリフのひとつ、『白浪五人男』の<濱松屋見世先>での弁天小僧の名乗りの一部に「…百が二百と賽銭の くすね銭せぇ段々に…」という件《くだり》があります。

ここの「百や二百」は両とか貫とか文とかの貨幣単位が付くものではなく、たくさん、という意味です。今風に言うならメッチャみたい感じ。

少なくとも江戸時代後期から明治期にかけて、「たくさん」を意味するフレーズに「百や二百」というものがあったので、歌舞伎のセリフで残っているのですが、その後、二百が脱落して「百」だけで「たくさん」の意味で使われるようになりました。

実際、たくさん色々な商品を扱っている商店を百貨店と呼びます。

それは決してアイテムやカテゴリーが百あるから、百貨店なのではありません。

百獣の王ライオンという表現がありますが、では、ライオン以外の99種類の動物を言える人はいません。なぜなら、あまたいる獣の中でもライオンがすばらしい存在だというような意味であって、百獣とは100種類の動物のことではなく、たくさんの動物という意味だからです。

さて、ここまで述べれば「百も承知」の百が100%でないことも、1から100まで全て承知している、といった加算数字の百でないことはお分かりいただけたと思います。

したがって、「百も承知」を100%知ってる、完全に分かってると理解している人たちは間違いで日本語能力の低い人ということになります。

むしろ完全を超越して、十二分に分かっている、200%分かっているくらいのニュアンスであることが分かっていない人は日本語話者(ほとんど日本人)として終わっていると言っていいでしょう。

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