【イベントレポ】「おいしい」本を紹介したら、満腹になった
暑さがピークを迎え始める13時ごろ、三重県津市・ニネンノハコに、色とりどりの「おいしい」本が集まった。
今回は、5人で食べ物に関する本を持ち寄って、紹介しました。
げてもの食い、食べ歩き、体をいたわる本、面白かわいい絵本ー。
それぞれの「おいしい」があった。
▼今回のイベントはこちらです
蚊の目玉、スープで食べる
トップバッターのOさんは、入試問題対策本を装ったシャレの効いた"ゲテモノ喰い"、昆虫食についての本を紹介してくれた。
1冊目は、amazonでは「国語教育と受験技術に対する鋭い諷刺を優しい心で包み、知的な爆笑を引き起こすアイデアにあふれたとてつもない小説集」と紹介されている癖がありそうな内容。
「ブガロンチョのルノアール風マルケロ酒煮」、「蚊の目玉のスープ」など、本当にあるのかないのか怪しい料理が登場する。
「蚊の目スープ」に関しては、発酵学の第一人者で東京農業大学名誉教授・小泉武夫も言っているらしく、ありそうだ。「そもそも、蚊って体自体小さいのに、どうやって目集めるんだろう」というツッコミは置いといて…。
「ブガロンチョ」は名前だけ聞くと肉っぽいけど、たぶん存在しない。
作り方も、本当にあるかのように細かく書かれているらしい。
私も、それぐらいの描写力が欲しい。
「入試問題」というタイトルも、内容を裏切っていてシャレが効いてる。
前日に参加した「本の会」でも思ったけど、筆者ならではの癖やユーモアあふれる文章って、緊張をほぐしてくれていいなと思う。
『おいしい昆虫記』は、おいしい虫ベスト10や昆虫食レストラン、料理について、写真やイラストで分かりやすく載っている。
マルハナバチやスズメバチも食べられることに驚いたが、それ以上にセミや幼虫を素揚げしてパセリのようにトッピングしているのが衝撃的だった。
せめて粉にして…。
あと、カラー写真じゃなく、モノクロにして…。
海外には専門のレストランもあるらしく、高級な雰囲気を醸し出していた。
それでも、幼虫は無理だけど…。
こんな調子で、私は来週セミを食えるのだろうか…。
とはいえ、セミ食を5年続けてきたOさんの選書だと思うと面白がれそう。
"ゲテモノ喰い"を始める勇気をもらったことにしておこう。
薬草酒の専門店があるらしい
昆虫食の衝撃を中和するかのように、薬草本も紹介してもらった。
同書は、ヨモギ、シソ、ドクダミなど身近な野草を生活に取り入れる方法や、関係する専門店・人について書かれている。
紹介してくれたKさんは、福井にある薬草酒のお店「青木蘭麝堂(あおきらんじゃどう)」に行ってきたらしい。
同店では、戦国時代に朝倉家を支えた滋養酒「蘭麝酒(らんじゃしゅ)」を今も造っているという。
薬草酒の作り方は、特定の弟子や子にしか伝えない上、門外不出らしい。
最近、養生や里山暮らしについていろいろ調べているが、薬草酒の専門店があることは知らなかった。
ビジホでホタルイカをゆでる…!?

福井ローカルに限らず、地方各地のグルメも知ることができた。
『出張ビジホ料理録』は、主人公が地方出張にいくたびに調理道具を持って、「ご当地グルメを自分のペースで好きなように味わう」グルメ小説。
富山に行った時は、網を貸してもらってホタルイカを自ら獲ってゆがき、三重県・伊勢市に来た時は、ご当地スーパー『ぎゅーとら』で伊勢うどんとタレ、ネギを買い、さっと作る。
出張や旅行に行くと外食しがちだけど、知らない土地のスーパーや産直を見て回り、そこならではの料理を作ってみるのも楽しいかもしれない。
旅先で地域の小料理屋に入りづらくて名物が食べられなくても、ホテルの中なら心置きなく好きなように食べることができそうだ。
1人旅が多いくせに居酒屋に入るのは苦手なので、ぜひやってみたい。
キャベツの惑星に住むリンゴリラ
リアルな食事情から一転、ファンタジーなおいしいかわいい(?)動物たちもいた。
『わくせいキャベジ動物図鑑』は、見た目がキャベツの惑星に住む果物に似たユニークな動物たちの姿と、その特性を描いた絵本。
動物たちのキャラと野菜の特徴がマッチングしている部分や、「その見た目はないだろ」という動物がいて、思わず聞き入ってしまった。
Xさんの朗読が上手かった説もある。
一番人気は「リンゴリラ」。
Xさんが絵本の読み聞かせをやっていた頃、子どもたちのウケが良かったらしい。
カボチャカバは、顔の半分が口で、ホラーだった。
かわいい動物たちの間に、こういうホラーもちらほらいて、なかなかシュールである。
ナスは「ナスクジラ」となり、色違いで「シロナスクジラ」もいるらしい。全然関係ないが、シロナスは焼くだけで旨いので、私は「シロナスクジラ」を推したい。
「食べる」で冒険したい

他にも、伊勢うどんを広める本や、若い頃の香取慎吾が載っている料理本などいろいろ出てきた。
「食べる」って、ただ腹を満たすだけじゃなく、エンタメ性やユーモアがあったり、その土地の性格を表したり、身の回りにあるものを工夫して食べたり、いろいろ楽しみ方がある。
日本かつ三重県津市だけで、こんなにいろんな「食べる」「おいしい」があるってことは、世界規模で見ていったらもっと多様なんだろうな。
今回のイベントを機に、いろんな食文化にチャレンジしてみたいな。
とりあえず、セミを食べるところから始めたい。
【☀️!募集!☀️】
— 雑食ペンギン (@hiraosiokaraNo1) July 12, 2026
この夏セミを捕獲して食べてくれる方!
・人生に一度は食べてみたい
・でも1人だと勇気出ないから誰か〜!
・自分含め最大4人まで
・場所は愛知近辺
・7,8月のどこかの土日でやりたいです
※甲殻類アレルギーの人はNG
気になった方DMお願いします🙌 pic.twitter.com/5AkT53ZFS0
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