【妊娠中の沖縄旅行】初めてのフライトから竹富島まで。夫婦で無理なく満喫した石垣島旅行記
はじめに
「子どもが生まれたら、しばらく夫婦水入らずの遠出は難しくなるかもしれない」
そんな思いを抱えながら、妊娠中のマタニティ旅行(いわゆるベビームーン)を検討しているご夫婦は多いのではないでしょうか。体調への不安、移動の負担、どこまで観光していいのかという迷いなど、楽しみな反面、心配事も尽きないはずです。
この記事は、まだ長男が妻のお腹の中にいた頃、産科医と相談しながら夫婦で出かけた「2泊3日の石垣島旅行」の体験記です。
早朝フライトのドタバタ劇から、息をのむほど美しい海、離島ならではののんびりした時間、そして現地ならではのグルメまで。当時のリアルな戸惑いや感動をありのままに綴りました。これから家族を迎える方や、大切なパートナーとゆったり島旅を楽しみたい方の参考になれば幸いです。
※ちなみに、普段の僕のnote記事とは違って今回はAI生成画像は一切使っていません。記事内のアイキャッチや水中生物、水牛車などの写真は、すべて当時僕たち夫婦が現地で汗をかきながら撮影した本物の記録たちです。写真のつたなさも含めて、当時の空気感を楽しんでいただけたら嬉しいです。
初めての国内線と早朝のハプニング!初上陸の石垣島で出会った絶景と島グルメ
旅行の計画を立てたのは、妻が無事に安定期(妊娠5〜7ヶ月頃)に入ったタイミングでした。まずは産婦人科の主治医にしっかりと相談。

「無理のないスケジュールなら大丈夫」と太鼓判を押してもらった上で、旅行代理店の窓口へ向かいました。
窓口で妊娠中であることを伝えると、航空会社ともスムーズに連携を取ってくださり、搭乗時のサポートや座席の配慮、さらには新婚旅行も兼ねていたためホテル側も広めのお部屋を用意してくれるなど、手厚い段取りを組んでいただけて本当に心強かったです。
ところが、出発当日の朝からいきなり試練が訪れます。

利用したのは羽田空港発・石垣空港行きのJAL直行便(JTA便)。早朝便だったため、自宅を午前5時前に出発して高速道路を飛ばしたのですが、実は僕、国内線の飛行機に乗るのが人生で初めてだったんです。妻も搭乗経験はあるもののかなり久しぶり。空港内の勝手が全く分からず、保安検査場を通過する頃には締め切り時刻ギリギリに。搭乗口へ駆けつけると、どうやら僕たちが最後の搭乗客だったようで、「あ、あの2人待ちだったのか」という気まずい空気が……! 出発遅延こそ免れたものの、冷や汗をかきながらのスタートとなりました。
機内では何かあった時にすぐ通路へ出られるよう妻に通路側へ座ってもらい、僕は3列シートの真ん中へ。
機内での過ごし方
機内Wi-Fiを試すものの、接続設定に手間取ったり通信速度が気になったりでスマホは断念
暇つぶしのグッズを持ってこなかったため少々手持ち無沙汰に
窓の外に雄大な富士山が見えた瞬間はテンションが跳ね上がり、隣で眠る乗客に気を遣いながら連写


約3時間のフライトを終えて南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港に降り立つと、5月の南国らしいむわっとした熱気が出迎えてくれました。沖縄の梅雨入り直前の時期で日差しはかなり強烈でしたが、カラッとした青空と雲が広がる絶好の観光日和です。

レンタカーを手配し、旅行雑誌『るるぶ』や『ことりっぷ』で事前に調べておいた名勝・川平湾(かびらわん)を目指しました。

お腹が空いていた僕たちは、川平湾近くの定食屋さん、公園茶屋へピットイン。
人生初となる本場のソーキそばを注文しました。

普段、地元では濃厚な家系ラーメンや味噌ラーメンばかり食べている僕にとって、澄んだお出汁にソーキがゴロッと乗った一杯はとても新鮮。「なんて優しくて食べやすい味なんだろう」と、そのヘルシーな美味しさに一気に魅了されてしまいました。
白い砂浜と絶景ジェラート、そして地下の鍾乳洞探検へ
お腹を満たした後は、いよいよ石垣島を代表する景勝地・川平湾へ。


川平湾は潮の流れが非常に速いため遊泳禁止に指定されていますが、その透明度と美しさは格別。底がガラス張りになったグラスボートに乗り込み、海中観察ツアーに出発しました。


船底を覗き込むと、熱帯魚たちがスイスイと泳ぐ姿が見えます。ただ、想像していた「見渡す限りの極彩色なサンゴ礁」とは少し違い、白く骨のようになったサンゴの死骸(白化現象)が目立っていたのが印象的でした。それでも、砂浜に降り立って足元を見てみると、首都圏の海で見かける黒っぽい砂とは全く異なり、サンゴや有孔虫の殻が混ざり合った真っ白でサラサラな星砂(星の砂)が広がっていて、南国に来た実感がひしひしと湧いてきました。
湾を出た後は、海沿いの外周道路を気持ちよくドライブ。妻のリクエストで、高台にあるジェラートのお店「ミルミル本舗」へ向かいました。


名物のジェラートを注文したのですが、あまりの暑さに写真を撮る間もなくポタポタと溶け出してしまうほど!

雄大なエメラルドグリーンの海を見下ろす丘の上で食べる濃厚なジェラートは格別で、「ここは絶対にまた来たいね」と2人で顔を見合わせました。
続いて訪れたのは広大な敷地を誇るバンナ公園。
南国の美しいハイビスカスが咲き誇る自然豊かなスポットですが、ふと目に飛び込んできたのは「ハブ注意」の看板。


お腹に大切な赤ちゃんがいる妻に万が一のことがあっては大変だと、大事をとって早めに散策を切り上げ、次なる目的地「石垣島鍾乳洞」へ移動しました。

夕暮れ時に入った鍾乳洞の内部は、外の蒸し暑さが嘘のようにひんやりとしています。
鍾乳洞内外で出会ったもの
黄金色に光り輝くオオゴマダラ(日本最大級の蝶)のサナギ

壁面に残されたヘビの抜け殻やヤモリ


巨大なハサミを持ったヤシガニ(スタッフのおじさんから「挟まれると危ないよ!」と注意喚起)

某有名アニメキャラクターにそっくりな「トトロ鍾乳石」

足元はしっかりと舗装されて照明も灯っており、少しお腹が目立ち始めていた妻でも無理なく歩くことができました。



鍾乳洞を出た後は、石垣島最西端の御神崎(おがんざき)灯台へ。
夜7時を過ぎてもまだ周囲が明るく、水平線に沈む見事な夕焼け空を眺めながら、「東日本の関東から、本当に遠く西の果てまでやってきたんだな」と旅情を噛み締めました。

初日の夜は無理をせず、宿泊先である港近くのホテルへ戻る途中で地元スーパーに立ち寄り、島ならではの郷土惣菜を買い込んで部屋でゆったりと晩ごはんを済ませました。
今回の旅でお世話になったホテル、『ホテルグランビュー石垣』
フェリーのターミナルが近く、島と島を行き来するプランにはお勧めです。
夫のダイビングと妻のご機嫌取り?竹富島で揺られた水牛車の時間
2日目の朝は、早起きした妻の「お散歩に行きたい!」という声でスタート。

涼しい朝風が吹く石垣港離島ターミナル周辺を歩いていると、石垣島出身の伝説的ボクシング世界王者、具志堅用高さんの黄金の銅像が両手を掲げて堂々と仁王立ちしていました。思わず同じポーズで記念撮影をしつつ、2日目のメインイベントへ。
実は、妻と以前一緒にスクーバダイビングのライセンスを取得していたのですが、当然ながら妊娠中の妻は潜ることができません。申し訳なさを感じつつも、妻の承諾を得て僕一人でボートに乗り込み、インストラクターさんと一緒に沖合の海へ潜らせてもらいました。









海の中では、イソギンチャクから顔を出す可愛らしいクマノミや鮮やかな青いルリスズメダイ、岩場に潜むタコなど、たくさんの生き物たちに遭遇。初日にグラスボートで見たサンゴとは全く違う、力強く呼吸しているかのような巨大な生きたテーブルサンゴ礁の姿には、言葉を失うほどの感動を覚えました。
しかし、港へ戻ると陸でお留守番をしていた妻の様子が……。
「私も潜りたかったなぁ……」と、やっぱり少しご機嫌斜めです。
そこで即座に発動したのが、雑誌でチェックしていた名物スイーツによるご機嫌取り作戦。石垣港離島ターミナル内にある七人本舗(ななびとほんぽ)で販売されている、マリヤ乳業直営の「マリヤシェイク」を買いに走りました。

ファストフードのシェイクを想像して一口飲むと、その違いに衝撃を受けました。まるで上質な特濃生クリームアイスをそのままストローで吸っているかのような、驚くほどの濃厚さとミルク感! 「これ1杯でしっかり1食分の満足感があるね」と笑い合いながら飲むうちに、妻の表情もすっかり笑顔に戻ってくれました。石垣島を訪れるなら、絶対に外せない絶品スイーツです。
仲直りしたところで、高速船に乗って赤瓦の街並みが残る竹富島(たけとみじま)へ渡りました。


竹富島といえば名物の水牛車観光。みんなで荷車に乗り込み、「さあ出発!」というまさにその瞬間、水牛が堂々と大量のウ○チをし始めるというハプニングが発生! するとガイドのおじさんが慣れた手つきでサッと巨大なバケツを差し出し、見事にキャッチ。職人技のような回収劇に、乗客全員からドッと笑いが起きました。

水牛車に揺られて感じた島の情緒
ガイドのおじさんが奏でる三線の音色と、心地よい沖縄民謡の歌声
のんびり歩く水牛のお尻を、おじさんが愛の鞭でペチッと叩いて合図を送る長閑な光景
赤瓦の屋根や白砂の石垣の上から、1軒1軒表情の異なるシーサーたちが見守る集落の風景

角に鮮やかな赤いハイビスカスを飾ってもらった水牛と一緒に記念写真を撮り、心洗われるような癒やしの時間を過ごしました。
石垣島に戻った後は、あまりの美味しさが忘れられず再びターミナルで「マリヤシェイク」のソフトクリーム添えをリピート食いしてしまいました。

太古の洞窟と巨大ウナギ、そして「家族の原点」になった旅
あっという間に迎えた最終日。
車を北へ走らせ、日本で唯一「海へ抜けられる鍾乳洞」として知られる伊原間(いばるま)サビチ鍾乳洞を訪れました。


太古の自然がそのまま残る薄暗い洞窟の入口付近には池があり、そこにはなんと「大ウナギ」が生息しているとのこと。売店で購入したエサを投げ入れてみると、ぬらりと現れたのは大蛇のように巨大なモンスター級のオオウナギ!

想像を超える迫力でバシャリとエサに食らいつく姿に、夫婦揃って大興奮でした。

その後は玉取崎展望台へ立ち寄ったものの、島特有のスコールのような通り雨に見舞われ、あいにくの空模様に。


妊娠中の妻に配慮していたからだったんだな
それでも、雨に濡れる南国の緑を眺めながら地元で評判の郷土豆腐料理店でほっと温まる昼食をいただき、那覇空港経由のフライトで無事に帰路へと就きました。

おわりに
日常に戻ってからしばらくして、妻は元気な男の子を出産しました。
あの日、妻のお腹の中にいた長男もすっかり大きくなりました。今でも我が家では、リビングでこの時の写真を見返しながらこんな会話が交わされます。
「パパ、僕もこのとき沖縄に行ってたんだよね?」
「そうだよ、まだ生まれる前だけど、しっかりママのお腹の中で一緒に水牛車に乗ってたんだよ」
あのとき、妻の体調を最優先に考え、主治医や旅行会社の方々に助けられながら決断したマタニティ旅。無理なスケジュールを詰め込まず、のんびりと島の空気を吸ったあの3日間は、ただの観光旅行ではなく、「これから家族3人で歩んでいくんだ」という絆を確かめ合うかけがえのない時間になりました。
妊娠中の旅行は決して無理は禁物ですし、体調管理や主治医への相談など慎重な準備が欠かせません。でも、周囲への感謝と配慮を忘れずにゆったりと過ごす旅は、きっと生まれてくるお子さんにとっても、ご夫婦にとっても、生涯忘れられない宝物になるはずです。
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
息子の成長とともに薄れかけていた当時の記憶を、こうして言葉と写真で振り返ることができて、僕自身にとっても温かい時間になりました。
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