寄せが速い相手になると、急に下手になる人へ

寄せが速い相手になると、急に下手になる人へ

練習ではできる。

フリーなら止められる。

顔も上がる。

パスも出せる。

味方からボールを受けて、前を向いて、余裕を持ってプレーできる。

「自分はそこまで下手じゃない」

そう思える瞬間もある。

でも、試合になると急に苦しくなる。

相手の寄せが速い。

背中にプレッシャーを感じる。

ボールが来る前から、もう少し嫌な感じがする。

受けた瞬間、前を向けない。

トラップが少し浮く。

身体が固まる。

判断が遅れる。

そして結局、苦し紛れのバックパス。

あるいは、雑なワンタッチ。

最悪、奪われる。

そのあとに言われる。

「判断遅い」

「早く出せよ」

「そこで取られるなよ」

これ、かなりきつい。

自分でも分かっている。

そんなことは言われなくても分かっている。

もっと落ち着きたかった。

もっと前を向きたかった。

もっと良いプレーをしたかった。

でも、実際にはできなかった。

そして、心のどこかで思う。

「やっぱり自分は技術が足りないのかな」

「もっとトラップが上手くならないとダメなのかな」

「プレスが速い相手だと、自分は通用しないのかな」

でも、ここで一度考えてほしい。

本当に問題は、足元の技術だけなのか。

本当に、トラップやパスの精度だけの問題なのか。

もちろん技術は必要。

止める、蹴る、運ぶ。

これは大前提。

でも、寄せが速い相手になると急に苦しくなる人は、
技術がないというより、
受ける前にもう負けていることが多い。


プレスに弱い人は、受けてから頑張っている

プレスに弱い人ほど、ボールを受けてから何とかしようとする。

受けてから相手を見る。

受けてから味方を探す。

受けてからターンするか考える。

受けてから逃げ道を探す。

受けてから、どうにかしようとする。

でも、試合の中で相手の寄せが速いと、
受けてから考えている時点でかなり遅い。

ボールが足元に入る。

その瞬間、相手はもう距離を詰めている。

前を向こうとした時には、身体を当てられる。

パスコースを探した時には、もう選択肢が消えている。

焦って戻す。

焦ってはたく。

焦って失う。

これを何度も繰り返す。

本人は必死。

でも、見ている側からはこう見える。

「余裕がない」

「判断が遅い」

「プレッシャーに弱い」

でも実際には、受けた後の問題だけではない。

もっと前。

ボールが来る前。

そこに差がある。

上手い人は、受けてから上手いんじゃない。

受ける前に、すでに準備している。

相手がどこから来るか。

自分がどこに立てば前を向けるか。

受けた後、どこに逃げ道があるか。

どこへ出せば相手のプレスを外せるか。

プレスが来た瞬間、どこが空くか。

そこまである程度見えている。

だから、受けた瞬間に慌てない。

ボールを受けてから考えているように見えて、
実はもう答え合わせをしているだけ。

ここが大きな差になる。


受けた瞬間に苦しいなら、受ける前に負けている

試合中、ボールを受けた瞬間に苦しい。

前を向けない。

選択肢がない。

すぐ相手が来る。

だから仕方なく戻す。

これはよくある。

でも、ここで大事なのは、
「受けた後にどうするか」だけではない。

そもそも、なぜそんなに苦しい状態で受けているのか。

なぜ、前を向けない場所に立っていたのか。

なぜ、相手の寄せる方向を見れていなかったのか。

なぜ、次の出口を作れていなかったのか。

ここを考えないと、ずっと同じことを繰り返す。

何度も同じ場所で受ける。

何度も同じように背負う。

何度も同じように焦る。

何度も同じように戻す。

そして、何度も同じように言われる。

「早く出せ」

でも、本当は早く出せばいいだけじゃない。

早く出すしかない状態で受けていることが問題。

もっと言えば、
早く出すしかない場所に立ってしまっていることが問題。

プレスを受けて苦しい人は、
受けた瞬間に負けているように見える。

でも、本当はその前に負けている。

ボールが移動している間。

味方が顔を上げた瞬間。

相手の守備がスライドした瞬間。

その時点で、もう勝負は始まっている。

そこで準備できていないから、
受けた瞬間に苦しくなる。


空いている場所に立って満足していないか

プレスに弱い人がやりがちなのが、
「空いている場所に立つ」だけで満足してしまうこと。

一見、フリー。

相手も近くにいない。

味方から見ればパスコースもある。

だからボールを受ける。

でも、受けた瞬間に前を向けない。

相手がすぐ背中から来る。

身体の向きが悪くて、次のプレーがバックパスしかない。

こういう場面はかなり多い。

本人としては、
「いや、空いてたから受けたんだけど」
と思うかもしれない。

でも、サッカーでは、
空いていることと、良い場所にいることは違う。

ただ空いているだけなら、相手は怖くない。

そこで受けても前を向けないなら、相手は怖くない。

受けた後に次の出口がないなら、相手は怖くない。

本当に大事なのは、
空いている場所に立つことではなく、前向きで次に進める場所に立つこと。

ここを間違えると、
「ボールは受けられるけど、何も起こせない選手」になる。

受ける回数は多い。

でも、前進できない。

失ってはいない。

でも、相手も困っていない。

安全に受けて、安全に戻す。

これを繰り返していると、本人はミスしていないように見える。

でも、チームとしては前に進まない。

プレスを無効化する選手は、ただボールを受ける場所に立っているわけではない。

相手が来ても前を向ける場所。

相手が来たら逆を取れる場所。

受けた瞬間に次のパスコースが見える場所。

相手が寄せたことで、別の場所が空く立ち位置。

そこを取っている。

だから、寄せられても慌てない。

むしろ、寄せてきた相手を利用できる。


首を振っているのに、なぜか慌てる人

「首を振れ」

サッカーをしていると、何度も言われる。

たしかに大事。

ボールが来る前に周りを見る。

相手を見る。

味方を見る。

スペースを見る。

これは絶対に必要。

でも、首を振っているのに慌てる人もいる。

ちゃんと周りを見ているつもり。

ボールが来る前に顔も上げている。

でも、受けた瞬間に余裕がない。

なぜか。

見る順番が悪いから。

あるいは、何を見るべきかが曖昧だから。

ただ首を振るだけでは足りない。

大事なのは、
何を、どの順番で見るか。

味方がどこにいるかだけ見ても足りない。

ボールがどこにあるかだけ見ても足りない。

空いているスペースだけ見ても足りない。

相手がどこから来るのか。

どの方向に誘導しようとしているのか。

自分が受けた瞬間、どのコースが閉じられるのか。

そのプレスによって、逆にどこが空くのか。

ここまで見えないと、プレスには強くなれない。

首を振ることが目的になっている人は多い。

でも、首を振ること自体に価値があるわけじゃない。

首を振った結果、
次のプレーが変わるから価値がある。

受ける前に相手の寄せ方が分かる。

だから立ち位置を少し変えられる。

身体の向きを作れる。

ワンタッチで逃げるのか、ターンするのか、落とすのかを準備できる。

これがあるから意味がある。

ただキョロキョロするだけでは、試合では助からない。

見た情報を、立ち位置と体の向きと次のプレーにつなげないと意味がない。


体の向きで、プレーの選択肢はほとんど決まる

プレスに弱い人は、体の向きが悪いことが多い。

ボールを受けることに精一杯で、身体が閉じている。

出し手に正面を向きすぎる。

背中に相手を背負う。

受けた瞬間、視野が狭い。

結果、選択肢がバックパスしかなくなる。

本人は判断して戻しているつもりかもしれない。

でも、実際には判断の前に、体の向きで選択肢が消えている。

前を向ける身体になっていない。

逆サイドを見られる身体になっていない。

相手の寄せを外せる身体になっていない。

だから苦しい。

逆に、上手い人は受ける前から体の向きを作っている。

出し手だけではなく、次の出口も見える向き。

相手が来た方向と逆へ逃げられる向き。

ワンタッチで前進できる向き。

相手のプレスを感じながら、前を向ける向き。

これがあるから、受けた瞬間に余裕が生まれる。

プレスを無効化するというと、
華麗なターンやフェイントを想像する人が多い。

でも、実際はもっと地味。

受ける前の半身。

立ち位置の半歩。

相手の矢印を感じる準備。

次の出口が見える身体の向き。

そういう小さな準備で、プレーの余裕は変わる。

大人のfootballでは、ここが本当に大きい。

足元の技術を急に劇的に上げるのは難しい。

でも、立ち位置と体の向きは変えられる。

見る順番も変えられる。

受ける前の準備も変えられる。

だから、まだ上手くなれる。


プレスが来たら、逃げることしか考えられない人へ

プレスが来る。

相手が寄せてくる。

その瞬間、逃げることしか考えられなくなる。

とりあえず戻す。

とりあえず横に逃がす。

とりあえずワンタッチではたく。

もちろん、それが正解の場面もある。

無理に前を向いて奪われるくらいなら、戻した方がいい。

味方を使ってやり直すのも大事。

でも、毎回逃げるだけなら、相手は怖くない。

相手からすると、
「寄せれば戻してくれる選手」
になる。

そうなると、どんどんプレッシャーをかけられる。

相手は迷わない。

強く行けばいい。

背中から寄せればいい。

前を向かせなければいい。

そうすれば勝手に戻してくれる。

これはかなり苦しい。

プレスに強い選手は、ただ逃げない。

相手が来たら、
「来たから危ない」ではなく、
「来たからどこが空くか」を見ている。

相手が前に出たなら、その背後が空く。

相手が中を切ったなら、外が空く。

相手が外を切ったなら、中が空く。

相手が強く食いついたなら、ワンタッチで逆を取れる。

プレスは、ただ怖いものではない。

相手が動くということは、
どこかにスペースが生まれるということ。

だから、本当に上手い選手は、プレスを嫌がるだけではない。

プレスを利用する。

相手が来た力を、そのまま外す。

相手が出てきた場所の背後を使う。

相手が食いついた瞬間に、チームを前進させる。

ここまでできると、プレーは一気に変わる。


技術がないから奪われる、で終わらせない方がいい

寄せが速い相手になると急に下手になる。

その原因を、全部「技術不足」で片づけるのはもったいない。

もちろん、技術は必要。

止める技術。

蹴る技術。

運ぶ技術。

身体を使って隠す技術。

それは間違いない。

でも、技術だけに原因を求めると、見えなくなるものがある。

受ける前に相手を見ていたか。

前向きで受けられる立ち位置だったか。

体の向きで次の選択肢を作れていたか。

相手のプレスをただ怖がるのではなく、利用しようとしていたか。

味方のパスコースだけでなく、その次の出口まで見えていたか。

ここを見直すだけで、プレーはかなり変わる。

技術が足りないから無理。

若い頃から上手い選手じゃないと無理。

そう決めつけるのは早い。

大人になってからでも、
認知と立ち位置と体の向きは変えられる。

見る場所を変えれば、受け方が変わる。

受け方が変われば、余裕が変わる。

余裕が変われば、判断が変わる。

判断が変われば、プレーそのものが変わる。

プレスに弱い人は、能力がないわけではない。

受ける前の準備を、まだ整理できていないだけかもしれない。


あなたは、相手が来てから考えていないか

プレスに強くなるために大事なのは、
相手が来てから頑張ることではない。

相手が来る前に、どこまで準備できているか。

ボールが来る前に、相手の寄せる方向を見えているか。

自分が受けた後、どこに出せるか見えているか。

前向きで受けられる立ち位置を取れているか。

体の向きで、次の選択肢を作れているか。

相手が来た瞬間、ただ逃げるのではなく、その背後を使えるか。

ここに差が出る。

プレスに弱い人は、相手が来てから考える。

プレスに強い人は、相手が来る前に準備している。

プレスに弱い人は、寄せられたら逃げる。

プレスに強い人は、寄せてきた相手を利用する。

プレスに弱い人は、ボールを受けてから焦る。

プレスに強い人は、ボールを受ける前に余裕を作っている。

この差は、試合になるとものすごく大きい。

練習では同じように見えても、
相手の寄せが速くなった瞬間に差が出る。

だからこそ、ここを変える価値がある。


寄せが速い相手になると苦しくなる人へ

寄せが速い相手になると、急にプレーが小さくなる。

前を向けない。

受けても戻すだけ。

少し強く来られると、焦る。

奪われるのが怖くて、安全なプレーばかりになる。

これは悔しい。

本当はもっとできるはずなのに。

練習ではもっと余裕があるのに。

フリーなら見えているのに。

試合になると、なぜか自分の良さが消える。

でも、それを才能のせいにしなくていい。

技術だけのせいにしなくていい。

年齢のせいにしなくていい。

受ける前の認知。

立ち位置。

体の向き。

相手のプレスを利用する考え方。

ここを整理できれば、プレーは変わる。

ボールを受けるのが怖くなくなる。

寄せられても、慌てなくなる。

相手が来た瞬間に、逆にチャンスを感じられるようになる。

ただ逃げるだけの選手から、
相手のプレスを外して前進できる選手へ。

そこに変わる余地はある。


続きはマガジン、そしてメンバーシップで読めます

ここまで読んで、

「自分は技術がないから奪われていたんじゃないのかもしれない」

「受ける前の準備で負けていたのかもしれない」

「プレスが来てから考えていたのかもしれない」

そう感じた人に向けて、
**『プレスの無効化 完全版』**というマガジンを作りました。

このマガジンでは、プレス回避をただの足元の技術ではなく、

受ける前に何を見るか
どこに立てば前向きで受けられるか
体の向きでどう選択肢を作るか
プレスを逃げるのではなく、どう利用して前進するか

という視点から、3本に分けて整理しています。

寄せが速い相手になると急に苦しくなる人。

受けた瞬間に前を向けず、バックパスばかりになる人。

首は振っているのに、なぜか試合では余裕がない人。

プレスが来ると、逃げることしか考えられなくなる人。

そういう人にこそ読んでほしい内容です。

『プレスの無効化 完全版』は、マガジン単体で5,000円です。



単発でバラバラに読むより、
「受ける前」「立ち位置と体の向き」「プレスを利用した前進」までまとめて理解したい人には、このマガジンが一番分かりやすいと思います。

ただ、もし今後も継続して、プレス回避だけでなく、ビルドアップ、崩し、守備、認知、判断、駆け引き、構造理解まで深く学びたいなら、メンバーシップの方がかなりおすすめです。

メンバーシップは初月無料。
その後は月1,000円です。



マガジン1本分より安い価格で、継続的に有料記事を読める形にしています。

僕のメンバーシップでは、単発の記事では伝えきれない、
認知・判断・駆け引き・構造理解の部分を、かなり濃く書いています。

ただ技術を増やしたい人向けではありません。

「試合で本当に違いを出したい」

「なんとなく上手い人で終わりたくない」

「footballをもっと深く理解したい」

「大人になってからでも、まだ上手くなりたい」

そういう人に向けた場所です。

プレスを、ただ怖がるものにしない。

寄せられたら逃げるだけのプレーで終わらせない。

相手のプレスを利用して、前進する。

footballを、もっと構造で楽しむ。

今回の記事を読んで、少しでも
「自分の見えている景色を変えたい」
と思った人は、まずはマガジン、あるいは初月無料のメンバーシップを覗いてみてください。

“寄せられると苦しくなる選手”から、
“寄せてきた相手を利用できる選手”へ。

その入口になる内容を書いています。

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