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『限界集落の回覧板』


ここは未成年がたったの4人で、大半は60代以上の限界をとうに超えた超限界集落。
途中30代~50代が数人いるだけで、集落のことは何でも爺さん婆さんが担うことになる。

私はこんな集落の自治会長。
東京からの移住者なので、集落の人間関係や親戚関係など本当のところは何も判らない。
だから長いこと自治会の補助的な仕事はあれこれやって来たものの、会長職だけは避けてきた。

しかしいよいよ人材不足、元気な70代が減ってしまったことからとうとう私の順番が来た。
今まで会長職以外の仕事をやって来たおかげで、会長職の職責は何かと理解しており
まずは順調にスタートしているのだが、先日の事ヒヤっとする場面があった。

その出来事とは・・・。

限界集落とは言え、基本的な行政は大都市と変わらず資源ごみを集積する「リサイクルステーション」なる立派な集積場がある。
皆さんもご存知のように資源ごみはその材質により、きれいにラベルを剥がしたり容器の洗浄が必要だったりするわけですが、やはりと言うかどうしても一定数のルール違反があります。

しばらくの間様子を見ていたのですが、やはりその後もルール違反が見られるので、回覧板で注意を促し改めて基本的なルールを告知することとしたのです。
・・・が、私は東京生まれの東京育ち、自分で言うのもなんですが私の発する言葉も文章もほぼ正しい標準語。

もちろん悪気もなく淡々と事務的な表現で作成した回覧板なのですが、どうも文章表現のどこかに皆さんの琴線に触れる何かがあったようで、そのことが回覧板よりも早く皆さんに回ってしまうという笑い話のようなことが起きました。

幸いなことに私に助言をくれる地域の先輩がおりまして、その助言をもとにすぐに『訂正版』とし表現を変えた回覧板第2弾を回し、何となく空気は落ち着いた感じになりました。

来年の3月までまだまだ自治会長の役目は続きます。
回覧板はもちろんの事、各種会合や事業もありますので緊張は続きます(苦笑)。

それにしても同じ言葉でも、その前後の状況やニュアンスの違いで意図しない受け取られ方をしてしまう。
難しいもんですなぁ(役所仕事を見習わなければ)。

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