【第415弾】ひとつの筋肉では動かない──共同筋から考えるトレーニング 💪🔗
筋トレをしていると、
「今日は胸」「今日は背中」「今日は脚」と、
鍛える部位を分けて考えることが多い。
ベンチプレスなら大胸筋。
アームカールなら上腕二頭筋。
スクワットなら大腿四頭筋や大殿筋。
狙う筋肉を意識することは大切だ。
ただ、実際の身体は、
ひとつの筋肉だけで動いているわけではない。
主となって働く筋肉があり、
その動きを助ける筋肉があり、
姿勢や関節を安定させる筋肉もある。
今回は「共同筋」という視点から、
普段のトレーニングを考えてみたい。
筋肉の収縮については、以前こちらの記事でも触れています。
👉 【第265弾】筋肉の動きを知る──3つの収縮様式から見るトレーニング 🏋️♂️🧠

肘を支点に、上腕二頭筋を意識して持ち上げる。
筋肉が短くなりながら力を発揮する──求心性収縮。

身体を一直線に保ちながら体幹を安定させる。
筋肉の長さを変えずに力を発揮する──等尺性収縮。

身体をゆっくり下ろす局面で、大腿四頭筋や殿筋が働く。
筋肉が伸びながら力を発揮する──遠心性収縮。
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👉 耕す、身体──焰耕 蓮士のからだづくり録

OKCとCKC──動きの違いを知る 🦵🔄
身体の動きを考えるとき、
OKCとCKCという分類がある。
OKCはOpen Kinetic Chain。
手や足など身体の末端が固定されず、
比較的自由に動く運動を指す。
アームカールやサイドレイズ、
レッグエクステンションやレッグカールなどが
分かりやすい例になる。
一方のCKCはClosed Kinetic Chain。
身体の末端が床や支持面などに接し、
固定または拘束された状態で行う運動を指す。
下半身ではスクワットが代表的だ。
ただし、
「OKC=単関節運動」
「CKC=多関節運動」
と完全に分けられるわけではない。
自分が大切にしたいのは、
分類そのものではなく、
その動作でどの関節が動き、
どの筋肉が働いているのか。
そこを見ることだ。
ひとつの筋肉だけでは動かない 🏋️♂️🤝
ベンチプレスを「胸の種目」と呼んでも、
大胸筋だけでバーベルを挙げているわけではない。
大胸筋を中心に、
三角筋前部や上腕三頭筋なども協調して働く。
さらに身体を安定させる筋群も関わってくる。
懸垂も同じだ。
広背筋だけで身体を引き上げるわけではない。
大円筋や上腕二頭筋、
肩甲骨周囲の筋群などが関わり、
バーを握るためには前腕筋群も必要になる。
スクワットなら、
大腿四頭筋、大殿筋、ハムストリングスをはじめ、
下腿や体幹の筋群も関与する。
主役となる筋肉はある。
しかし、その主役を助ける共同筋があり、
身体を安定させる筋肉がある。
それぞれが協調することで、
ひとつの動作がつくられている。
時間がない日も、何を選ぶか ⏱️🏋️♂️
トレーニングする時間が
十分に取れない日もある。
そんなとき、
「全部できないから今日は何もしない」
と考える必要はない。
限られた時間の中で、
何を優先するかを考える。
自分なら、
スクワット。
ベンチプレス。
懸垂。
ショルダープレス。

ダンベルを構え、スタートポジションをつくるところにも力がいる。
上から始めるか、下から始めるか──その準備も含めて一つのトレーニング。
こうした複数の関節と筋群を使う種目を
優先することが多い。
一つの動作の中で、
多くの筋肉が協調して働く。
限られた時間でも、
今できるトレーニングを選択する。
何を選ぶかも、
身体と向き合うことの一つだと思っている。
上半身と下半身では工夫も変わる 🦵💪
上半身はダンベルがあれば、
末端を自由に動かしながら
狙った部位を鍛える種目を比較的つくりやすい。
アームカールで上腕二頭筋。
サイドレイズで三角筋。
ダンベルフライで大胸筋。
もちろん、これらも対象となる筋肉だけが
完全に単独で働いているわけではない。
それでも、特定の部位を狙いやすいという利点がある。
一方、下半身では少し事情が変わる。
大腿四頭筋を狙うレッグエクステンション。
ハムストリングスを狙うレッグカール。
こうした運動は、
専用のマシンがあると行いやすい。
自分のホームジムには、
そうした専用マシンが揃っているわけではない。
だから、できないと諦めるのではなく工夫する。
大腿四頭筋をより意識したいなら、
シッシースクワット。
ハムストリングスや臀部を狙いたいなら、
ルーマニアンデッドリフト。
マシンと同じ運動になるわけではないが、
今ある環境の中で狙いたい部位を考え、
種目を選択することはできる。
環境に合わせて工夫する。
それもトレーニングの面白さだと思っている。
弱いところにも目を向ける 🧩💪
以前、有名なボディビルダーの方が、
「鍛えていないところ、弱いところに負担がくる」
という趣旨の話をされていた。
その考え方には、
自分自身の経験から共感する部分がある。
自分もトレーニングをしていなかった頃、
腰や肩、足底周辺などに
不調を感じることがあった。
もちろん、
それが筋力不足だけで起きていたとは言えない。
身体の不調には、
日々の負荷や身体の使い方、生活習慣など、
さまざまな要因が関係する。
それでも、
目立つ筋肉だけを見るのではなく、
身体全体へ目を向けることは大切だと思っている。
脊柱起立筋。
僧帽筋。
下腿三頭筋。
体幹を支える筋群。
見た目だけではなく、
動くため、支えるための身体をつくる。
そのためにも、
全身を見ながらトレーニングを組み立てていきたい。
主役だけを見ない 🌱🔗
ひとつの筋肉を意識する。
同時に、
その筋肉を支えている周囲にも目を向ける。
大胸筋で押すときにも、
広背筋で引くときにも、
脚で立ち上がるときにも、
身体のさまざまな部分が協調している。
だから自分は、
狙った筋肉へ刺激を入れる種目と、
多くの筋肉を協調させる種目、
その両方を取り入れていきたい。
時間が限られていれば、
その中で種目を選ぶ。
設備がなければ、
今ある環境で工夫する。
方法はひとつではない。
ひとつの筋肉だけでは、身体は動かない。
筋肉を知ると、動きが見えてくる。
動きが見えると、鍛え方の選択肢も広がっていく。
主役を鍛える。
そして、主役を支える身体も耕していく。
ご注意 ⚠️🛠️
💪 本記事は、筆者の経験と個人的な考えに基づいた内容です。
🏋️♂️ トレーニングの効果や方法には個人差があります。
⚠️ 実施は体調や環境に応じ安全に行ってください。
✅ 判断と実施はご自身の責任でお願いします。
通底 × 耕運
畑も、身体も、投資も──耕し続ける生き方を。
焰耕 蓮士
