見出し画像

「一瞬」が命を左右する。助産師が伝えたい、赤ちゃんの事故予防(沐浴編)

いつも読んでいただいてありがとうございます。
今日は、子どもの事故についてお話しします。

助産師会のイベントに参加することになり、
「1〜5歳までに起きやすい事故について何かありますか?」
という事前のメールをいただきました。

思い浮かぶものは、本当にたくさんあります。

日常の中で実際に起きている事故を挙げてみると――

・落下
・ドアに指や手を挟む
・やけど
・誤飲、誤嚥
・溺れる
・転倒によるけが
・急に手を引っ張ることで腕を痛める
・目の高さにある、歩きタバコの火によるやけど
・酔った大人が抱っこしたまま転倒・階段から転落
・ベランダからの転落
・サンダルやクロックスがエスカレーターに巻き込まれる
・紙の裁断機によるけが

こうして並べると、特別な出来事ではなく、
どれも日常の延長にあることだと感じます。

自分の経験の中にも、
そして人から聞いた話の中にも、
「そんなことで?」と思うような事故がたくさんあります。

だからこそ、少しずつでも伝えていきたいと思いました。


今日は、新生児期に多い事故のひとつ、
沐浴のときの注意点についてお話しします。

まず、とても多いのが

ベビーバスをお風呂のフタの上に置いて使うケースです。

高さもちょうどよく、便利に感じるかもしれません。
ですが、お湯が入ったベビーバスは想像以上に重くなります。

その重みでフタがしなったり、ずれたりして、
ベビーバスごと落下する事故が実際に起きています。

不安定な場所での使用は、絶対に避けてください。

次に、

大きな洗面台で沐浴し、着替えを洗濯機の上などで行うケース。

洗濯機は高さがあります。
その上に赤ちゃんを寝かせると、
ほんのわずかな動きでも落下につながります。

赤ちゃんは動かないように見えても、
手足をばたつかせたり、体をよじったりします。

その一瞬で、
バランスを崩して落ちてしまうことがあります。

高さがある場所に寝かせること自体が危険なのです。

そして、よくあるのが

オムツを取りに行くために、高さのある場所に寝かせたまま離れる」こと。

うんちをしていると、
「早く替えてあげなきゃ」と焦ります。

でも、その焦りが一番危ないのです。

どんなに短い時間でも、
赤ちゃんをその場に置いたまま離れないでください。

必ず、赤ちゃんごと一緒に移動する。
これを習慣にしてほしいと思います。

赤ちゃんの事故は、

「ほんの一瞬」
「ちょっとだけ」
「これくらい大丈夫」

その積み重ねで起きます。

逆に言えば、

その一瞬に気をつけるだけで、
防げる事故がたくさんあります。

赤ちゃんは、自分で自分を守ることができません。
だからこそ、大人の「少しの意識」がすべてです。

どうか、
目を離さないことを当たり前に。

そして、
「安全な場所で行うこと」を迷わず選んでください。

今日は、沐浴のときの注意点をお伝えしました。

これからも、
日常の中にある「見落としがちな危険」について、書いていきたいと思います。


最後まで読んでいただいてありがとうございました。スキやフォローもお願いします。
産婦人科に勤めて40年の助産師
           清水智子

いいなと思ったら応援しよう!

とも ありがとうございます。いただいたチップは大切に活動費として使わせてもらいます。