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「そのやり方、やめてもいいんですよ」

いつも読んでいただいてありがとうございます。
今日は、昔の母乳相談であったお話です。

赤ちゃんの体重が増えないというご相談で、
当日に連絡をいただきました。
時間内に終わるだろうと思い、お受けしました。

初産のお母さんで、
おっぱいがうまくいっていない様子でした。

お顔には、戸惑いと疲れ、
少しの不満が混ざっているように見えました。

「どうしましたか?」とお聞きすると、
これまでの経過を一気に話し始められました。

ある場所ではこう言われた。
別の場所ではそれではダメだと言われた。

そのたびに、言われた通りにやってきた。
でもうまくいかないんです。
そんなお話でした。

私の頭の中には、
「この状態ならこうすれば良いかな。」という考えはありました。

けれど、まだわたしの話は彼女には
届かないと感じました。

そして、全部お話を聞くことになりました。

気がつけば30分。
そして、ようやくこちらの話に耳を傾けてくださいました。

「え、まだやってたの?」と
周りに言われるくらい時間がオーバーしていました。

うまくいかなかった理由は、
とてもシンプルでした。

その方に合わない方法を、
一生懸命続けていたことでした。

誰かに言われた方法でも、
自分に合わないことはあります。

けれど、
「やめていい」という選択を、
多くの方が持っていません。

そのとき、あらためて思いました。
合わないことは、やめてもいいと伝えることの大切さを。

それ以降、私は必ずお伝えしています。

これは、私の経験上の提案です。
でも、私は継続して見ることはできません。

だから、もし合わなければ、
そのやり方は手放していいんですよ、と。

そして、別の方法もあること。
必要なときの相談先が幾つかあること。

そうした選択肢も、
一緒にお伝えするようにしています。

人のアドバイスは、
ときに助けになります。

けれど、それがすべてではありません。

どんなに正しそうに見えても、
自分に合わないこともあります。

そして、その結果について、
誰かが責任を取ってくれるわけではありません。

だからこそ、
自分で感じて、選ぶことが大切だと思うのです。


数年前、ある妊婦さんが、
例の、あるもので体調が悪くなり
それでもやり続けていました。

「そんなに体調が悪いなら、もう
やめてもいいんじゃないんですか。」と
お伝えしたとき、

その方は少し驚いて、
こう言いました。

「やめてもいいんですか?」

その言葉が、
今でも心に残っています。

誰のために続けているのか。
誰かの許可があれば、やめるのか。


迷ったときは、
少し立ち止まって、

本当はどうしたいのかを、
自分に聞いてみても
いいのかもしれませんね。


最後まで読んでいただいてありがとうございました。スキやフォローもお願いします。
産婦人科に勤めて40年の助産師
            清水智子

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