#94 俺、娘たちの授業参観にいく パパ、いんせーになる
〇月×日
今日は、
娘たちの授業参観の日である。
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やることは山ほどある。
でも今日は、
パソコンを閉じる。
今日は
大学院生ではなく、
父である。
学校へ向かった。
まずは、
次女の教室。
少し緊張した様子だった。
「これ思ったことを発表できる人〜」
「はい!」
少し大きな声で返事をしている。
手を挙げて、
発表する。
ちゃんと発表できていた。
そして、
終わった瞬間だった。
少しだけ、
ドヤ顔。
そのあと、
チラッとこちらを見る。
妻と自分を確認している。
「見た?」
そんな顔だった。
もちろん、
ちゃんと見ていた。
次は、
長女の教室へ。
授業では、
一人一台のタブレットを使って
発表していた。
妻と顔を見合わせる。
「時代だね〜」
そんな話をした。
自分たちの頃は、
黒板とノートだった。
今は、
タブレットで発表する時代らしい。
長女はというと、
いつも通り。
発表が終わっても、
特に表情は変わらない。
なんだか、
慣れている感じがした。
その姿を見て、
少し成長を感じた。
ただ、
一つだけ気になったことがある。
なぜか、
教室の男子たちの視線が、
何度か自分の方に来ていた気がする。
……。
気のせい。
ということにしておこう。
二人とも、
頑張っていた。
表現の仕方は違う。
でも、
それぞれの場所で、
ちゃんと成長している。
そんなことを感じた。
帰宅後
娘たちは、
ランドセルを置き、
ソファーでくつろいでいた。
さっきまでの緊張感は、
どこへ行ったのだろう。
どうやら、
オンとオフの切り替えは、
父より上手らしい。
自分はというと、
また机へ向かう。
資料の山は、
ちゃんと待っていた。
どうやら、
現実も切り替えが早いらしい。
(つづくらしい)
