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W杯2026|ロナウドのワールドカップを巡る冒険が終わった日

7/7(火)4:00
W杯 ラウンド16
ダラス・スタジアム

ポルトガル 0ー1 スペイン

ミケル メリノ 後 46

 優勝候補同士の試合、相手をよく知る欧州強豪同士の試合はスコアレスのまま試合終盤まで進む。

 延長を意識し始めた後半46分リスタート後、僅かに集中力を欠いたポルトガル守備陣の隙をついたミケル・メリノがキーパーとの1対1を制す、スペイン先制。

 前回カタール大会、三笘の1mmから田中碧にゴールを割られて以降、スペイン代表はワールドカップで1失点もしていない。

 ポルトガル代表にとって余りにも大きい失点だった。試合はこのままタイムアップ。

 イベリアダービーを制してベスト8へ歩を進めたのはスペイン。

 ポルトガルとクリスティアーノ・ロナウドのワールドカップはベスト16で終わりを告げた。

 そしてロナウドは本大会が最後のワールドカップと明言している。
 彼のワールドカップを巡る冒険も終わった。

 6大会連続ゴールは前人未到、今後も破られることが想像できない記録を残した。
 それでもワールドカップには届かなかった。


 聖人君子なんかじゃない、人間くさいヒーローだった。

 2006年ドイツ大会の準々決勝、ポルトガル対イングランドの一戦。
 マンチェスターユナイテッドの同僚だったルーニーがレッドカードを受けて退場になった時に、ロナウドがベンチに向かってウインクをしたことがイングランド国内で大論争を巻き起こした。

 2021年の欧州選手権の記者会見、ロナウドは目の前にあったスポンサーであるコカ・コーラの瓶を片付けて「水を飲もう」というアピールをした。他の選手も追随、コカ・コーラの株価にも影響し主催が擁護の声明を出す異例の事態になった。

 その誰にも忖度しない言動で物議を醸すこともしばしば、それでも自分自身に嘘をつくことをしなかった。

 2014年の来日イベント、ロナウドにポルトガル語で質問するために練習してきた日本人の少年。

 緊張もあったと思う、そのたどたどしいポルトガル語に周囲からは笑い声、きっと悪意のあるものではなかったのだろう。
 それでもロナウドは言わずにいられなかった。

 なぜ笑うんだい?彼のポルトガル語は素晴らしいよ。
 喜ぶべきことだよ、彼はすごく難しいことにチャレンジしたんだから。

 そして「成功を手にするには、何をするべきか?」という少年の質問に真剣に答える。

 厳しいトレーニングをして自身の力を信じたら、人生ではチャンスが来るんです。
 サポートしてくれる人、運、チャンスも必要だけど、人生ではみんなにチャンスが来ると思っています。
 みんな一度はチャンスを得られます。

 私は夢を追い、家族がサポートしてくれました。家族がいつも私にチャンスを与えてくれました。
 そして16歳か17歳でプロサッカー選手になりました。私はチャンスを掴みました。

 この少年への私からのメッセージは、自分自身の力を信じて一生懸命に取り組み、自分自身に100%捧げるんだ。
 そして、夢を見るんだ。「可能なんだ」って、ずっと信じるんだ。

 ポルトガル代表として世界の頂点に立つことはなかった。
 それでも彼は、あの時の少年だけでなく大勢の記憶に残り続けると思う。

 Obrigado CR7.

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