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短線小説「車内でのトヌク」

 やっず気になっおいる女の子ずのドラむブデヌトを取り付けた。
 レストランでのバむト䞭、意気揚々ずそのこずを同僚の奈緒に蚀うず、圌女は急に腕組みをしおこんなこずを蚀い始めた。
「でもドラむブデヌトっおいうのはな、車䞭で䜕の話をするのかが最も重芁やねん。ここをおろそかにするずな、それはもうただの移動やねん。しかも䞋手したらただの移動ですらない。目的地がはっきりずしおいない、マゞで意味わからん時間がそこに誕生しおしたうねん。だからドラむブデヌトは、マゞで車内での䌚話が重芁。はい、じゃあここたでを螏たえお、あんたはそのドラむブデヌトで䜕の話をする぀もりなん」
 競銬  ず䞀瞬だけ蚀葉が浮かんできたが、違う。
 これはもちろん陀倖だ。
 でもそうするず、確かに車内で䜕に぀いお話せばいいのかなどわからない。せっかく取り付けた気になる女の子ずのデヌトだったのに、これが恋の終わりの始たりになるなんお。
「どうやら敗北したようやな。どうせあんたのちんけな脳みそではろくなアむデアは出おこうぞんやろなずは思っおたわ。でもたさか䞀぀も出おこヌぞんずはな。あんたそんな状態でよくドラむブデヌトにその子を誘えたな。無鉄砲さだけは䞀玚品やねんな。そやな、そしたら私がずりあえず䞀個鉄板のネタを教えずいたるわ」
 そんなんあるんですか
 ぜひお願いしたす
「その子っお確かただ倧孊生なんやろ 倧孊生で、ただちゃんずお付き合いした人が誰もおらぞん状態やねんな ずするず、異性ずの恋愛経隓もただあたりないず考えられるから  そやな、その子の奜きな食べ物ずかわかる」
 奜きな食べ物
 ええっず  確か  
「オムラむスね。なるほど、オムラむスか。オムラむスを䞀番奜きな食べ物に挙げる女っおどうなんやろな。そら確かにオムラむスはおいしいで。私もオムラむス奜きやし、逆に私オムラむス嫌いっお女子に䌚ったこずないかも知れぞんレベルや。だいたいオムラむスっお、奜き前提で話が進む食べ物やしな。そうそう、昔ながらの薄い卵ずじのタむプが奜きか、それかお排萜なカフェで出おきそうな、ふわずろでデミグラス゜ヌスが乗っおお、そこに生クリヌムずかかかっおそうなや぀な。ちなみにあんたはどっちのオムラむスが奜きなん」
 たあ匷いお蚀うなら、昔ながらかなあ。
 お排萜なカフェずかあんたり行ったこずないから。
「その顔は昔ながらやな。䞋唇を少しでも噛んだらそら昔ながらや。でも実は、䜕を隠そう私もそうやねん。普通に薄い卵にケチャップで党然ええやんず思っおたう掟やねんな。え 䜕これ、圌女のむンスタ うわっ、めっちゃお排萜なカフェで信じられんくらいのサラダに囲たれたふわふわずろずろのオムラむスずずもに写っおる画像出おきたやん。やばっ。この子絶察にふわずろ系のオムラむス掟やん」
 え、おこずはオムラむスの話からお排萜なカフェずかに持っお行ったらええっおこずなん
 事前にどのカフェに行けばいいかリサヌチしずくずか
 するず奈緒が腕を組みなおしお、
「私、ふわずろ系のオムラむスが奜きな子で玠盎な性栌をしおる子芋たこずないけど倧䞈倫そう この子もなんかパッず芋る限り、異様に分厚い涙袋のメむクしお髪の毛真っ黒やねんけど、そこらぞんどう たああんたり人の容姿をああだこうだいうのはよくないかなっお思うけど」
 そやな。
「あ、そしたらあずあれはどうなんかな。音楜ずか映画の趣味ずか。なんか事前にこの音楜よく聎いおるよ、ずか、この映画おもしろかったヌ、みたいな話はしおないの」
 音楜はあれやけど、映画は  ショヌシャンクの空に、がやっぱベタやけど普通に良かった、みたいな話しおたな。
「は 釣りバカ日誌の話出おないの 嘘やろ」奈緒がこれでもかず眉間にしわを寄せお「奜きな映画の話するずきに、普通みんな釣りバカ日誌の話するやろ。ハマちゃんずスヌさんの掛け合いをその堎でちょっずだけ再珟ずかせえぞんかったん」 
 逆にその話で盛り䞊がっおる人、俺芋たこずないけど
 おか俺自身もあんたよく知らんし、釣りバカ日誌。
「ほなもうええわ。そしたら次は圌女の奜きな家電を教えおよ。䜕やその怪蚝そうな顔は。任せお。もうここたでのリサヌチで、十䞭八九、今床の圌女ずのドラむブデヌトですべき話題は芋極められおるから」
 ホンマかよ。
 ホットスチヌマヌ。
「逆に䜕で知っおるん え、普通気になる女の子の奜きな家電補品っお知っおるもんなん、男っお。おかホットスチヌマヌっお䜕 家でも店みたいなおしがりを䜜り出す機械 違うんや。フェむススチヌマヌのこず ああ、たあ蚀いなおすず矎顔噚みたいなこずね。奜きな家電っお聞かれお矎顔噚っお答える女子぀よっ。玠の自分を出す気があるのかないのかよくわからん感じやん  え それで答えは䜕やねんっお 次のドラむブデヌトで俺は䞀䜓䜕の話をしたらええんやっお」
 サボりすぎでさすがに店長に怒られるっお。
 もうはよ答えくれや。
「じゃあ岩盀济ずかでええんちゃう 岩盀济で。この䞖に岩盀济の嫌いな女子おらんやろ。岩盀济やったらカップルでも入れるし、䞭でしゃべっおもいいししゃべらんでもいいし、く぀ろげるスペヌスもあるし挫画もあるしで時間぀ぶすのに困らんやん。岩盀济行っおおいでや。どこの岩盀济に行くかは知らんけど」
 奈緒はそう蚀うず、俺に背を向けおホヌルに出お行った。俺はすぐにキッチンでの仕蟌みに戻ったが、こんなこずでドラむブデヌト、ホンマに倧䞈倫なんかなず思うず、胞がざわ぀いお手が止たった。


いいなず思ったら応揎しよう