体育館の暑さ対策 | 電気だけに頼っていませんか?
前回、工場・倉庫へ暑さ対策を提案する理由についてまとめました。
今回は、体育館についてです。
暑くなる原理は同じです。
大きな金属屋根、高い天井。
ただ、体育館には工場・倉庫とはまた違った視点があります。
夏が本格化する前、体育館の暑さ対策について何度かnoteを投稿してきました。
その中で、「真夏に災害が起きたら、避難所となる体育館はどうなるのか」ということについて書きました。
真夏に災害が起きても、暑さの中で避難生活を送る人が出ないように。
そんなことを願っていました。
でも、災害は待ってくれませんでした。
この夏も、地震や豪雨など、各地で災害が発生しています。
被災された皆様、そして現在も避難生活を余儀なくされている皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
この夏の災害後、避難所の環境について多くのメディアが取り上げていました。
そこで改めて、避難所となる体育館の暑さや、空調設備の必要性が注目されるようになりました。
少し疑問にも思います。
体育館が暑いことも、災害時に避難所になることも、以前から分かっていたことです。
災害が起きて、ようやく腰を上げる。
「もっと早くできなかったのかな」とも思います。
実際に、体育館の空調整備を急ぐ自治体も出てきています。
例えば、山口県宇部市では、小中学校体育館の空調整備期間を当初の7年から3年に短縮。
主要な避難所には、停電時にも使用できる空調設備を導入するほか、一部の体育館では断熱機能を向上させる工事も行う予定だそうです。
また、静岡県焼津市では、指定避難所となるすべての小中学校22校の体育館に空調設備を設置。
防災訓練では、実際に空調を稼働させ、その効果を体感する取り組みも行われています。
こうした動きが進んでいることは、とても大切なことだと思います。
でも、やはり暑さ対策の大半は空調設備です。
電気に頼った、暑さ対策です。
体育館は、災害時の避難所になります。
普段は、体育の授業や部活動、学校行事などで使われている体育館。
災害が起きれば、多くの人が避難する場所。
災害は季節を選びませんし、停電する可能性もあります。
そんな状況で、多くの人が体育館に避難することになったら。
「暑いけれど、仕方がない」では済まされない問題です。
体育館は、普段使う施設であると同時に、いざというときには人の命や生活を守る場所にもなります。
だからこそ、避難所としての環境を普段から考えておく必要があると思います。
「冷やす」だけではなく、「熱を入れない」。
私たちがご提案している遮熱シートは、電気を使わずに屋根や壁からの輻射熱を抑える方法の一つです。
空調が使えるときには、屋根から入ってくる熱を抑えることで、空調への負荷を減らす。
そして、もし停電して空調が使えない状況になっても、遮熱シートは電気を必要としません。
電気に頼らない暑さ対策です。
もちろん、遮熱シートだけですべての暑さ対策ができるわけではありません。
空調、断熱、遮熱。
それぞれの役割を考えながら、組み合わせていくことが大切だと思います。
「もしものため」に、今できること。
まだ対策ができていない体育館、学校、自治体は、「今できることは何か」を考えておくことが大切なのではないでしょうか。
以前から体育館の暑さ対策について発信してきた私としても、今回の災害報道を見ながら、改めてその必要性を感じています。
一人でも多くの方に、体育館が「学校の施設」であるだけでなく、「災害時の避難所」でもあること。
そして、暑さ対策には「冷やす」以外にも方法があること。
知っていただけたらと思っています。
そして、今も避難生活を余儀なくされている皆様が、一日でも早く安心して暮らせる日が戻ることを、心より願っています。
