「彼女を愛していたのか、それとも“選ばれたかった”だけなのか」
フィリピンの恋愛について、ネットにはよくこんな話がある。
「フィリピーナは純粋で一途」
「でも都市部やKTV(日本でいうキャバクラ)で働く女性は違う」
「複数の彼氏がいることも珍しくない」
正しい部分もあるし、雑すぎる部分もある。
でも当時の自分は、そんな話をどこか他人事だと思っていた。
僕は、フィリピン在住時
付き合った相手はすべてKTVで働くフィリピン人女性だった。
一般のフィリピン女性と付き合った経験はない。
遊びで始めた関係もあった。
逆に、相手が本気になってしまったこともあった。
仕事の相談や手伝いを頼むために、
相手の好意に甘えたことも正直何度もある。
それでも一度だけ、
自分でもはっきり「好きだ」と言える女性がいた。
彼女はプロ意識の高いKTV嬢だった。
媚びないし、無駄な連絡もしない。
でも、人をよく見ている。
初めて会った日、
僕が時々首を掻いているのを見て、
黙ってじんましんの薬を買ってきた。
その時、
「この人は、仕事として優しいんじゃない」
そう感じてしまった。
後になって知った。
彼女にはフィリピン人のボーイフレンドがいた。
それでも、僕は距離を詰めた。
話を聞き、事情を知り、支えたいとさえ思った。
彼女の家族の話も、責任の重さも理解しているつもりだった。
でも、ある日を境に、
彼女からの連絡は途切れ、
アカウントも消えた。
裏切られたのか、
最初から勘違いだったのか、
今でもはっきりとは分からない。
ただ、今なら一つだけ言える。
僕は
「彼女の彼氏になりたかった」のではなく、
「彼女に選ばれる存在でいたかった」のだと思う。
誠実さで証明すれば、
時間をかければ、
支え続ければ、
いつか報われる。
それは日本的な恋愛ルールであって、
彼女が生きていた世界のルールではなかった。
フィリピンの恋愛が難しいのではない。
違うルールの場所で、
自分の正しさを証明しようとしたこと。
それが、
一番のすれ違いだったのだと思う。
私は今はまだ、
言葉を育てている途中です。
それでもなんか気になる人へ、私との繋がりはプロフィールに置いています。
