病気と共に歩むためのキャリア支援×HR
▼廣井さんの前回の記事
エクセレントグループ採用担当の廣井です。
今回は、がんやうつ病などの病気を発症した場合でも仕事を継続するための支援制度について調査、考察してみました。

「病気になったら仕事を辞めなければならないのでは?」
そんな不安を持つ方も多いでしょう。しかし、がんやうつ病、慢性疾患(糖尿病、慢性腎疾患、喘息など)を抱えながらも、働き続けることは可能です。実際、厚生労働省や地方自治体、企業が連携し、治療と仕事の両立を支援するための制度や取り組みが進んでいます。

がん患者の就労支援:治療と仕事の両立を支える制度
厚生労働省の「長期療養者就職支援事業(がん患者等就職支援対策事業)」は、がんなどの長期療養を必要とする方が、治療と仕事を両立しながら就業を継続・再開できるよう支援する制度です。
主な支援内容は以下の通りです。
- 就職活動のサポート:希望に合った職場の紹介や面接のアドバイス
- 治療後の職場復帰支援:復職プログラムや段階的な勤務調整
- 両立可能な職場環境の整備:在宅勤務や短時間勤務など柔軟な勤務制度の提案
産業保健総合支援センターやハローワーク、医療機関と連携し、相談、職業紹介、職場環境改善などを総合的に支援しています。多くの方がこの事業を通じて就職や再就職を果たしています。

企業側への支援:障害者雇用安定助成金
企業が従業員の治療と仕事の両立を支援するために整備する制度には、「障害者雇用安定助成金(障害・治療と仕事の両立支援制度助成コース)」があります。
対象となる支援制度の例は以下の通りです。
- 休暇制度:治療のための特別休暇
- 柔軟な勤務形態:時差出勤・フレックスタイム・短時間勤務
- 在宅勤務や所定外労働の制限:体調に応じた働き方の調整
制度を就業規則に明記して運用することで、従業員が安心して治療と仕事を両立できる環境を整えられます。助成金は整備費用の一部を補助し、申請には整備計画書や支給申請書、必要に応じて主治医意見書を提出します。詳細は厚生労働省公式ページで確認できます。

うつ病患者の就労支援
うつ病などの精神疾患の方も、治療と仕事を両立できる支援があります。
患者本人向けの支援
- 厚生労働省「治療と仕事の両立支援ナビ」
- 提供内容:休職・復職制度、医療費や生活支援、メンタルヘルス相談窓口
企業向けの支援
- がん同様、「障害者雇用安定助成金(障害・治療と仕事の両立支援制度助成コース)」で柔軟な勤務制度や休暇制度の整備を助成
こうした制度を活用することで、うつ病を抱えながらも安心して働き続けることが可能です。

最後に
病気になってしまうと本人や家族はとても不安で大変なことですが、日本には治療と仕事を両立できる制度や相談窓口があります。患者本人はこれらの制度を知り、積極的に活用することが安心して治療と就労を行うための第一歩です。また、企業側も病気になった社員に必要な情報や支援制度を伝え、働きやすい環境を整えることが大切です。
社員一人ひとりを支える取り組みは、職場全体の活力や生産性の向上にもつながります。病気と向き合いながらも安心して働き続けられる環境を、一緒に作っていきましょう。


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