完全無線・分割キーボード入門から数ヶ月。Cornix-LPは「買って正解」だったか
以前、「初めての完全無線・分割キーボードにCornix-LPを選んだ理由」と「2週間使って気になったこと」という記事を書きました。
結論からいえば、「買って正解」だったと感じています。
あれから数ヶ月が経ち、使い方も少しずつ変わってきたので、改めて中長期レビューとしてまとめておこうと思います。
現在の使用頻度と他のキーボードとの棲み分け
テレワークの日(週3日ほど)に使っています。ただし、がっつり業務をこなさないといけない日はまだKeychron K3 Maxに頼ることが多いです。
業務が追いつかなくなってしまうのが正直なところで、Cornix-LPは「業務に余裕のある日に少しずつ慣らしていく」というスタンスで使い続けています。
数字で表すとこんな感じで変化してきました。
以前:Cornix-LP 2割 / Keychron K3 Max 8割
現在:Cornix-LP 4割 / Keychron K3 Max 6割
年度末の忙しい時期が一段落したこともあって、なるべくCornix-LPを使う機会を増やすようにしています。じわじわとではありますが、着実にメインへの比重が上がってきている実感があります。
慣れた点・まだ慣れていない点
カラムスタッガード配列:わりと早く慣れた
カラムスタッガード配列への慣れは、思っていたより早かったです。1週間程度でだいたい違和感がなくなりました。
理由のひとつは、キーピッチが通常の19mmであること。狭ピッチではないので、これまで使っていた普通のキーボードと大きく感覚が変わらず入れました。
もうひとつは、他の自作キーボードと比べてキー数が多めなので、よく使うキーがレイヤー0に収まっているという点です。レイヤーを意識しなくても基本的な入力ができる状態から始められたのは、入門機としてとても助かりました。
レイヤー操作:よく使うものは慣れてきた
数字や「!」「@」あたりはだいぶスムーズになってきました。「ー」や「?」はレイヤー0に配置を移したので問題なし。
一方で、「」や【】のような括弧類、使用頻度の低い記号はまだもたつくことがあります。これはJIS配列で使っているのに対して、キーキャップの刻印が英語キーベースになっているため、レイヤー2以降の記号の位置が刻印と微妙にずれてしまうのが原因です。
この辺りは「Combos」を利用して解決できないかなと検討しているところです。
Excelの関数を使うような作業では、まだKeychron K3 Maxに切り替えてしまうことがあります。ここは引き続き要練習です。
テンティング:今も0°のまま
テンティングは変えていません。今のところ特に不便を感じていないのと、配列に慣れることを優先しているので、環境変数はなるべく増やさないようにしています。慣れてきたら12°あたりも試してみたいと思っています。
キーマップのカスタマイズ(Vial)と、その先の目標
ZMKではなくVialを使ってカスタマイズしています。
まず取り組んだのは「ー」のレイヤー0への移動。これだけでも日本語入力がかなり快適になったので、小さな変更でも効果は大きいと実感しています。
今後は記号キーを「Tap Dance / Combos」機能を使って整理していきたいと考えています。1回押しと2回押しで別のキーを割り当てるようなアレンジで、レイヤー切り替えの煩わしさを減らせればと思っているところです。
マクロも組んでみたのですが、思ったように動かないケースが多く、まだ基本的な仕組みを理解しきれていない部分があります。こちらは引き続き勉強中です。
キーマップのアレンジで頼りにしているのが、メーカー公式が用意してくれた専用ポータルサイト「Cornix Hub」です。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、OSごとのショートカット集・他ユーザーによるキーマップの公開・非純正ながら便利そうなアクセサリの紹介など、かゆいところに手が届く内容が揃っています。特にショートカット集はカスタマイズの際に何度も参照していて、本当に助かっています。自分のキーマップを詰める際の参考として、ぜひ活用してみてください。
ゆくゆくはZMK化も目標に
現在は公式提供のVialファームウェアを使っていますが、慣れてきたら最終的にはZMKファームウェア化にも挑戦してみたいと思っています。あれもこれも中途半端になりそうなので、あくまで「目標レベル」の話ではあるのですが。
ConductorやMinimal-keysのファームウェア書き換えで必要な手順のうち、最初の方はすでに済んでいるらしく、生成AIに相談したところCornix-LPに必要なのは残り2ステップとのことでした。
自分用 unified-config リポジトリの用意
Cornixシールドの取り込み
……「だけ」だそうです。「だけ」って言葉の重さよ、とは思いますが、いつかやってみたい気持ちはあります。まずはVialでの運用を安定させてから、ですね。
接続・デバイス構成
現状は購入当初から変わっていません。Mac mini・MacBook Air・iPad miniの3台に登録しています。
購入時は「会社PCでもBluetooth接続できるかも」という期待があったのですが、実際には対応していないことが後でわかりました。せっかくなので今後は「Mac mini・MacBook Air用」「iPad Pro・iPad mini・iPhone用」のような形で運用を分けることも考えています。接続先の組み合わせは、使い方が固まってきたタイミングで整理するつもりです。
数ヶ月使って感じた「良かった点」と「惜しい点」
良かった点:キーピッチ19mmは正解だった
数ヶ月使ってみて改めて思うのが、標準の19mmキーピッチでよかったということです。
狭ピッチが悪いわけではなく、昔のUMPCのような特殊なキー配列や17mm前後でも普通に使えるタイプのガジェットオタクではあるのですが、入門機として最初の一台に選ぶなら、慣れ親しんだキーピッチで始められるのは大きな安心感があります。
惜しい点:トラックボールがないこと(ただし好みの問題)
あえて挙げるとすれば、トラックポイントやトラックボールが搭載されていないことです。ただ、これは購入前からわかっていたことですし、そもそも不要な方・ない方がすっきりして好きという方もいると思います。
以前の記事で書いたように、トラックボール搭載キーボードを試した際に上下逆さまにしないと使いづらかったという経験もあるくらいなので、この辺りは完全に好みの問題かなと思っています。
購入を迷っている方へ
現時点では新規募集はされていませんが、個人制作ではなくメーカー製品なので、今後も定期的に予約販売の形で入手機会はあると思います。海外通販ですが有名なアリエクだとほぼ定価で購入できるので、メルカリなどで高額になっているものを買うくらいなら、そちらを待った方が幸せになれます。
左右分割に興味はあるけど自作キーボードは怖い
組み立てが不要な完成品から試してみたい
そもそも分割キーボードが自分に合うか不安
という方には、入門機として(多少お値段は張りますが)かなりおすすめできます。
キーキャップにレイヤー1以降の記号が刻印されているので、「レイヤーって何?」という段階から入ってもなんとなく理解しながら使い始められるのが、個人的にはとても助かりました。
ちなみに自分はシルバーモデルを使っていますが、今になってみるとレッドモデルにしておけばよかったかもと思い始めています。アリエクで追加購入してしまうかもしれません……。
Conductor・minimal-keysとの棲み分け
Cornix-LPはアルミ筐体なので、質感は非常に良いのですが持ち運びにはやや重さがあります。iPadと一緒に外出するシーンでは、ConductorかMinimal-keysの方が向いているかもしれないと感じていて、Cornix-LPは家置き用として定着していくのかなというイメージが出てきました。
とはいえ、持ち運びが苦痛になるほどの重さではないので、ケースバイケースだと思っています。
まとめ


「完全無線・左右分割キーボードを試してみたい」という入り口として、Cornix-LPは今でも自信を持っておすすめできる一台です。完全にメイン化できているかというと正直まだ道半ばですが、それはキーボードの問題ではなく、自分の練習量の問題だと思っています。
引き続きじっくり付き合っていきたい一台です。
