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ランチの日
なんとか体調不良にならず、
当日をむかえた。

いつもなら前日の夜から
だいたい具合が悪くなるパターンが多かった私には、
心配になりながらも、
当日の朝、
体にこれといった不調が無いのは
ほんとに珍しいことだった。

『なんだかいい兆し』

とドキドキする心臓の鼓動を感じながら
自転車で約束の場所に向かった。

レストランに入り、
メニューを選ぶが、
ドキドキして
食事が喉を通る気もしない。

とりあえず、
一番安いランチメニューを選ぶ。

「食べられなかったら、残したら良いよ。」
と心に声をかけながら。

ランチをしてくれた『Iちゃん』は、
実は出会って間もなくて、
会うのは2回目で、
しかも1回目は何人かで会い、
少しだけお互いの家族の話をした
程度だった。

『Iちゃん』の人生は
経験が豊富で
いろいろな人生での出来事を
話してくれた。

そんなドラマチックな人生を語る
『Iちゃん』に比べたら
自分の人生はなんて面白みのない、
退屈な人生なのだろうとさえ思った。

私が自分の人生を語るとき、

「体調不良で何もできず、
 どこも行けず、人生楽しくない」

そんな話ばかりしていた…


自己紹介の時点で
自分の名前よりも先に

「私は体が弱くて、いつ体調不良で
 目の前で私がどうなるかはわかりませんので、
 どうぞよろしくお願いします」

とばかりに自分を紹介する。

もう何度こうして自分のことを

「こんなにも私は不幸で人生が辛かったんです」
 そしてこれからもずっとこんな人生で、
 つまらないし、
 生きてても意味がないんです」

これを笑顔で
慣れたように話す自分がいた。

そんな自分は大嫌いだった。

でも、
それをするのは、
相手にわかってもらうため、
相手に迷惑をかけないため。
約束が守れないかもしれないけど、
悪気はなくて、
多めに見てね。

そんな気持ちでいた。

ランチの間の時間、
自分の体調不良で、
私がどれだけ辛くて、
悲しい思いをしてきたかを
まるで悲劇のヒロインのように語っていたと思う。

それをただ頷き、
聞いてくれていた『Iちゃん』が
ふと口を開いた。

「私が見るとね、えみちゃんは全然そういう人に見えないんだよね」

「エネルギーに満ち溢れていて、元気で明るい人に見える」

そう言ってくれた「Iちゃん」に対して、

『それは、頑張ってそう演じてるからだよ』
『普段の私の様子(体調不良の時)を見たら
 そんなこと言えない』

と私は一瞬思った。


そして『Iちゃん』は続ける。

「私にはその人の本質が見える」
「どう見ても、えみちゃんの今の姿は
 本来の姿ではないよ」

と。

嬉しい反面。

『そう言われても何年も自分を変えたくても
 変えられなかったんだよ...
 そうなりたいってずっと思ってたけどさ』

と心の中で呟いている。

さらに、

Iちゃん「えみちゃんさ、
     その体調不良、自分でやってるとしたらどう?」

私 『え。。。。。。。。』


そんなはずないじゃん!!

だった、自分でこの状態にしてるとしたら、
ものすごく嫌なんだからとっくにやめてる。

本当に具合が悪くなってるんだよ!
頭も痛くなるし、
吐いたことも、
倒れたこともある。

自分でやりたくてやってるわけないじゃん!!!!

ショックが大きすぎて。
どうしてもその言葉が受け入れられなかった。


でも、不思議と瞬間的に

「そうだったとしたら…」

そんな疑いも自分の中に生まれてきた。

「やりたくてやってるんだら、
 やめることも出来るんじゃないか」

よくよく聞くと、

『Iちゃん』は、
魂の声を聞くコーチングを行っている人だった。

私はそんなことも全く知らずに、
なんとなく
「ランチしてみたい」
「話をしてみたい」
との心の声を採用し、
勇気を出してランチに誘った。


その後も、『Iちゃん』との会話は続く…


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