🫑ワールド・ピーマン・クラシック〜世界6カ国のピーマン料理を食べ比べてみた〜
食材縛りで世界各国の料理のおいしさを比べる新企画、スタートです!
第一回はピーマンにフォーカスして、世界6カ国のご自慢料理をおいしく食べ比べてみました!
●たくさんあるなら食べ比べるしかないじゃない!
とある日曜日。お昼ご飯は何にしようかな〜と冷蔵庫を開けると、夏野菜の代表であるピーマンが野菜室を大幅に侵略していました。
ふと気になって数えてみたところ、なんとその数14個!

いつも通り”異国ごはん、わたし流。”の記事としてどこかの国の料理を作ろうとしたのですが、
“これ、世界のピーマン料理を試して食べ比べしてみたらおもしろいのでは?”と天から新企画案のささやきが聞こえてきました。
やると決めたら猪突猛進なわたし。
早速ピーマン料理を探してみたところ、世界のあちこちで個性的なレシピがもりだくさん!
そんなこんなで満を持して世界ピーマン料理選手権、その名もワールド・ピーマン・クラシックを実況中継でお届けします!
●ワールド・ピーマン・クラシック、開幕!
世界各国のピーマン料理が一堂に会する一大イベント、ワールド・ピーマン・クラシック、いよいよ開幕です!
会場はキッチン、観客は私ひとり。
そして選手は、冷蔵庫から続々と送り込まれてくるピーマンたちです。
果たして栄冠を手にするのはどの国なのか!?
負けられない戦いのスタートです!
プワーーーーーー📣(開始の音)
●出場国紹介
まずは本日の出場国をご紹介しましょう!
今大会には、世界6カ国から精鋭たちが集結しました。
まずは素材の持ち味を最大限に引き出す
「素材部門」の3カ国、スターティングメンバーの入場です!
🇨🇳中国代表、フーピーツインジャオ
焼きピーマン+甘酸っぱいタレ
🇪🇸スペイン代表、ピミエントス・デ・パドロン
焼きピーマン+オリーブオイル+塩
🇦🇷アルゼンチン代表、モロン・アサード
丸焼きピーマン+マリネ液

赤ピーマンだらけになった)
続いては、他の食材とのコンビネーションで勝負する「プラスα部門」の3カ国!
🇹🇷トルコ代表、ストリュ・ビベル
ピーマン+ミルク+チーズ煮
🇧🇦ボスニア・ヘルツェゴビナ代表、パプリケ・プニェ・シロム
ピーマン+卵+チーズ詰め
🇲🇦モロッコ代表、タクトゥーカ
丸焼きピーマン+トマト+クミン煮
ちなみにピーマンは英語で“Bell Pepper”なので、World Bell Pepper Classic、つまり略してWBC。
偶然ではありますが、本場WBCに負けない、ピーマン料理の熱い戦いが繰り広げられる予感です!
●白熱の試合開始!
さあ試合開始、プレイボール!
素材部門のトップバッターは中国代表、虎皮青椒(フーピーツインジャオ)!
ピーマンの皮に「虎皮」模様がつくまで焼き、調味料を投入して完成です。
中国代表、幸先のいいスタートを切りました!
続いてはスペイン代表、ピミエントス・デ・パドロン!
オリーブオイルでピーマンをじっくり焼き、仕上げに粗塩を振るだけという超シンプルな戦術です。
スペイン代表、ここは小細工なしの正面突破です!
お次はアルゼンチン代表、モロン・アサード。
ピーマンを真っ黒になるまで焼いて皮をむき、オリーブオイルやビネガーでマリネします。
ここで一気にスモーキーな攻撃を仕掛けてきました!

期待が高まります!
ここで登場、プラスα部門、トルコ代表ストリュ・ビベル!
炒めたピーマンを牛乳と小麦粉で煮込み、チーズを加えて仕上げます。最後にはパプリカバターをジュワッとかけるという、強力な援軍を投入してきました!
続いてボスニア・ヘルツェゴビナ代表、パプリケ・プニェ・シロム!
チーズと卵を混ぜたフィリングをピーマンに詰め、オーブンでこんがり焼き上げます。
これは内側から攻める作戦です!
そして最後はモロッコ代表、タクトゥーカ!
焼いて皮をむいたピーマンを、トマトやニンニク、クミンなどと一緒に煮込みます。
スパイスという強力な助っ人を連れての登場です!

吉と出るか?!
●ハーフタイムと思わぬアクシデント?!
さあ、ここで一旦ハーフタイムです。……と言いたいところですが、選手たちはまだまだ調理中。
そして会場では、思わぬアクシデントが発生しています。
暑い。
とにかく暑い。
フライパン、エアフライヤー、グリル。
6カ国の料理を一気に作る我が家のキッチンは、もはや灼熱のスタジアムと化しています。
ハーフタイムショーさながらビヨンセが出てきて踊り始めてもおかしくないくらいの熱量!(物理)
まあ、視線を注いでいるのは焼いているピーマンなんですけどね。

ここで選手たちを一旦休ませ……たいところですが、私も一旦休ませてください。
さすがに6カ国分を同時に作るのは大変すぎて、ランチにするはずが延長戦になり、
ディナーにスライド。
ピーマンたちだけでなく、私の体力との戦いにもなっております。
●おいしさ比較レビュー!
さて、ここからが勝負どころ!
実食スタートです!
果たしてそれぞれのおいしさはいかに?!
・素材部門編
🇨🇳 中国 虎皮青椒(フーピーツインジャオ)

パリッと仕上がったピーマンを口に入れると……これは白米が欲しくなる!!
甘酸っぱいタレがしっかり絡み、焼いたことで引き出された甘みと、ピーマン特有のほろ苦さが絶妙です。
ニンニクの香りも食欲をそそり、これはいきなり得点圏に入ってきました!
🇪🇸スペイン ピミエントス・デ・パドロン

本大会唯一のピーマン丸ごと調理。
一口齧ると……これは強い!!
オリーブオイルと塩だけとは思えない、ピーマンそのものの甘みと旨みが広がります。
いやあ、これは見事ですね!
シンプルな戦術で、素材のポテンシャルを最大限に引き出しています。
🇦🇷 アルゼンチン モロン・アサード

おおっ、これは甘い!
真っ黒になるまで焼いたことで、ピーマンのフルーティーな甘みとジューシーさが際立っています。
お酢の爽やかな酸味に、スモーキーな香りも加わって、お酒が進む一品。
アルゼンチン代表、ここで一気に存在感を見せてきました!
・プラスα部門編
🇹🇷トルコ ストリュ・ビベル

トロトロのミルキーなソースに、ピーマンの食感がいいアクセントになっています!
仕上げのパプリカバターも効いて、まるでグラタンのような味わい。
トルコ代表、ここで強烈な追い上げです!
🇧🇦 ボスニア・ヘルツェゴビナ パプリケ・プニェ・シロム

チーズと卵のふわふわ感を、甘いピーマンが包み込んでいます。
手でパクッと食べられる手軽さもポイント。
ここでフィンガーフードとしての強みを見せてきました!
🇲🇦 モロッコ タクトゥーカ

最後の一品はスパイスが効いている!
クミンとトマトの風味に、焼いたピーマンの甘みが見事にマッチしています。
トマトの程よい酸味も加わって、これはパンが止まらない味!
モロッコ代表、スパイスを武器に堂々のフィニッシュです!

●WBC、気になるその結果は?
さあ、全6カ国の熱戦が終了しました!
いよいよ運命の結果発表です!
審査員は私ひとり。完全なる独断と偏見による判定ですが、果たして栄冠を手にするのはどの国なのか!?
まずは第3位から発表です!
第3位!アルゼンチン、モロン・アサード!

皮が真っ黒になるまで焼いたピーマンの、驚くほどフルーティーな甘みとジューシーさが光りました。
スモーキーな風味とお酢の酸味も相性抜群。
お酒との相性も高く評価され、見事表彰台入りです!
第2位!トルコ、ストリュ・ビベル!

ここで伏兵、トルコが来たーーー!
ミルキーで濃厚なソースとピーマンの組み合わせが想像以上に好相性。
意外性という武器を存分に発揮し、堂々の銀メダルです!
さあ、残るはあと一つ!
栄えある第1位は――!?
ドゥルルルルルル…🥁🥁🥁🥁🥁
出たーーー!!スペイン、金メダルです!!!

ワーーーーッ👏👏👏
いやーーー、この結果、誰が予測できたでしょうか?
これだけ手間暇かけた精鋭たちを差し置いて、
優勝したのはまさかの
「焼いて塩かけただけのやつ」。
調理法も味付けも、まるで人類の原点。
シンプル・イズ・ベストを地で行くスペイン代表が、見事王座を獲得しました!
おめでとうございます!

圧巻の優勝です!!
●WBC閉会式
こうして、長い戦いの幕が下りました。
最後は優勝国・スペインの国歌――『国王行進曲(Marcha Real)』とともに、ワールド・ピーマン・クラシック閉会です。
みなさま、応援いただきありがとうございました!
……。
なぜ私は日曜日の夜に、一人でピーマン料理を6カ国分作った挙句、スペイン国歌を聴いているのでしょうか。
我ながらよく分かりません。
そして一番おいしかったのは、まさかの一番簡単に作れたやつ。なんじゃそれ感が否めませんね。
でも丁寧に仕込まれた他の5カ国があったからこそ、ピーマンのシンプルなおいしさがより際立ったのかも!
一気に作るのは大変すぎて途中で投げ出しそうになりましたが(正直もう2度とやらないと思う)、
各国の個性が感じられて、とっても楽しい食べ比べとなりました!
ちなみに、今回一日でピーマン10個くらい食べたので過剰症が心配になり、調べてみたところ
ピーマンにはビタミンCや食物繊維、カリウムなども含まれているそうで、思いがけず健康的な大会となったのでした。
ピーマンで世界に思いを馳せ、そのうえ栄養まで摂れるなんて最高ですね!
6カ国とはいいませんが、読者の皆さまもぜひ試してみてはいかがでしょうか?

出場したことをここに報告いたします。
それでは、次回の選手権でまたお会いしましょう!
