Chirinの猫 さくらのこと
悲しいお知らせなのですが、11月の中旬に、さくちゃんが永眠しました。
正確な年齢はわからないのですが19歳くらいだと思います。
お伝えしなければと思いながらも言葉が見つからず
写真を見ては涙ぐみ、そうこうしている間に1カ月が経ちました。
心配してくださった方すみません。。ようやくnoteがまとまりそうです。

さくちゃんは腎臓病を患っていて、食べても体重が減ってしまうということで、お薬をここ2年半くらい飲んでいました。
鼻水がずるずる出て食欲がなくなり、その度に病院で注射をしてもらうと翌日には食欲も戻る、ということが時々ありました。半年に1回くらい繰り返していたので、10月末に鼻水が出た時も、注射をして、お家で一日休んだらまた元通りの生活になるのだろうと思っていたのですが、朝起きると、フラフラ歩き、水を飲むのも辛そうでした。
またすぐに病院へ行き、今度は3日間入院することになりました。
退院した時、先生から「これ以上の回復は見込めないと思います」と言われました。「毎日連れてきてもらって点滴をすることはできますが、さくらちゃんにも負担になるので、しないという選択もあります、ご家族で話し合ってください」、と。
まさか緩和ケアの段階を考えることになるなんて、1週間前のさくちゃんから全く想像できず、心の整理が追いつきませんでした。
夫と話し合い、病院に通うのはやめて、自宅でできるという皮下点滴をすることにしました。食欲はほとんどなくて、ちゅーるを手に取って近づけると少しだけ舐めたり、ミルクをあげると舐めたりしていました。
寝る時は交代で見守りながら、さくちゃんのトイレを介助したり、ちゅーるをあげたり。
4日ほどそんな生活をしていましたが、食べる量も少ないからか、だんだんと動く量も減り、トイレも上手にできなくなってきたので、おむつをつけてもらうことに。(デニムとチェック柄のおむつは可愛くて、とっても似合っていました)

そこからまた4日ほど経ち、さくちゃんはほとんど起き上がることもなくなり、寝て過ごすようになりました。口元に持っていったちゅーるもシリンジの水も拒否するようになってきました。いよいよ最期が近いのかも‥‥
お気に入りのベッドに寝かせて、暖かい日は、さくちゃんがいつも過ごしていた日のあたる窓辺へ。夜はリビングのソファでみんなで過ごし、寝る時はさくちゃんを囲んで川の字になって眠りました。

そこから数日たち、朝4時頃だったでしょうか。
夫と私の間で寝ていたさくちゃんの体が少し痙攣して、しばらくしたあと、体が動かなくなりました。ピンクだった鼻と肉球がどんどん白くなって、冷たくなっていきました。実は前日の夜中にも痙攣があり、亡くなったかと思って大泣きしていたわたしは、この時は少し冷静にお別れすることができました。
最後は夫と3人川の字で寝ながら看取ることができ(ISSAくんも近くにいました)、お別れの時間をゆっくりとってくれたさくちゃんに、今は感謝です。
生きているうちにこうしてあげればよかった‥という思いは、正直いろいろあります。体重をもっとマメに測ってたら‥とか、最後はお刺身とか好きなもの食べさせてあげたかった‥とか。でも、その頃に(けっこう突飛な話にはなるのですが‥)中国の古いお話で、荘子が亡くなった奥さんのことを〝大いなる天地の部屋に寝そべって眠ろうとしているのに、自分が泣き喚いて邪魔するのはよくない”のようなことを言っていたと聞いて、ゆったりフワフワ気持ちよく眠ろうとするさくちゃんを想像したら、少し気持ちが変わったのでした。
夫の”連れ猫”だったさくちゃんは、福岡県で生まれ、おそらく1歳くらいの時に、夫の当時住んでいた部屋に入ってきたのを保護したそうです。汚れていたので毛がぺったりしていて、初めてシャンプーしたところフワフワモコモコになりびっくりしたそうです。妊娠していたのを気づかず、一度出産もしたそうです。
私はさくちゃんに初めて会ってから8年くらいになるでしょうか。
昔の写真を見ると、毛がモフモフで、畳に寝転がるとアザラシくらいどっしりしていました。
モフモフなのでわかりにくかったですが、そんなさくちゃんも老年期は痩せてきて、最期は2キロを切っていました。確かに写真で比べると小さくなっています。

亡くなった翌日、近くのペットセレモニーで火葬してもらい、さらにさらに小さくなって帰ってきたさくちゃん。今は一緒に暮らした唯一の子ども、きなこちゃんと一緒に並んでいます。
ノラ猫として育ち、子供を産んで育て、福岡や大阪、兵庫、石川といろいろな場所で生きてきた、本当にたくましく、美しい猫ばあちゃん。
昨年末に来たやんちゃな弟分ISSAの面倒をみてくれたり、震災の時は一緒に逃げたり、Chirinがオープンした6月からは看板猫としてお客さんにたくさん可愛がってもらいました。
これからもさくちゃんはレジェンドとして、Chirinの看板猫をしてもらいたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
さくちゃんありがとう!
また毛皮を変えて、うちに戻ってきてね。

