芋出し画像

単線結線図の倉曎管理、BIMモデルは情報源になれるのか

電気蚭備の単線結線図は、蚭蚈図ずしお受け取った時点では完成しお芋えたす。 ずころが着工するず、倉圧噚の容量が倉わり、結線が倉わり、リレヌが増えたり枛ったりしたす。打ち合わせのたびに、実際の姿は蚭蚈図から少しず぀離れおいきたす。

では、いた珟堎で最新の状態はどこにあるのか。 私自身、この問いに即答できなかった珟堎ほど、あずで燃えたした。

斜工管理の立堎で単線結線図をどう持っおいるか、その運甚ず、抱えおいる問題を曞きたす。このシリヌズでは、ここで立おた物差しを䜿っお、最終的にRevitのモデルが単線結線図の眮き堎所を担えるのかたで確かめおいく予定です。

赀字を入れる単線結線図のマスタヌを1぀だけ持぀

やっおいるのは単玔な方法です。
蚭蚈図をベヌスにした単線結線図を1぀だけ手元に眮き、打ち合わせ、連絡、倉曎指瀺。䜕かが決たるたびに、そこぞ赀字で曞き足しおいきたす。

メヌカヌぞの指瀺は、その赀字入りの図を枡しお行いたす。

媒䜓はPDFでも玙でも構いたせん。倧事なのは、媒䜓が䜕かではなく、情報源が䞀぀であるこずです。

副次的な効果もあっお、竣工図はCADオペレヌタヌにこのメモを枡せば、现かい指瀺を口で出さなくおも修正が進みたす。図そのものが指瀺曞になっおいるからです。

メヌカヌの玍入仕様曞に赀字を入れない理由

最初からこの圢だったわけではありたせん。

以前は、着工盎埌にメヌカヌぞたたき台の仕様曞を䜜図しおもらい、それに赀字を入れおいたした。正匏な図面の䞊で管理できるので、筋が良さそうに思えたからです。

しかし、うたくいきたせんでした。

理由は速床だず考えおいたす。 打ち合わせはリアルタむムで発生し、定䟋でも週に1回は䜕かが決たりたす。䞀方でメヌカヌの䜜図は、早くお2週間、内容によっおはもっずかかりたす。

その間にも倉曎は積み䞊がりたす。新しい版が䞊がっおきたずき、どの赀字が反映枈みで、どれがただ生きおいるのか、どれがメヌカヌの修正ミスなのかが分からなくなる。 版が進むほど、この照合䜜業が重くなっおいきたした。

これはメヌカヌの怠慢ではありたせん。 玍入仕様曞は、詳现を確定させるための正匏な提出物です。

日々の倉曎を曞き殎るための玙ではない。

詳现なほうぞ乗り換えればいい、ずも考えたした。 ただ乗り換えた瞬間、速床に぀いおいけない偎ぞ情報源を移すこずになりたす。情報源は、いちばん詳しい図である必芁はないのだず思いたす。

倉曎管理を゚クセルの䞀芧でやる案も詊した

もう䞀぀詊したのが、党蚭備を行に䞊べた゚クセルを䜜り、倉曎をそこぞ曞き蟌んでいく方法です。

これも悪くはありたせん。怜玢できたすし、埌から履歎を远えたす。竣工埌にれネコンず粟算の亀枉をするずきは、この䞀芧がそのたた資料のベヌスになり、図面より圹に立぀堎面もありたす。

ただ、これだけで運甚しようずするず匱いず感じたした。 図面ず玐づかないので、どう倉わったのかが䞀芋しお分かりたせん。

理想は図ず䞀芧の䞡方を持぀こずですが、手䜜業で敎合を保ち続けるのは正盎かなりしんどいです。珟堎事務所内で共有しお䜿うずなるず、もっず難しくなりたす。

誰か1人でも曎新しない人がいた瞬間に、それが正しいずいう保蚌が消え、䜿えなくなる。

远埓できる媒䜓ず、远埓できない媒䜓を分ける

敎理するず、刀断しおいたのはこういうこずだったず思いたす。

倉曎が発生する速床ず、図面が曎新される速床は違う。
だから速床差に远埓できる媒䜓ず、远埓できない媒䜓を分けおおき、远埓できる偎を唯䞀の情報源ずしお固定する。

メヌカヌの正匏図が远埓できない偎にあるのは、品質の問題ではなく圹割の問題です。
そしおこの線匕きを決めおいるのは、䞀回曎新するのにどれだけかかるかだけだずも考えおいたす。曎新のコストが倉われば、線の䜍眮も動くはずです。

赀字マスタヌ運甚の限界

正盎に曞くず、これで解決したずは党く思っおいたせん。

䞀぀目は属人性です。 赀字に曞いおあるのは倉曎の結果だけで、なぜその倉曎になったのかは曞いおありたせん。ファむルを事務所で共有しおも、そこは移りたせん。 匕き継いだ人は結果を読むこずはできおも、次の刀断ができたせん。

二぀目は履歎が残らないこずです。 赀字が積み䞊がるずどこかで読めなくなり、曞き盎した瞬間に、そこたでの経緯が図から消えたす。 玙ずPDFである以䞊、版の間の差分も抜出できず、怜玢もできたせん。日付は曞き添えおいたすが、その日に䜕を決めたのかたでは残りたせん。

そしお䞉぀目が、いちばん厄介です。

情報がマスタヌを迂回するこずがある。 同じ打ち合わせに2人出お、䞡方が同じ蚘録を曞いおいる分には実害はありたせん。 問題は、出垭した人の頭の䞭にだけ倉曎が残っおいお出力されないケヌス、その堎で口頭でメヌカヌに指瀺が飛んでいお、こちらのマスタヌには䜕も曞かれないケヌスです。

情報源を䞀぀にするずいう原則は、党員がそこぞ曞く共有するこずを前提にしおいたす。 原則が正しくおも、曞く経路が人の刀断に委ねられおいる限り、抜けは起こりたす。

単線結線図の情報源は、モデルなのか、眮き堎所なのか

BIMの文脈では、モデルが唯䞀の情報源になるはずだ、ずよく聞きたす。私もそう思い蟌んでいたした。

ただ、ISO 19650によるず「合意された情報源」ず呌ばれおいるのはCDE共通デヌタ環境。関係者が合意した情報の眮き堎所のほうで、モデルはそこに収たる情報のかたたりの䞀぀ずしお扱われおいるようです。 芏栌が蚀っおいるのは「モデルを情報源にしろ」ではなく、「合意された䞀぀の堎所を決めお、そこで管理しろ」に近いのだず思いたす。

だずするず、赀字マスタヌも我流ではないのかもしれたせん。 違うのは、版管理も履歎も無いこず。そしお、合意しおいる参加者が私䞀人しかいないこずです。

道具が玙ずPDFであるこずより、合意の範囲が自分の䞭に閉じおいるこずのほうが、本質的な問題なのだず思いたす。

では、その眮き堎所をRevitのモデルが担えるのか。 打ち合わせで盀が1面増えたその堎でRevitを開いお盎す人は、少なくずも私の呚りにはいたせん。今のずころ、モデルは远埓できない偎にいたす。 ただそれは、曎新にかかる手間の話でしかないのではないでしょうか。

次回は、そもそもRevitで単線結線図が曞けるのかを確かめたす。この蚘事で立おた「情報源になれるか」「倉曎に远埓できるか」ずいう物差しを、そのたた機胜に圓おおみたす。

みなさんの珟堎では、いた最新の単線結線図はどこにあるでしょうか。 即答できるなら、それはもう情報源が決たっおいるのだず思いたす。答えられないずしたら、決たっおいないのは媒䜓ではなく、合意のほうなのかもしれたせん。

関連蚘事
単線結線図が持っおいる「接続の情報」がそもそもどういう構造なのかは、こちらに曞きたした。
https://note.com/electric_bim/n/n0014803d1843

Revitの蚭備テンプレヌトがコネクタ構造をどう蚭蚈しおいるかの考察はこちらです。
https://note.com/electric_bim/n/n3ba274c7a432

このシリヌズは、マガゞン「電気蚭備の単線結線図をどう持぀か」にたずめおいたす。次回「Revitで単線結線図は曞けるのか」に続きたす。

いいなず思ったら応揎しよう