うちの娘、ミニ妻。

うちの3歳の娘が、最近ちょっと妻に似てきた。
顔の話ではない。
私への注意の仕方が、そっくりなのだ。
「パパ、歩きながら歯磨きしないよ」
「パパ、足で引き出し閉めないよ」
「パパ、もうお菓子食べたでしょ」
これ、全部もともとは私が娘に言っていることだ。
将来恥ずかしい思いをしてほしくないので、日々せっせと注意している。
ところが最近、それが全部こちらに返ってくる。
特大のブーメランである。
しかも、ただ同じことを言ってくるわけではない。
言い方が、妻そっくりなのだ。
怒らない。
責めない。
ニコッと笑って、こちらが自然と行動を改めるように言ってくる。
「パパ? 哺乳瓶が足りないよ?😊」
みたいな感じだ。
……え?
と思う。
思うのだが、なぜか全然嫌な気持ちにならない。
むしろ、
「あ、そうだった」
と素直に動いてしまう。
完全にコントロールされている。
先日もそうだった。
娘が向こうの部屋にいる。
私は、今なら大丈夫だろうと思って、お菓子をつまみ食いした。
一個だけ。
口に入れた瞬間、視線を感じた。
くっ!何者!?
振り返ると、いた。
娘だ。
「パパ、何食べてるのー?😊」
……なぜわかった。
私は、娘が見ていないことを確認していたはずなのに。
それでも、妻のような笑顔で聞かれると、
「いや、これは……」
と説明したくなる。
もちろん、説明することなど何もない。
別の日。
娘は髪を乾かしていた。
私は歯を磨きながら、ふらっとリビングへ移動した。
歯を磨きながら歩く。
その瞬間。
ガチャ。(確定演出)
「パパ? 歯磨きしてるときは、止まって😊」
なぜわかった。
なぜ私の次の一手が読める。
私は3歳児に、行動パターンを完全に把握されている。
まるで妻の特殊能力そのものだ。
掌の上感。
それをこの世に生を受けて3年という短い月日で体得したのである。
そして私は、娘の顔を見つめる。
「……よく気づいたな」
そんな荘厳な師匠のような眼差しで見つめる。
娘は不思議そうにこちらを見つめ返す。
「なににやけてるんだ?」
という顔をしている。
すまない。
パパは元から、そういう顔なのだ。
今回は、空手家パパさんから「エッセイしりとり」のバトンをいただきました。
こういう、誰かから突然バトンが届いて、
「じゃあ、やります!」
とすぐ乗っかれる遊びが、私は結構好きです。
そして、この楽しい遊び場を作ってくれたのがマイキーさん。
「エッセイをしりとりでつないでみよう」
という発想だけでも面白いのに、賞金まで出す。
人を巻き込んで、楽しませて、気づいたら自分も書いている。
こういう人がいるから、クリエイター同士のつながりって面白いんだと思います。
ちなみに、空手家パパさんもマイキーさんも、私が企画している「クリエイター図鑑」にも参加してくれています。


結局、今回も人からもらったご縁で、また一つ文章を書くことができました。
空手家パパさん、バトンをありがとうございます!
マイキーさん、こんな楽しい企画をありがとうございます!!
さて、次は誰のところにバトンが転がっていくのか。
私はそっと置いておきます。
拾ってくれる人がいたら、うれしいです。
押忍!
▼クリエイター図鑑、絶賛開催中


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