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「書くことをやめない」という選択

ライターという仕事は、「自分のペースで働けて、文章を書くだけでお金が稼げる」と考える人がいるかもしれません。でも現実は、不安定で厳しい場面もあります。依頼が急に減ったり、収入が途絶えたりして、この先やっていけるのか不安になる瞬間も多いものです。やめようと思った人も少なくないはず。実は僕もその一人でした。直近では、今年の3月にライターをやめようと本気で思いました。

「もうやめる」なんてnoteを書いたにもかかわらず、僕は今もライターをしています。

気づけばライターを続けて10年以上が経ちました。決して実力や自信があったからではありません。特別に地頭がいいわけでもなく、文章力に優れているわけでもない。今でも苦手なことはたくさんあります。それでもここまでやってこられた理由をひとつ挙げるとすれば、「書くことをやめなかったから」だと心から思います。

締め切りに追われ、収入が不安定になり、壮絶な赤字で自信をなくしたこともありました。収入が低すぎて借金をしたこともあれば、手元の一万円で何日もやりくりした日々を送ったことも。仕事がなくて不安に押しつぶされそうになった時期もありました。これは本当につらい…。ちょっとだけ度胸はついたかもしれません。

それでも、とにかく書き続けました。何十回もやめたくなりましたが、最終的には「書くこと」を選んできたのです。

僕はなぜライターを続けることができたのか。

実際には「家族がいたので生活を支えなければ」という気持ちがあり、続けざるをえなかった面もあります。でも、生活のためだけではライターを続けることはできなかったはず。根本には「続けた先にしか見えない景色がある」という信念がありました。

不思議なもので、ライターとして実績を積んでいくと、想像もしていなかったことが起こり始めました。ライターを始めた頃には予想もしなかった内容の執筆依頼が舞い込みましたし、自分のSNS経由でのお仕事依頼をいただくことが増えたんです。「え、この投稿を見てご連絡をくださったんですか!?」と驚いたこともあります。

どのような仕事でもそうだと思いますが、ライターという仕事も積み重ねが大切です。続けた年月や案件の数だけ信頼や実績が蓄積され、それが次の仕事につながっていく。「継続は力なり」の言葉の通り、経験を重ねるとできることが少しずつ増えていきました。

企画を立てる、編集をする、インタビューをする、ブックライティングで本を一冊書くなど、幅広い仕事に対応できるようになったのは、積み重ねがあったからです。やがて予期せぬ出来事にも落ち着いて判断できるようになり、腰を据えて取り組めるようになりました。

さらに、経験を積むうちに人とのつながりが生まれ、仕事を任せてくださる方も少しずつ増えていきました。本当にありがたいことです。続けてきたからこそ出会えた人がいて、関わることができた案件があります。

もちろん、続けたからといって必ずうまくいくわけではありません。稼げる保証もない。それでも未来を信じて、あるいは僕の場合はただ書くことが好きだったからかもしれませんが、とにかく書き続けてきました。

ひとつ信じているのは、書き続けた人にしか見えない景色があるということです。たとえ状況が厳しくても手を止めない。その先にこそ、書くことの楽しさが待っている。僕はそう信じています。

お読みくださりありがとうございました。
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そのべゆういち
charoma0701@gmail.com

◼︎日常の様子を綴ったマガジン「おはよう!そのべ」を書いています。

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