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謝ることは負けではない

最初にお伝えしたいのは、これはすべての先生に当てはまる話ではありません。子どもたちに真摯に向き合い、保護者と一緒に問題を解決しようと努力されている先生がたくさんいることも知っています。
その一方で、いじめや学校でのトラブルを経験した保護者の方々からお話を伺うと、共通して聞かれることがあります。

それは「学校の先生はなかなか謝らない」ということです。

誰でも間違えることはあります。
先生だからといって、すべてを完璧にこなせるわけではありません。
人間ですから、判断を誤ることもあれば、伝え方を間違えることもあります。

本来であれば、そのような時に「申し訳ありませんでした」「確認不足でした」と一言伝えられれば、それだけで関係が修復に向かうことも少なくありません。
ところが実際には、謝るのではなく説明が変わったり、話がすり替わったり、時には事実そのものが違う形で伝えられることがあります。
その結果、小さな問題だったはずのことが大きな問題へと発展し、保護者との信頼関係も失われてしまうのです。

なぜ、このようなことが起きるのでしょうか。

その背景には「先生はいつも正しくなければならない」という職業上のプレッシャーもあるのではないかと感じています。
教える立場だからこそ、自分の非を認めにくい。
謝ることが、自分の立場を弱くするように感じてしまう。
そんな空気があるのかもしれません。

でも、本当にそうでしょうか。

子どもたちには「間違えたらごめんねと言おう」「素直に謝ることは大切だよ」と教えているはずです。
大人も同じではないでしょうか。

「ごめんなさい。」

その一言があれば、防げた対立や、救われた保護者、そして子どもたちもいたのではないかと思うことがあります。

逆に、小さな間違いを認められず、嘘や言い訳を重ねてしまえば、保護者は「なぜそこまで隠そうとするのだろう」と疑問を抱き、さらに説明を求めるようになります。
結果として、学校も保護者も苦しい状況になってしまいます。
謝ることに勝ちも負けもありません。
大切なのは、誰が正しいかではなく、どうすれば子どもにとってより良い環境をつくれるかということです。
その原点を忘れずに、大人同士が素直に向き合える学校が少しずつでも増えていくことを、心から願っています。

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