ジョゼ・モウリーニョ~熱狂と狂乱~
〜9月15日 20:30
ジョゼ・モウリーニョが13年ぶりにレアルマドリーに帰還した。
この間サンティアゴ・ベルナベウには実質一度も姿を現すことはなかった彼。
ここ2年、伴わない結果ばかりか揉め事が数多く取り沙汰され、辟易していたマドリディスタにとっては、最後の縋りたい藁かもしれない。
しかしここ数年はCLで指揮することすらなく、全盛期を過ぎたともいわれる彼をどこまで信じてよいのであろうか?
第一次政権での彼は巨大な功績と、大きな傷跡を残し嵐のように去っていった。
ここではその前回政権時の私の記憶を呼び起こすので、
今シーズン起こりうることを予想する糧としてもらえればと思う。
宿敵の席巻と就任前夜
時は2009年。ペップ・グアルディオラの出現とティキタカはスペインのみならず、欧州を席巻していた。前人未踏の6冠という結果だけでなく、そのプレースタイルによって世界中から絶賛されていた。
そんな中でフロレンティーノペレスが会長に復帰し、レアルマドリーは前代未聞の超大型補強を敢行。ベンゼマ、シャビ・アロンソ、アルベロアにカカとクラブの悲願だったクリスティアーノ・ロナウドという2人のバロンドーラーを一夏で手中に収めていた。
しかしその年の指揮官ペジェグリーニはCLはラウンド16でリヨンに屈し、リーガでも勝ち点96を積み上げながらクラシコで勝つことができず無冠に終わっていた。
その年のCL決勝の舞台はサンティアゴ・ベルナベウ。
破竹の勢いで進撃するバルセロナを止めるチームはないかのように思えた。
宿敵にホームでビッグイヤー、それもCL史上初の2連覇を成し遂げられるというこれ以上ない屈辱がマドリディスタにも、当然ペレスにも現実問題として迫り、焦燥感はこれ以上ないほどに達していた。
そのバルサを打ち破ったのがモウリーニョだった。
当時インテルの指揮官だった「スペシャルワン」は、CLベスト4にて
大型補強によってマドリーを追われたスナイデルの活躍もありミラノで勝利。カンプノウでのセカンドレグはシメオネも真っ青の文字通り「バスを停める」ドン引き戦術でリードを守りきり、ファイナルに駒を進めていた。
その時のマドリディスタの安堵の空気感は、以後今にいたるまでの16年間も似たような事例がないほどのものであった。
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