見出し画像

Moviegoer 本格始動


㊸Instagramは

どちらかというと、写真や動画の視覚表現が求められるものなので、長々と映画関連記事を書くならnoteに限ると、ある大学生のアドヴァイスを得て、今回からこちらで綴ることにした。Instagramで(㊷まで)ご覧くださった皆様も引き続きよろしく🤓❗️

慣れない仕事を始めてしまい、心穏やかならぬ状況を自ら招き、2か月も大好きな映画のことを考えられないなんて!一体どうしたことか!?“

“Every sigh is a step away from happiness.”

そんなとき、同僚が掛けてくれたこのひと言“で久方ぶりに何もかも忘れて映画と向き合ってみようと思ったのだ。それも聖夜に心静かにと…。だが、一朝一夕にはいかないもの。そこで自分への期待値を70%にまで下げてみる(決して完璧主義者ではないし、そんなの無理なことには薄々気付いている)ことにする。

I'm Still Here(Ainda Estou Aqui )

今回取り上げる作品だ。お盆の頃に観たので4ヶ月の時間が経過している上、ラテンアメリカに関する事前知識がないので、記憶を呼び起こしながらとなる。

妻エウニセ(Eunice Paiva)を演じるFernanda Torresの遠くを見る眼差しが気になる

Brazil❲Brasil❳に


1964年の軍事クーデターから1985年の民政移管まで、軍事独裁政権の時代があったことを知ってる?米ソ冷戦の産物である。第二次世界大戦後、南米諸国は一応民主主義が機能していたが、突如、次々と独裁政権が生まれ始め、ブラジルでは1964年に無血クーデターによって、ブランコ政権ができた。そして、それまでの憲法が骨抜きにされ、反対派を弾圧。逮捕された人々は拷問され、行方が分からなくなった。

1980年代になって、これも突如、南米諸国は民主主義政権に戻っていった。軍事政権下に行われた人権侵害に関して、ブラジルでは軍事体制から民主主義体制にスムーズな移行を行なうために、*“アムネスティ法”が制定され、この法律によって軍事政権下に行なわれた人権侵害の加害者が罪を問われないという状況が現出。人権侵害の実態解明は今も進んでいないという。
*アムネスティ法=アムネスティ·インターナショナルという国際NGOが各国政府に対し、人権保護のために国際人権法に準拠した法改正や政策見直しを求める活動。

物語(実話)は軍事独裁政権下のリオデジャネイロから始まる

先に述べた事前知識がなくても、台詞で把握できるように制作されているので、ご安心を!ただ、物語をより理解したい諸氏におかれましては、次の学術書をご覧あれ!

『アイム・スティル・ヒア』と『1964年ブラジル·      クーデターと民主体制の崩壊』(橘生子著 花伝社 2025)

美しい浜辺の街で5人の子どもと暮らしていたパイヴァー家の日常は穏やかそのものだったが、ある日突然、父のルーベンスが軍警察に連行された。左派グループとの関係を疑われたのだ。さらに妻のエウニセと娘の一人も拘束され、軍の施設で長期間尋問を受けることに。釈放後もルーベンスの行方はようとして掴めず、エウニセは数十年に渡り消息を探し求めるのだ。

原作は5人姉弟の4番目の息子マルセロ·パイヴァーが重度の認知症を患うエウニセの記憶を留めるために綴った、抗えない権力に立ち向かう一人の女性の愛の物語だ。過去と向き合い、語り継ぐことの尊さ、それを未来の希望に繋いていく映画と言える。ブラジルにおいても、若い世代では、教科書のなかのものでしかなかった歴史が家族の記憶と結びついてきた。ブラジル映画界でも、「自国の映画に誇りが持てるようになった」との声が上がっていると言う。

監督は

ウォルター・サレス。この映画でアカデミー賞国際長編映画賞に輝いた。『モーターサイクル・ダイアリーズ』でエルネスト・ゲバラの若き日の南米旅行記を描いたと聞いて、なるほどと合点がいった方も多いだろう。因みにロバート・レッドフォードが製作総指揮に関わっていたことを付記しておこう。

南米社会の現実を目の当たりにするゲバラ
フェルナンダ·トーレス
ブラジル人女優として2番目に
アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた

極々個人的な意見だが

フェルナンダ·トーレスを観ていたら、イギリスの大女優ヘレン・ミレン(最近では『ホワイトバードはじまりのワンダー』に出演)を彷彿とさせられた。

作家としても活躍している

除夜の鐘が鳴り終わるまでにはと思っていたが、なんとか間に合った。来年は25日に書くぞー‼️

#imstillhere #アイムスティルヒア#軍事政権#brasil#moviegoer

いいなと思ったら応援しよう!