神様を巡る日本の神社⛩️|奈良県・綱越神社(大神神社 摂社)






1. 御祭神
祓戸大神(はらえどのおおかみ)
(瀬織津姫・速開津姫・気吹戸主・速佐須良姫の四柱を総称した神様)
◉神格
祓い・禊(みそぎ)を司る神々
◉解説
祓戸大神は、日々の暮らしの中で知らず知らずのうちに積み重ねてしまった罪や穢れ、心身の滞りを祓い清め、本来の清らかな姿へ戻してくださる神様です。
神社へ参拝する前に心身を整える「祓い」の神として、古くから篤く信仰されてきました。
2. 御利益
* 厄除け・厄払い
* 無病息災
* 災難除け
* 心身の浄化
* 開運招福
3. 神社の概要
奈良県桜井市に鎮座する綱越神社(つなこしじんじゃ)は、日本最古の神社の一つといわれる大神神社の摂社です。
地元では親しみを込めて「おんぱらさん」と呼ばれ、半年間の罪や穢れを祓う「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」ゆかりの神社として古くから信仰されています。
大神神社の大鳥居近く、南側の一の鳥居へ向かう参道入口付近に鎮座し、古くから参拝者や神職が身を清める「禊の場」として大切な役割を担ってきました。
大神神社へ参拝される際には、ぜひ最初に立ち寄っていただきたいお社です。
4. 歴史・由緒
◉創建
創建年代は明らかではありませんが、大神神社と深い関わりを持つ非常に古い歴史を誇る神社です。
◉歴史・記録
平安時代に編纂された『延喜式神名帳』に記載される延喜式内社であり、859年(貞観元年)には従五位下の神階を授けられた記録が残されています。
◉神事の歴史
かつて大神神社で最も重要とされた「卯の日神事(大神祭)」では、神職や奉仕員が初瀬川で禊を行い、その後、綱越神社で祓いの儀を受けてから本社の祭祀に奉仕していました。
このことからも、綱越神社が古くから「祓い」の神社として大切にされてきたことがうかがえます。
◉社名の由来
「綱越(つなこし)」という社名は、夏に行われる厄払い「夏越(なごし)」が転じたものと伝えられています。
📷【写真:由緒書き】

5. 祭礼・見どころ
◉年中行事・神事
おんぱら祭(夏越の大祓)
◉例祭日
7月31日
毎年7月30日・31日の両日に御祓祭が執り行われ、31日には神馬(しんめ)や特設された大茅の輪(ちのわ)をくぐり、半年間の罪や穢れを祓い、無病息災を祈願します。
◉人形(ひとがた)によるお祓い
おんぱら祭の時期には、人形(ひとがた)を用いた「夏越の大祓」が行われます。
人形に名前や年齢を書き、自分の身体をなでて息を吹きかけることで、半年間の罪や穢れや心身の疲れを人形へ移し、納め処へ納めます。
その後、神職によるお祓いが行われます。
人形は大神神社の授与所のほか、おんぱら祭期間中は綱越神社境内に設けられる案内所でも受けることができます。
◉境内の見どころ
・本殿
檜皮葺(ひわだぶき)の春日造による美しい本殿は、落ち着いた風格を感じさせます。
境内は広々としており、丁寧に手入れが行き届いた清々しい空間が広がっています。
📷【写真:本殿】

6. 実際に参拝して感じたこと
綱越神社へ一歩足を踏み入れた瞬間、境内には澄んだ空気が広がり、とても爽やかな気持ちになりました。風がとても気持ち良かったです。
大神神社のすぐ近くにありながら、境内は驚くほど静かで落ち着いており、ゆっくりと自分自身と向き合える場所です。
派手な装飾はありませんが、その素朴さの中に心地よい温かさがあり、自然と深呼吸したくなりました。
日々の忙しさの中で知らず知らず積み重なった疲れや心の重さを、そっと手放せるような優しい空気が流れています。
大神神社を参拝される際は、本社だけでなく、この綱越神社にもぜひ足を運んでみてください。
7. アクセス・参拝情報
◉所在地
奈良県桜井市三輪1172
◉最寄り駅
JR桜井線(万葉まほろば線)「三輪駅」より徒歩約6分
◉駐車場
あり(大神神社無料駐車場より徒歩約1分)
◉参拝時間
境内自由
◉拝観料
無料
◉社務所
無人
⛩️ 次回予告
次回は、大神神社の末社 「祓戸神社(はらえどじんじゃ)」 をご紹介します。
同じ祓戸大神をお祀りしながらも、綱越神社とは異なる歴史や見どころがあります。
どうぞお楽しみに。
「神様を巡る日本の神社」は、実際に参拝し、歴史や由緒を調べながら、一社一社の魅力をお届けする神社巡りシリーズです。
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