FC岐阜 26-27シーズン 第1節 vsレイラック滋賀 マッチレビュー
第1節(Away) 2026/8/9 18:30 @平和堂HATOスタジアム
レイラック滋賀 0-3 FC岐阜(前半 0-0、後半 0-3)
得点者 50分:閑田 隼人(岐阜)、84分:中村 駿(岐阜)、90分:大串 昇平(岐阜
試合スタッツ
試合ハイライト
1. 両チームのスタメン及びフォーメーション
両チームのスタメンとフォーメーションを示します。岐阜はこれまで通り、ボール保持、非保持共に4-4-2。天皇杯予選から荒木に代えて屋敷を起用。荒木はベンチにも入っていないため、何かしらのアクシデントがあったと思われます。

2. 新たな風を吹き込んだ新加入組
開幕戦は3得点を奪い快勝したFC岐阜。ベースとなるサッカーは変わらないものの、新加入選手がそれぞれ持ち味を発揮してチーム力を底上げしてくれたように感じました。
下図は、GK本吉の一発退場に繋がる43分のシーン。岐阜のビルドアップはこれまで通り2トップが降りてゲームを組み立てますが、このシーンにおいても閑田が降りてビルドアップをサポートします。滋賀CBは降りてくるトップに対してマンマーク気味についてくる傾向にありましたので、前半から屋敷や2トップのどちらかがこの裏へ走りこむシーンが何度かありました。ここまで直接的なチャンスに結びついていませんでしたが、ようやく奏功したのがこのシーンでした。


屋敷の起用法については、私もまさに同様のことを考えていましたので狙い通りの起用だったのだと推測されます。まだ詳細は明らかになっていませんが本吉との接触で負傷したとのことで、軽症であることを祈るばかりです。
続いて、下図は3点目に繋がる89分のシーン。ここでチャンスを創出したのがGK春名。このシーンの前にも大串のチャンスを演出しましたが、春名の正確なキックは岐阜の新たな武器となりつつあります。このロングボール以外にパントキックも非常に正確で、前半に右サイドの滋賀側コーナー付近を目掛けて蹴り込んだシーンが何度かありました。その内のいくつかは相手がクリアに逃げるしかなく、滋賀陣内の奥深くでマイボールにすることに成功しています。自陣から繋ぐことももちろん大事ですが、相手のプレスを受けやすい状態でリスクを回避するためにも、春名のキック精度は今後も必要になると考えます。

そして、2トップの一角に入った閑田も、ビルドアップの出口となる動きや前線からの懸命なプレスといった役割をこなし、加えてJリーグ初得点となる先制点を決めてくれました。どうしても川本に比べられてしまう部分は今後も出てくるかと思いますが、川本を越えるような活躍を見せてくれることを期待しています。
その閑田に代わって交代で入ったのがテル。得点はありませんでしたが、ボールを持った時の何かやってくれそう感はオコ初出場時と同様にあり、また献身的な守備を厭わない選手であり、今後に向けて非常に楽しみな選手ということが分かりました。
3. 快勝するも課題が見えた開幕戦
上述した通り、前半終了間際のGK本吉の退場により数的優位で試合を運び、終わってみれば3-0で快勝した岐阜ですが、課題もいくつか見えてきました。
下図は、本吉退場後の各チームの配置と個人的にこの試合最大のピンチだった80分のシーン。1人退場者を出してからの滋賀は4-4-1でブロックを組んでいましたが、岐阜ボール保持時において、2CBは必ず数的優位になるので、文は最終ラインでサポートする必要が無くなり、一列高い位置にいることが多くありました。すると、文がいた位置はスペースが生じ、滋賀のカウンターの狙いどころとなっていました。80分のシーンはまさにそのスペースを突かれたものでした。
文が上がること自体は、攻撃に厚みを持たせ、滋賀のSHを押し下げることができるので間違った選択ではないと考えますが、ボールの失い方と2CBの守備対応に改善余地があると思われます。
特に、2CB裏への対応は前半から危ない場面がいくつかあり、ギリギリのところで何とか踏みとどまっていました。萩野は久しぶりのCBということで試合勘が戻っていないのだと思いますが、次節以降に対戦するチームは同様の攻撃を狙ってくるのではないかと思われます。羽田不在のいま、早急に改善する必要があると考えます。


攻撃においても、1人退場者が出る前には得点を奪うことが出来ず、また自陣からのビルドアップミスでピンチを迎えることもありました。新加入選手との連携構築も発展途上だと思いますので、試合を重ねていきながらチームとして成長していくことを期待しています。
4. 最後に
上述したような課題はまだまだありますが、まず開幕戦を勝ち切り、勝点3を得たことはチームとして自信になったのではないかと思われます。ただ、百年構想リーグでもありましたが、相手も分析をしてくる中でシーズン通して調子の波というのは必ずあります。近年のシーズンにおいても、最初は好調でも1、2ヶ月後には調子が落ちてくるというのがありましたが、それは数試合で分析がある程度進み、相手が対策できるようになるからです。上述したような弱点を突かれ今のAプランが対策された時に、Bプラン、Cプランを用意して戦えるかがリーグを戦い抜くために必要だと考えますので、今後の戦い方の変化にも注目して見ていきたいと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました。それでは、また次回。
