ガット船とロープ 8.19


 島の行事の時や天候不順の時には沖合よりガット船が戻ってくる。ガット船の停泊位置は決まっているのだが、それを止めるためのロープを見た時、斜めに(クロス)させて結ばれていることに、島の人たちの団結の強さを感じさせられる(普通ならば停泊する際にはまっすぐにロープを伸ばし、相手のロープとクロスすることはない)。
 島の産業を支えるるガット船。採掘された石を運搬する作業であるが、一人では決してできる仕事ではない。ガット船に何人もの乗組員が乗船し、それぞれの持ち場で力を出し切ることで初めて成立する生業であろう。ある働いている人に話を聞くと、作業時間は不規則で、時には昼過ぎに出勤し、一日ガット船に滞在し、帰宅は翌日であったり、遠洋に出たときは、何日も家に戻れなかったりするときもあるらしい。「海の男」でしか分からない大変さである。
 過酷の状況の中も、ガット船とガット船が助け合うことにより、何かあった時に乗り越えられる結束力があるのだろう。斜めに結ばれているロープを見たとき、ふとそのような姿を垣間見ることができた。 

ガット船とロープ

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