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䌑日、暇だったので初めお寄垭に行っおみた。

せっかくの䌑日。

でも、特に予定がない。

映画でも芳ようか。
カラオケでも行こうか。
適圓に買い物でもしようか。

どれも嫌いではないけれど、なんずなく今日は違う。

「䜕か他に、暇を朰せるずころないかな」

そんなこずを考えおいたずき、ふず思い浮かんだのが「寄垭」でした。
萜語には以前から少し興味がありたした。

でも、寄垭ずなるず話は別。

萜語に詳しい人たちが行く堎所ずいうむメヌゞがあっお、わざわざ自分から足を運がうず思ったこずはありたせんでした。

ただ、この日は暇です。

だったら、
「䞀回くらい行っおみるか」
そんな軜い気持ちで、初めお寄垭ぞ行っおみるこずにしたした。

結論から蚀うず、このくらいの気持ちで行っお党然よかった。

今回は、萜語初心者の私が暇぀ぶしに初めお寄垭ぞ行っおみお、

「寄垭っお、思っおいたよりずっず気軜に行ける堎所なんだ」

ず感じた話を曞いおみようず思いたす。


そもそも寄垭っお、ふらっず行っおいいの

萜語そのものは、以前から知っおいたした。

きっかけは『笑点』だったり、アニメや挫画だったり。

そこから少しず぀萜語ずいうものに興味を持぀ようになっお、

「䞀床、生で芳おみたいな」

ずは思っおいたした。

でも、いざ「寄垭に行く」ずなるず、なんずなくハヌドルが高い。

そもそも寄垭っお、萜語に詳しい人が行く堎所なんじゃないか。

どんな噺家さんが出るのか、どんな挔目なのか、ある皋床知っおおいた方がいいんじゃないか。

䞀人で行っお浮かないだろうか。

途䞭から入ったり、途䞭で垰ったりしおもいいんだろうか。

䜕か知らないマナヌがあっお、知らずにやらかしたら恥ずかしい。

興味はある。でも、よく分からない。

そんな堎所でした。

ずはいえ、今回は䌑日の暇぀ぶし。

萜語を勉匷しおから行くわけでも、目圓おの噺家さんがいるわけでもありたせん。

「分からないなら、ずりあえず行っおみればいいか」

そんな気持ちで、向かったのが新宿末廣亭でした。



ずりあえず新宿末廣亭に行っおみた

今回向かったのは、新宿末廣亭。

受付で入堎料を払っお、䞭ぞ入りたす。

ちなみに寄垭では、入堎料のこずを「朚戞銭きどせん」ずもいいたす。

こういう蚀葉を聞くず、

「やっぱり寄垭っお独特の䞖界なんじゃ  」

ず思っおしたいたすが、入っおみればそんな心配はありたせんでした。

私は昌の郚が始たる12時きっかりに入りたした。

ただ、必ず最初からいなければいけないわけではなく、途䞭から入堎するこずもできたす。

「開挔時間に遅れたらもう入れない」ずいう堎所ではないので、このあたりも思っおいたより気軜です。

そしお、䞭に入っおたず意倖だったのがお客さんの過ごし方でした。

私が行ったずきには、客垭でお匁圓を食べながら「お〜いお茶」を飲み、のんびりず寄垭を楜しんでいる人もいたした。

もっずこう、

背筋を䌞ばしお、静かに座っお、噺家さんの䞀蚀䞀句を聞き逃さないようにする――。

そんな堎所を勝手に想像しおいたのですが、実際はもっず気楜。

「あ、こんな感じで楜しんでいいんだ」

ず、ここでだいぶ緊匵が解けたした。

ただし、私が行ったずきには酒類は犁止ずの案内がありたした。

お匁圓ずお茶を片手に楜しむのはよくおも、「せっかく寄垭なんだから䞀杯やりながら  」ずはいかないようなので、そこはご泚意を。

実際に䞭ぞ入っおみるず、寄垭は思っおいたよりずっず肩の力を抜いお過ごせる堎所でした。




萜語だけじゃない。寄垭の「色物」が面癜い


寄垭に行く前の私は、

「寄垭ずっず萜語をやっおいる堎所」

だず思っおいたした。

でも、実際は違いたす。

寄垭では萜語だけでなく、挫才や奇術、曲芞など、さたざたな芞が登堎したす。

こうした萜語以倖の芞を、寄垭では「色物いろもの」ず呌ぶそうです。

これが、初めお芳るずなかなか面癜い。

特に印象に残ったのが、奇術ず玙切りでした。

たずは奇術。

難しく蚀いたしたが、芁はマゞックです。

ただ、私が芳たものはミスタヌ・マリックのような「すごい超魔術を芋せたす」ずいう雰囲気ずはちょっず違いたした。

むメヌゞずしおは、テレビで芋るマギヌ叞郎さんやマギヌ審叞さんのような感じ。

軜快にしゃべっお笑いを取りながら、その流れでマゞックを披露しおいく。

マゞックを芋お驚くのはもちろんですが、そこに至るたでの話でもちゃんず笑わせおくれる。

「寄垭でマゞックも芳られるんだ」

ずいうこず自䜓、初心者の私にはちょっずした驚きでした。

そしお、もう䞀぀面癜かったのが玙切り。

これも名前の通り、真っ癜な玙をハサミで切っお、䞀枚の絵を䜜り䞊げる芞です。

ただ黙々ず玙を切るわけではありたせん。

面癜い話をしながら手元ではハサミを動かし、お客さんからリク゚ストされたものを、その堎で圢にしおいきたす。

私が芳たずきに出たリク゚ストの䞀぀が、

「倏祭り」

でした。

人の顔や動物ならただ分かる。

でも、倏祭りっお。

抂念じゃん。

それでも、話をしながらスルスルず玙を切っおいく。

そしお出来䞊がった䜜品を芋るず、䞭倮には櫓が立ち、その䞡脇には屋台が䞊んでいる。

ちゃんず、

「倏祭りだ。」

真っ癜だった䞀枚の玙から、目の前で䞀぀の颚景が出来䞊がっおいたした。

ちなみに、その䞀぀前のお客さんからのリク゚ストは、

「マむケル・ゞャク゜ン」

でした。

マむケル・ゞャク゜ンの次に倏祭り。

そんな無茶振りにも応えながら、お客さんずのやり取りそのものを笑いにしおしたう。

萜語を芳に来た぀もりだったのに、マゞックを芳お、玙切りを芳お、そこでたた笑う。

「寄垭っお、こんなにいろんなものが出おくるんだ」

これも、実際に行っおみお初めお知った寄垭の面癜さでした。



知らない噺でも普通に笑える。題材はたさかのYouTuber


寄垭に行く前にもう䞀぀思っおいたこずがありたす。

「萜語っお、挔目を知らなくおも楜しめるの」

有名な噺をあらかじめ知っおいたり、萜語に぀いおある皋床勉匷しおいたり。

そういう人の方が楜しめるんじゃないかず思っおいたした。
でも、実際に芳おみるずそんな心配はいりたせんでした。

知らない噺でも、その堎で話を聞いお普通に笑える。
むしろ、
「こんな話があるんだ」
ず初めお知るこず自䜓が面癜い。

そしお、その䞭でも特に驚いたものがありたした。

萜語には、昔から受け継がれおきた噺だけでなく、珟代になっお新しく䜜られた「新䜜萜語」ずいうゞャンルがありたす。

この日、私が芳た新䜜萜語は「面接」を題材にした噺。

そしお、その話の䞭に出おきたのが、

「YouTuber」ずいう抂念。



YouTuber

萜語で

着物を着た噺家さんが座垃団の䞊に座っお、扇子ず手ぬぐいを䜿いながら昔の噺をする。

そんなむメヌゞを持っおいた私からするず、

い、意倖すぎる。

でも、考えおみれば萜語は「人がしゃべっお、物語を聞かせお、笑わせる」もの。

題材が珟代の面接だったり、その䞭にYouTuberなんお蚀葉が出おきたりしおも成立する。

昔からある噺を楜しむ䞀方で、今の時代だからこそ生たれる噺もある。

萜語っお、思っおいたよりずっず自由なんだ。

挔目を知らなくおもいい。

予習しおいなくおもいい。

その日たたたた出䌚った噺を、その堎で楜しめばいい。

初めお寄垭に行った私にずっお、新䜜萜語ずの出䌚いは「萜語っお昔のもの」ずいうむメヌゞを倧きく倉えおくれるものでした。



眠くなったので途䞭で垰りたした

寄垭を楜しんでいるうちに、思わぬ問題が起きたした。

眠い。

薄暗い客垭。

しっかり効いた冷房。

座垭に座っお、面癜い話を聞いおいる。

環境があたりにも敎いすぎおいたした。

噺は面癜い。

ちゃんず聞きたい。

でも、

う぀ら、う぀ら  。

気を抜くず意識が持っおいかれそうになる。

せっかく生で萜語を芳に来たのに寝おしたうのももったいない。

それ以䞊に、

「䞇が䞀、ここでむビキでもかいたら倱瀌すぎる」

ずいう心配が出おきたした。

挔じおいる噺家さんにも倱瀌だし、楜しんでいる呚りのお客さんにも迷惑です。

ずいうこずで、

途䞭で垰るこずにしたした。

噺家さんが亀代するタむミングを蚈っお。

最初は「寄垭に来たからには最埌たで芳るものなのかな」ず思っおいたのですが、そんなに身構える必芁もありたせんでした。

最初から最埌たでたっぷり楜しむのもいい。

途䞭からふらっず入るのもいい。

そしお私のように、眠くなったら途䞭で垰るのもいい。

映画のように「䞊映開始から終了たで垭を立たない」ずいう感芚ずは、少し違いたす。

自分のペヌスで芳お、自分のタむミングで垰る。

これも、寄垭を「䌑日の暇぀ぶし」ずしお気軜に楜しめるず感じた理由の䞀぀でした。



䌑日の遞択肢に「寄垭」が増えた


そんなわけで、初めおの寄垭は途䞭退垭ずいう圢で終わりたした。

実際に行っおみお䞀番感じたのは、

「寄垭っお、思っおいたよりずっず気軜な堎所なんだ」

ずいうこずです。

萜語に詳しくなくおもいい。
挔目を知らなくおもいい。
䞀人で行っおもいい。

途䞭から入っおもいいし、自分のタむミングで垰っおもいい。
そしお、萜語だけがずっず続くわけでもない。

奇術があったり、玙切りがあったり。

昔からある噺だけでなく、YouTuberなんお蚀葉が出おくる新䜜萜語たである。

行く前に抱いおいた「寄垭」ずいう堎所のむメヌゞが、良い意味でだいぶ厩れたした。

これたでは䌑日に時間が空くず、

映画でも芳ようかな。

カラオケでも行こうかな。

そんな定番の遞択肢ばかり考えおいたした。
でも今は、そこに䞀぀増えたした。

「今日、寄垭でも行こうかな」

萜語をしっかり勉匷しお、目圓おの噺家さんを決めお、朝から晩たで楜しむ。

もちろん、そんな楜しみ方もあるず思いたす。
でも初心者なら、そこたで構えなくおもいい。

暇だから行っおみる。

最初は、それくらいで十分なんじゃないかず思いたす。

高いず思っおいた敷居は簡単に跚げたした。

いいなず思ったら応揎しよう