【活動報告】高校で受験生向け講演|スポーツファーマシーの考え方を活かしたコンディショニング講座
6月10日、母校である島田高校にて開催された3年生と保護者向け進路説明会の中で、お薬講話を担当させていただきました。
4年前にこちらからご案内したことをきっかけに始まったこの講話も、ありがたいことに毎年継続して実施させていただいています。
母校での取り組みが一度きりで終わらず、毎年の恒例として続いていることを、とても嬉しく感じています。
今回のテーマは、
「受験にも勝てる!高校生のためのお薬セミナー」
です。
これまでアスリート向けに行ってきたコンディショニング支援の考え方をベースに、受験期に起こりやすい下痢、頭痛、生理痛などへの対応や、受診の判断、薬の使い分けについてお話ししました。
受験生とアスリートはよく似ている
私は以前から、受験生とアスリートには多くの共通点があると感じています。
アスリートは試合当日に最高のパフォーマンスを発揮するために、日々の体調管理やコンディショニングを行います。
一方で受験生も、試験当日に自分の力を最大限発揮することを目指して勉強を続けています。
どちらも、
本番の日が決まっている
その日に向けて準備を積み重ねる
体調不良が結果に大きく影響する
という共通点があります。
だからこそ、スポーツ現場で培われてきたコンディショニングの考え方は、受験生にも十分活かすことができると考えています。
今回の講話では、下痢や頭痛、生理痛といった受験期にも起こりやすい症状について、どのような場面で医療機関を受診するべきか、どのように薬を使い分けるかを中心にお話ししました。
受験勉強だけではなく、試験当日に自分の力を発揮するための体調管理もまた、受験に向けた大切な準備のひとつです。
薬の話だけではなく「自己決定」の話も
今回の講話では、薬の使い方だけでなく、大学進学後の生活についてもお話ししました。
高校卒業後は、親元を離れる人もいます。
これまで保護者や学校の先生が支えてくれていたことを、少しずつ自分で判断しなければならなくなります。
例えば、
病院を受診するかどうか
薬を使うかどうか
誰かに相談するかどうか
こうした判断を、自分自身で行う場面が増えていきます。
だからこそ高校生のうちから、「自分で考え、自分で選択する力」を身につけることが大切だと感じています。
「知らなかった」で困らないために
講話を行いながら改めて感じたのは、アンチドーピング教育で伝えている考え方が、高校生の進路や将来にも非常によく当てはまるということです。
アンチドーピングでは、
厳格責任
うっかりドーピング
という考え方があります。
「知らなかった」では済まされない。
だからこそ、
自分で確認する
情報を調べる
必要な時には専門家へ相談する
ことが求められます。
これはスポーツの世界だけではありません。
受験や大学生活、そして社会人になってからも同じです。
薬の使い方に限らず、自分の行動に責任を持ちながら判断していく姿勢は、これからの人生を支える大切な力になると思います。
保護者の皆さまと共有できた時間
講話の中では、月経や女性の身体についてもお話ししました。
その際、保護者の皆さまが大きく頷きながら聞いてくださっていた姿がとても印象的でした。
また、養護教諭の先生からも、
「家庭でこうした話をするきっかけを増やしていくことが大切」
というお話をいただきました。
薬や健康の話は、学校だけで完結するものではありません。
家庭でも話題にしていただくことで、子どもたちの健康を支える力になるのだと思います。
講話後には保護者の方から直接お声掛けをいただく機会もあり、薬剤師としてとても嬉しい時間となりました。
母校だからこそ感じること
講話後には校長先生ともお話しする機会をいただき、学校と薬剤師の連携や、薬学部進学について意見交換をさせていただきました。
卒業生として母校の壇上に立ち、後輩たちの進路や将来に少しでも関われることを、とても嬉しく思います。
かつて自分自身もこの学校で学び、進路について悩み、将来を考えていました。
その場所で今度は薬剤師として話をする立場になったことに、不思議な縁を感じます。
スポーツファーマシーの考え方を受験生支援へ
今回の講話は、私が取り組んでいるスポーツファーマシーの考え方を、受験生向けに応用した実践でもあります。
スポーツファーマシーとは、アンチドーピングだけを指すものではありません。
スポーツを通じて培われた、
コンディショニング
自己管理
フェアプレー
自己決定
情報を確認する力
相談する力
といった価値を、地域の健康づくりや医薬品適正使用教育へ活かしていく取り組みでもあります。
今回の講話でも、アスリートに伝えているコンディショニングやアンチドーピングの考え方を受験生向けに置き換えることで、高校生たちにも身近なテーマとして伝えることができました。
スポーツの価値は競技現場だけのものではありません。
受験、進学、健康づくり、地域教育など、さまざまな場面に応用することができます。
これからもスポーツを通じて培った経験を、アンチドーピングだけでなく、受験生のコンディショニング支援や医薬品適正使用教育など、地域の教育や健康づくりに活かしていきたいと思います。
講演・研修のご依頼について
みどりや薬局では、学校・PTA・スポーツ団体・自治体・薬剤師会などを対象に、講演や研修を行っています。
アンチドーピング講座はもちろん、
受験生向けコンディショニング講座
子ども向けお薬教室
保護者向け健康講座
医薬品適正使用教育
ドーピングガーディアン体験会
なども実施しております。
スポーツの価値を活かした健康教育や薬学教育にご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
