大人になってわかった、ウォーズマンの負け上手。
ガーーーン。
娘から見た僕は「正論がいかつい父」だそうで。
ちょくちょく言われる度、凹んでいます。
前にも書いた通り、僕は「理屈ミサイル」を実装しているので、違和感や矛盾を察知すると、自動で迎撃。裏表のない性格ゆえに、素直な意見が飛んでいくのです。
仕事においても、はっきりきっぱりと言うタイプ。なるべくなら、納得するまで話し合いたい。
でも、最近はこうも思うわけですよ。
正しい(と思う)ことを主張するのは、もちろん大事。こだわりは捨てるべきではない。けど、それは時に重い空気を生むこともある。なんとかならんかなと。
そういうとき、上手な人を見ていると、自分が「折れて」一旦引いたり、自分を「下げて」場を収めたりします。そして、コミュニケーションを円滑にして、より良いアイデアを引き出したりもします。
僕も心掛けているのですが、ナチュラルにはなかなかできんのよね……。
〝負け上手〟な大人になりたい。
〝負ける〟ことで意味を残せる大人になりたい。
この境地に考えが至ってから、僕はある推しキャラを見る目が変わりました。
ウォーズマンのことです。
*以下、わけわからんちんな人は斜め読みで!
漫画大好きの僕が、人生で最初に買った作品は『キン肉マン』で、最初の推しキャラとなったのが、ウォーズマンでした。
惹かれたのは、秘めた優しさとビジュの良さ。
しかし、小学生の僕は不満でした。
ウォーズマンはなかなか勝たないのです。
キン肉マンに負けて正義超人になった後は……、
一矢報いるものの、バッファローマンに完敗。
そこからは雑に扱われるようになり……、
自ら犠牲となり顔面ぶち抜かれたり、
体内で敵と味方に暴れまくられたり、
見せ場が皆無のままマスクを狩られたり、
幽霊になった後も焼き払われたり、
超人墓場ではうっかり記憶を消されたり、
特訓中に襲われて試合にさえ出られなかったり。
文字にして並べると、破壊力あるね笑
結局のところ、ウォーズマンは最初に3回勝って、その後は最後のシリーズで1勝したのみでした。
『キン肉マン』は1987年で一旦完結。その後、2011年に続編がスタートし、現在も連載中です。ウォーズマンの戦績は1勝1敗1分。やはり、なかなか勝たせてはくれません。
けど、最近は昔ほど不満ではないんです。
勝てなくても、意味を残しているから。
最近で言うと、引き分けだったオニキスマン戦。
セコンドのキン肉マンが号泣するほどの戦いぶり。神をも穿ったスクリュー・ドライバーは僕のハートにもぶっ刺さりました。
何より、試合後ですよ。
相手と対話し、価値観を受け入れ、自らの考えをアップデート。その姿勢に、オニキスマンも「合格だ」と評価を改めたのでした。
さらに、敗北を喫したペシミマン戦。
やさぐれた考えの相手に、自分も同じように不器用だと。だから、友情さえ感じると。そして、全力を出し合った末に、ペシミマンはウォーズマンに寄り添うようになりました。
不思議なものです。
ウォーズマンは負けたのに、何も失っていません。
むしろ、得られたものの方が大きいという。
これなんです、負け上手な大人ってのは。
負けることで意味を残せる大人ってのは。
僕はいつになったら、娘の印象を覆せるでしょうか?
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