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その悩み、問題そのものはもっとシンプルかもしれない

何かを解決したくて考えているはずなのに、

考えれば考えるほど、わからなくなる。

そんなことってありませんか?

誰かに話しているうちに、

「あれ? そもそも何の話をしていたんだっけ?」

となってしまったり。

何が原因だったのかわからなくなったり。

最初は「こうしたい」と思っていたはずなのに、考えているうちに、自分がどうなりたかったのかまで見失ってしまったり。

きっと、誰にでも一度くらいはあると思います。

でも今朝、ふと、

悩みが複雑なのではなくて、私たち自身が問題を複雑にしていることもあるのかもしれない

と思ったんです。


悩んでいるとき、頭の中では「連想ゲーム」が起きている


たとえば、誰かとの関係で悩んでいるとします。

最初は、

「この人と、これからどういう関係でいたいんだろう?」

ということを考えていたはずなのに、

「あのとき、こんなことを言われた」

「あれは本当に悲しかった」

「そういえば、前にも似たようなことがあった」

「昔付き合っていた人にも同じことをされた」

「私はいつも大切にされないのかもしれない」

「そもそも私は人を見る目がないのかな」

……と、どんどん話が広がっていく。

もちろん、そこで感じていることは全部本物です。

過去の出来事だって、今の自分を理解するためには大切なことかもしれません。

でも、

今、何を解決しようとしていたんだっけ?

というところから見ると、必ずしも全部が必要な情報とは限りません。

気づかないうちに、頭の中で連想ゲームが始まってしまっているんです。


数学の問題を、国語や理科で解こうとしていない?


これを、学校のテストにたとえてみると、とてもわかりやすい気がします。

数学のテストで問題を解くとき、

私たちは、その問題に必要な公式や考え方を使いますよね。

ところが、悩みになると、なぜかそれをしなくなる。

数学の問題を解いているのに、

「そもそも、この問題文の書き方ってどうなの?」

と国語の視点から考え始めたり、

「この数字って、自然界では何を意味するんだろう?」

と理科の知識を持ち込んだり。

さらには、

「前に数学のテストで失敗したときも、こんな気持ちだった」

と過去の記憶まで持ってきたりする。

どれも間違いではありません。

でも今必要なのは、

数学の問題を解くこと。

だったら一度、数学以外の情報を横に置いてみる。

それだけで、ものすごくシンプルになることがあります。


カウンセリングやコーチングでやっていること


カウンセラーやコーチが話を聞くときにも、実はこれに近いことをしています。

もちろん、その人の感情も、背景も、過去も大切にします。

でも、そのすべてを同じ重要度で並べるわけではありません。

「今、この人が解決したいことは何なのか」

「本当はどうなりたいのか」

「そのために必要なことは何なのか」

話の中から、それを丁寧に拾っていきます。

だから、本人の中ではぐちゃぐちゃに絡まっていたものが、

誰かと話しているうちに、

「あ、なんだ。私が考えたかったのはこれだったんだ」

と、急にシンプルになることがある。

誰かに答えをもらったわけではありません。

もともと自分の中にあったものが、見えるようになっただけなんです。


問題を解く前に、「問題」を確認する


だから、もし今、

考えても考えても答えが出ないことがあるなら、

答えを探す前に、一度こんなふうに自分に聞いてみるといいかもしれません。

私は今、何を解決したいんだろう?

そして、

本当は、どうなりたいんだろう?

さらに、

そのために、本当に必要な情報は何だろう?

ここまで考えたら、もう一つ。

今、頭の中に浮かんでいることは、この問題を解くために本当に必要なこと?

もしかすると、

数学の問題の中に、国語や理科や社会の教科書まで全部広げてしまっているかもしれません。

それなら、いったん閉じてしまえばいい。

感情を無視するということでも、

過去をなかったことにするということでもありません。

今解こうとしている問題と、それ以外のことを分けてみる。

ただ、それだけです。


複雑な人生を、複雑なまま考えなくていい


人生には、たくさんの出来事があります。

感情もあるし、記憶もある。

人との関係も、自分の思い込みも、過去の経験もある。

だから人生そのものは、きっと複雑です。

でも、

一つの問題を解くときまで、すべてを一緒に考える必要はない。

私はそう思います。

絡まった糸を全部一度にほどこうとするのではなく、

今、目の前にある一本を見る。

「私は何に困っている?」

「どうなったら解決?」

そこが見えたら、

意外なくらいシンプルな答えが見つかることがあります。

あなたが今、迷っていることは何ですか?

ずっと考えているのに、答えが出ていないことはありますか?

もしあるなら、

一度、頭の中に広げている「別の教科書」を閉じてみてください。

そして、

今、私は何の問題を解こうとしているんだろう?

そこから考え直してみる。

もしかしたら、

ずっと難しいと思っていた問題は、

思っていたよりずっとシンプルなのかもしれません。

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