見出し画像

面接で評価される人は、「上手に話す人」ではありません。

面接で落ち続ける人には、ある共通点があります。

それは、「気合いを伝えよう」としていること。

「頑張ります。」
「成長したいです。」
「御社で長く働きたいです。」

もちろん嘘ではありません。

でも、それだけでは評価されません。

なぜなら、面接官が見ているものと、応募者が伝えようとしているものが、最初からズレているからです。

これは、私自身が何度も面接で失敗したからこそ断言できます。

私は、面接が本当に苦手でした。

昔の私は、面接練習のたびに言葉が出なくなっていました。

想定質問をされても頭が真っ白になる。
何も答えられず、沈黙だけが続く。
悔しくて、情けなくて、実際に泣いたこともあります。

正直、志望動機なんてありませんでした。

「なんでそこまで話さなきゃいけないんだろう。」
「こんなことを聞いて何が分かるんだろう。」

面接というもの自体が、意味の分からない試験に思えていたんです。

しかも私は短期離職の経験もありました。
普通に考えれば、不利な条件です。

だから余計に、「気合いだけは見せなきゃ」と思っていました。

でも、その考え方が間違っていました。

私が変われた理由は、たった一つでした。

面接官が、本当は何をしているのかを知ったことです。

この考え方を知ってから、受けた企業はすべて内定。

面接では、

「頭の回転が速いですね。」
「受け答えが丁寧ですね。」

そんな評価までいただけるようになりました。
才能が急に身についたわけではありません。
話すのが得意になったわけでもありません。

変わったのは、面接という場の見方だけでした。

面接官は、あなたを落とすために座っているわけではありません。

多くの人は、面接官を「自分を審査する人」だと思っています。

だから緊張します。
だから評価されようとします。

でも実際の採用現場は、そんなに単純ではありません。

面接官一人で採用は決まりません。

社内では、
「なぜこの人を採用したのか」
を上司や採用責任者へ説明する必要があります。

つまり面接官が集めているのは、落とす理由ではありません。

採用する理由です。

この事実を知った瞬間、私の面接は一気に変わりました。

「頑張れます」が評価されない理由

例えば、こんな質問があります。
「この仕事は大変ですが、頑張れますか?」

ここで、
「はい、頑張れます。」
と答える人は少なくありません。

私も昔はそうでした。

でも、この答えでは面接官は困ります。
なぜなら、その言葉は報告書に書けないからです。

「頑張れると言っていました。」

これでは採用理由になりません。

一方で、

「前職では電話対応、メール対応、受発注まで一人で担当していました。」
「繁忙期は一日〇〇件対応していました。」

こうした事実なら、そのまま報告できます。

評価されるのは熱意ではありません。

報告書に書ける材料です。

面接とは、「材料を渡す場」です。

私はこの考え方に変えてから、回答の作り方を全部変えました。

それまでは、
「どう言えば印象が良くなるか。」
だけを考えていました。

でも本当に考えるべきなのは違います。

「どう言えば、この面接官が上司へ説明しやすくなるか。」

この視点に変わるだけで、答え方は自然と変わります。

面接は、自分を売り込む場ではありません。

面接官が採用理由を書けるように、材料を渡す場です。

全部の質問で100点を取る必要はありません。

ここも勘違いされやすいところです。

面接では、すべての質問に完璧に答えようとする人がいます。

でも、現実はそうではありません。

10個質問されて、9個が普通でも構いません。

たった一つ、
「これは評価できる。」
そう思わせる回答があれば、その内容が面接全体の印象になります。

面接官のペンが動く瞬間があります。

その一瞬を作れれば十分です。

平均点を並べるより、記憶に残る一つを作る。
私はその意識で準備していました。

今日から、回答を見る基準を変えてください。

面接対策をするときは、自分の回答を一つ書き出してみてください。

そして、自分に問いかけます。

「このまま上司への報告書に書けるだろうか。」

もし、

「頑張ります。」
「成長したいです。」
「御社が好きです。」

そんな言葉しか並んでいないなら、まだ改善できます。

主観を、事実へ変える。

例えば、

「努力できます。」

ではなく、
「毎日〇〇を続け、△△という結果が出ました。」

「コミュニケーションが得意です。」

ではなく、
「クレーム対応を担当し、最後に感謝の言葉をいただきました。」

数字。
担当業務。
過去の経験。
相手からの評価。

こうした客観的な材料へ変えていくことです。

私は面接前、想定質問をすべてこの基準で見直していました。

特別な才能は必要ありません。

今日答えられなかった質問は、明日までに答えを作る。

同じ質問で二度つまずかない。
それだけを繰り返しました。

だから、無言になっていた私でも変われたんです。

最後に

面接が上手い人は、話すのが上手い人ではありません。

面接官が採用理由を書きやすいように、材料を渡せる人です。

私はこの考え方を知ってから、面接の見え方が180度変わりました。

そして結果も変わりました。

今回お伝えしたのは、一番土台になる考え方だけです。

実際の面接では、この「材料」をある順番で組み立てながら話しています。

その順番を知るだけで、同じ経験でも伝わり方はまったく変わります。

私が実際に面接で話していた回答例をもとに、

なぜその答えが評価されたのか。

面接官の視点で、一つひとつ分解して解説していきます。

評価される理由は、才能ではありません。
誰でも身につけられる「伝え方の技術」です。

いいなと思ったら応援しよう!