もう疲れたよ‥
ときに、自分が過去に発した「少し盛った言葉」に縛られていることがある。
「感銘を受けました。」
「心から共感しました。」
「この人は本当にすごい。」
その瞬間は嘘ではない。ただ、社交辞令や場の空気で、実際より少し大きな言葉を選ぶことは誰にでもある。
問題は、その後だ。
人は一度口にした言葉との一貫性を保とうとする。
「感銘を受けた」と言った相手なら、その後の投稿も気になる。「応援しています」と言った以上、急に反応をやめると、自分の中でどこか落ち着かない。「この人はすごい」と評価した以上、簡単には距離を置きづらくなる。
こうして、過去の自分の言葉が、未来の自分の選択を少しずつ狭めていく。
一つひとつは小さな負担でも、それが積み重なるほど、タイムラインを見るたびに無数の小さな判断を迫られ、少しずつ疲弊していく。
そして、何日かSNSから離れると、今度は別の苦しさが始まる。
「しばらく反応していない自分」が気になり始めるのだ。
久しぶりにタイムラインを開くと、「今さら反応しても不自然ではないか」「急に戻ってきたと思われないか」ではなく、「前まで反応していた自分」とのズレが無意識に引っかかる。
だから、復帰すること自体が重くなる。
SNSで疲れている人は、人間関係に疲れているのではないのかもしれない。
昨日までの自分との一貫性を守り続けようとして、消耗しているだけなのかもしれない。
