身体整え人(ビト)|番外編なぜ、山で餡子が染み込むのか。
働く身体を整える。
身体整え人(ビト)のRYOJIです。
最近、トレイルランニング中によく柏餅や桜餅を食べています。
もちも好きなのですが、
結局、自分は餡子が好きなんだと思います。
登り続けたあと。
息が上がり、
汗をかき、
脚も重くなる。
そんな身体に、
餡子の甘さが不思議なくらい染み込む。
特に、
登頂した時のご褒美感は、
他のお菓子の追随を許しません。
ジェルも試したことはあります。
効率を考えれば、
そちらの方が優れているのかもしれません。
でも正直、
自分はあまり好きになれませんでした。
補給している感覚が強い。
それよりも、
柏餅や桜餅を食べた時のほうが、
身体がほっとする感じがあります。
なぜなんだろう。
少し気になって、
餡子や小豆について調べてみました。
小豆は、
縄文時代後期には既に利用されていた可能性があるそうです。
つまり、
かなり古い食文化。
しかも昔の小豆は、
今みたいな「スイーツ」というより、
保存食や栄養源に近かったらしい。
砂糖が貴重だった時代、
餡子も今ほど甘くなかった。
そう考えると、
山で餡子が美味しく感じる感覚って、
案外、昔から続いている身体感覚なのかもしれません。
面白かったのが、
小豆の「赤」。
日本では昔から、
赤色には魔除けや邪気払い、
生命力などの意味があったそうです。
赤飯や小豆粥も、
ただ美味しいだけではなく、
そういう意味が込められていたらしい。
山は昔、
「異界」に近い存在でもありました。
修験者や旅人たちも、
山へ入る時、
どこか身体を守る感覚があったのかもしれません。
そう考えると、
山で食べる餡子の安心感にも、
少し繋がっている気がします。
調べてみると、
小豆には糖質だけではなく、
食物繊維、
ポリフェノール、
カリウムなども含まれているそうです。
もちろん食べ過ぎは別ですが、
長時間動くトレイルランニングとは、
意外と相性がいい。
しかも脂質が少ないので、
重たくなり過ぎない。
柏餅や桜餅って、
適度な塩気もあります。
汗をかいた身体に、
あの塩気が妙に美味しい。
身体が自然に欲している感じがあります。
ジェルは効率的だと思います。
でも自分には、
どこか「補給している感覚」が強かった。
一方で餡子は、
香り、
食感、
咀嚼、
懐かしさまで含めて、
身体へ入ってくる感じがあります。
ただエネルギーを入れているのではなく、
身体がほっとする。
これは数字では説明しにくい感覚です。
餡子には、
どこか懐かしさがあります。
おばあちゃんの家。
お祭り。
和菓子屋。

日本人って、
幼い頃から意外と餡子に触れています。
だから疲れた時、
糖分だけではなく、
「安心感」みたいなものも
一緒に身体へ入ってきているのかもしれません。
最近では、
山頂の景色と同じくらい、
餡子を食べる時間を楽しみにしている自分もいます。
正直、
走る前から、
「今日は何を食べようか」
考えている時もあります。
トレイルランニングは、
ただ速く走るだけではなく、
風や景色、
身体の変化を感じながら進んでいく時間。
そこに餡子が入ると、
なんだか少し、
日本人らしいトレイルになる気がしています。
これからも多分、
自分は山で餡子を食べると思います。
そしてまた、
「なんでこんなに美味しいんだろう」
そんなことを考えながら、
山を走っている気がします。
