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ヘリウムといえば

風船の中のガスとかパーティグッズでたまに見かけるダックボイス用のガスとかでしょうか?

前者は99.9%ヘリウムで、後者は約21%が酸素でそれ以外が大体ヘリウム位の組成なので混同してはいけません。ましてや、前者を一気に吸い込んではいけません。酸欠で最悪死に至ります。

ヘリウムガスは液化天然ガス(LNG)の生産施設から副産物的にしか取れない稀ガスで、ヘリウム分離回収装置が必要になります。過去、アメリカ以外のLNG生産施設では回収装置を設置していなかったため、シェアはほぼ100%アメリカだったようです。

現在のシェア及び半導体製造工程上のヘリウムガスの重要性についてはこちらをご覧ください。

この他にも光ファイバーの製造、MRI(医療用磁気共鳴断層撮影装置)の超電導マグネット冷却などに使われます。

試験体の溶接部や接合部から気体が漏れていないかを分子レベルで検査する手法をヘリウムリークテストと言いますが、これも代替ガスが存在しません。

他にもガスクロマトグラフィーのキャリアガスに使われたりと価格面以外では分析、検査、研究の用途としてヘリウムより理想的な気体は存在しません。

例えば、核融合技術には超伝導技術が欠かせず、超伝導技術が進歩したのは液化ヘリウムが様々な実験で使われてきたからです。
現在のヘリウムガスの供給不安は基礎研究の分野に於いても暗い影を落としています。

ヘリウムガスの有用性に注目したのも、分離回収装置を作ったのも、現在の供給不安の原因を作ったのもアメリカですね。皮肉なものです。

私の化学知識の先生は地球上のヘリウムガスがいずれ枯渇する事を予見していました。デパートの広告のアドバルーンや夜店の風船売りを懐かしく思い出す日は近い将来やって来るでしょう。

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